少女とお買い物
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「うわ~~!人間がいっぱい!建物も大きい…!」
『ふふっ』
赤いフードを被ったハックモンを腕に抱えて東京探索を楽しんでいる。周りの人間に怪しまれないようになるべく声は小さくね、とお願いしたのだが彼の興奮は止まらないようだ。
けれど彼が楽しんでいるのならわたしも嬉しい。この世界で暮らしていた頃はあまり外出をしなかったので、こうして誰かと一緒にお出かけするのは凄く新鮮である。
「こんなに沢山の人間、これから何処に行くの?」
『仕事に行ったり、遊びに行ったり、お買い物をしたり。わたしたちみたいにお散歩している人もいるかもしれないね』
「へえ。そういう所は俺たちの世界と変わらないんだね。違うことと言ったら種族くらいだ」
『……そう、だね。確かに似たり寄ったりかも』
でも、やっぱり違う。
人間は、デジモンたちと違って純粋で綺麗な心を子供の頃に置いてきてしまっている。ほとんどの人間は自分勝手で、周りの目を気にして、欲望で溢れ返っているのだから。
わたしもその人間の一人だから。
だから、
「……シオリ?」
『えっ、あ、何?』
「ボーっとしてたけど大丈夫?」
『あぁ、うん。平気だから気にしないで!』
「そう?」
だから、こんな自分勝手で欲望にまみれた薄汚い人間が、気高きロイヤルナイツの皆と一緒に居て良いのかなって。
そう、思ってしまった。
『そうだ!お昼ご飯食べに行こっか!』
「うん!」
それでも。ロイヤルナイツの皆に愛され、彼らデジモンを、デジタルワールドという世界を愛してしまったから。
わたしは、デジタルワールドに帰りたい。
愛をくれたあの世界にまだ恩返しができていないから。それが例え、自分勝手な欲望だとしても。
『お寿司っていう食べ物がね、とても美味しいの。絶対ハックモンも好きになるよ』
「えー、本当に?」
『ふふ。期待してて』
過去の自分を割り切ったわけではない。それでも今のわたしには彼らロイヤルナイツがいる。見たこともない人間を無償の愛だけで育ててくれた彼らがいる。いつか恩返しができるその日までは彼らと共に在りたい。
なんて、そんな恥ずかしい事言えないけどね。
「シオリってばニヤニヤしてる!」
『ははっ!バレちゃった』
「……ねぇシオリ」
『なに?』
「人間界って良いね」
『ふふ』
そうだね、っていつか胸を張って言えるかな。いや。言えるようにわたし自身も変わっていきたい。
「まぁ、それはシオリがいるからだけど!」
『……ハックモン』
「シオリと一緒で良かった」
わたしも。わたしも今はハックモンがいるから、お出かけがこんなに楽しいと感じるよ。君がいるから、普段は聞こえてくる人間の負の感情が全く聞こえないの。それって凄い事だけど、君は分からないもんね。
『全く、本当に格好良いんだから』
「俺は騎士だからね」
『ふはっ。そうだったね』
聖騎士たちは、きっとどこまでも輝かしいのだ。
『ふふっ』
赤いフードを被ったハックモンを腕に抱えて東京探索を楽しんでいる。周りの人間に怪しまれないようになるべく声は小さくね、とお願いしたのだが彼の興奮は止まらないようだ。
けれど彼が楽しんでいるのならわたしも嬉しい。この世界で暮らしていた頃はあまり外出をしなかったので、こうして誰かと一緒にお出かけするのは凄く新鮮である。
「こんなに沢山の人間、これから何処に行くの?」
『仕事に行ったり、遊びに行ったり、お買い物をしたり。わたしたちみたいにお散歩している人もいるかもしれないね』
「へえ。そういう所は俺たちの世界と変わらないんだね。違うことと言ったら種族くらいだ」
『……そう、だね。確かに似たり寄ったりかも』
でも、やっぱり違う。
人間は、デジモンたちと違って純粋で綺麗な心を子供の頃に置いてきてしまっている。ほとんどの人間は自分勝手で、周りの目を気にして、欲望で溢れ返っているのだから。
わたしもその人間の一人だから。
だから、
「……シオリ?」
『えっ、あ、何?』
「ボーっとしてたけど大丈夫?」
『あぁ、うん。平気だから気にしないで!』
「そう?」
だから、こんな自分勝手で欲望にまみれた薄汚い人間が、気高きロイヤルナイツの皆と一緒に居て良いのかなって。
そう、思ってしまった。
『そうだ!お昼ご飯食べに行こっか!』
「うん!」
それでも。ロイヤルナイツの皆に愛され、彼らデジモンを、デジタルワールドという世界を愛してしまったから。
わたしは、デジタルワールドに帰りたい。
愛をくれたあの世界にまだ恩返しができていないから。それが例え、自分勝手な欲望だとしても。
『お寿司っていう食べ物がね、とても美味しいの。絶対ハックモンも好きになるよ』
「えー、本当に?」
『ふふ。期待してて』
過去の自分を割り切ったわけではない。それでも今のわたしには彼らロイヤルナイツがいる。見たこともない人間を無償の愛だけで育ててくれた彼らがいる。いつか恩返しができるその日までは彼らと共に在りたい。
なんて、そんな恥ずかしい事言えないけどね。
「シオリってばニヤニヤしてる!」
『ははっ!バレちゃった』
「……ねぇシオリ」
『なに?』
「人間界って良いね」
『ふふ』
そうだね、っていつか胸を張って言えるかな。いや。言えるようにわたし自身も変わっていきたい。
「まぁ、それはシオリがいるからだけど!」
『……ハックモン』
「シオリと一緒で良かった」
わたしも。わたしも今はハックモンがいるから、お出かけがこんなに楽しいと感じるよ。君がいるから、普段は聞こえてくる人間の負の感情が全く聞こえないの。それって凄い事だけど、君は分からないもんね。
『全く、本当に格好良いんだから』
「俺は騎士だからね」
『ふはっ。そうだったね』
聖騎士たちは、きっとどこまでも輝かしいのだ。