少女とおじさんとお兄さん
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『ジエスモン!』
「シオリ!」
お昼より少し前。情報処理室にてジエスモンを見かけると、わたしは思いっきり駆け出した。
先日お茶会をしたばかりなのだが、それ以降彼は忙しそうでなかなか姿を見ることがなかったのである。
ジエスモンもわたしを視界に収めると、ぐっと体を屈めてわたしを抱きとめてくれた。
『ついに!』
「一緒の!」
『「任務だね!」』
そう。今日はジエスモンとの初任務。お互いに時間が合わなくて一緒にお仕事をする機会がなかったが、念願叶ってようやくである。
お互いずっと待ちかねていたのだから、抱き合うのも無理はないと思う。許してほしい。
「儂もいるんだがなあ」
後ろにガンクゥモンの声がする。彼の言う通り、今回は彼も含めて3人の任務なのである。
ガンクゥモンが現れたかと思うと、わたしを抱き締めるジエスモンの力が少し強まった気がした。
「師匠はシオリの教育に悪いです!主に見た目が!」
「なはははは!お前も言うようになったのお!」
ジエスモンの辛辣な言葉なんて気にしていないとでもいう風にガンクゥモンは大きい声で笑い飛ばした。
相変わらず近所のおじさんみたい。
『やっぱりガンクゥモンって人間味が強いね』
「全くだよ。師匠は強いのにその技がふざけすぎてる」
『あはは!良いと思うよ、面白いし!』
「なーはっはっは!お主は話の分かる奴よ!」
「シオリ……」
はあ、と溜息を吐くジエスモンはどこか疲れているように感じる。いつもこの調子でガンクゥモンにツッコミをいれているのだろう。
「お前たち、あまりここで騒ぐな」
あら、この声は。
モニターに向かって作業をしていた彼が椅子をくるりと回してこちらを向いた。
『オメガモン』
「少し騒がしい。仕事が捗らなくなる」
『あ、ごめんなさい』
確かにわたしもガンクゥモンにつられて話す声が大きかったかもしれない。
素直に謝ると、オメガモンと同じく作業をしていたデュークモンがわたしの前まで歩いてきた。
「そなたが謝る必要はない。我が盟友はそなたらが羨ましいのだ」
『羨ましい?』
「おい、デュークモン」
どういうことだろう。内勤ではなく外勤が良いのかな。
思えばあまり情報処理室にいるところを見ないし、普段はどちらかといえば外回りの任務に出払っていたっけ。
「なるほど!つまり、シオリと一緒の任務に出る俺たちに嫉妬してるんですね!」
「あぁ、さようだ」
ジエスモンが言い放ち、デュークモンが間髪入れずに肯定した。え、何それ。オメガモンってわたしと一緒に任務がしたかったのかな。
恐る恐るオメガモンを見ると、ジッとこちらを見つめたまま何も言ってくれない。
何だ、一体どうしろというのだろうか。
『……今度、一緒に行こ?』
確かにまだオメガモンと2人での任務はしたことがなかったからわたしもやってみたい。
その気持ちを含ませて言うと、オメガモンがずんずんと歩いて情報処理室を出て行ってしまった。
『うーん。怒らせてしまったかな』
「はは、気にすることはない。あれは照れ隠しであろう」
デュークモンがそういうと、ジエスモンやガンクゥモンも頷いていた。
そうか、彼も照れることがあるんだ。
「して、シオリよ!本日の任務は心得ているか?」
『もちろん。何度か確認されている歪みの調査だね』
そう。今回わたしたちに課せられた任務というのは、度々確認されているデジタルワールドの歪みの調査。
普段は北極付近の超古代遺跡を守っているスレイプモンが第一発見者で、異変を感じて外へ赴くと僅かに空間へ亀裂が入っていたらしい。
もっと確認しようと近付いたらその亀裂も歪みも元に戻っていたようだけれど、それからは他の地域でも目撃されているようだった。
「今はまだ被害情報はないけど、それがいつまで続くか分からないからね」
『そっか。対策も考えていかないとね』
今は亀裂だけの歪みだけれど、もしその亀裂が完全なものになってしまったら。
空間に穴が開いて、そこから何が出てくるのだろうか。もしくは、そこはどこに繋がっているのだろう。
皆目見当もつかないことは、こんなにも怖い。
「シオリ!」
お昼より少し前。情報処理室にてジエスモンを見かけると、わたしは思いっきり駆け出した。
先日お茶会をしたばかりなのだが、それ以降彼は忙しそうでなかなか姿を見ることがなかったのである。
ジエスモンもわたしを視界に収めると、ぐっと体を屈めてわたしを抱きとめてくれた。
『ついに!』
「一緒の!」
『「任務だね!」』
そう。今日はジエスモンとの初任務。お互いに時間が合わなくて一緒にお仕事をする機会がなかったが、念願叶ってようやくである。
お互いずっと待ちかねていたのだから、抱き合うのも無理はないと思う。許してほしい。
「儂もいるんだがなあ」
後ろにガンクゥモンの声がする。彼の言う通り、今回は彼も含めて3人の任務なのである。
ガンクゥモンが現れたかと思うと、わたしを抱き締めるジエスモンの力が少し強まった気がした。
「師匠はシオリの教育に悪いです!主に見た目が!」
「なはははは!お前も言うようになったのお!」
ジエスモンの辛辣な言葉なんて気にしていないとでもいう風にガンクゥモンは大きい声で笑い飛ばした。
相変わらず近所のおじさんみたい。
『やっぱりガンクゥモンって人間味が強いね』
「全くだよ。師匠は強いのにその技がふざけすぎてる」
『あはは!良いと思うよ、面白いし!』
「なーはっはっは!お主は話の分かる奴よ!」
「シオリ……」
はあ、と溜息を吐くジエスモンはどこか疲れているように感じる。いつもこの調子でガンクゥモンにツッコミをいれているのだろう。
「お前たち、あまりここで騒ぐな」
あら、この声は。
モニターに向かって作業をしていた彼が椅子をくるりと回してこちらを向いた。
『オメガモン』
「少し騒がしい。仕事が捗らなくなる」
『あ、ごめんなさい』
確かにわたしもガンクゥモンにつられて話す声が大きかったかもしれない。
素直に謝ると、オメガモンと同じく作業をしていたデュークモンがわたしの前まで歩いてきた。
「そなたが謝る必要はない。我が盟友はそなたらが羨ましいのだ」
『羨ましい?』
「おい、デュークモン」
どういうことだろう。内勤ではなく外勤が良いのかな。
思えばあまり情報処理室にいるところを見ないし、普段はどちらかといえば外回りの任務に出払っていたっけ。
「なるほど!つまり、シオリと一緒の任務に出る俺たちに嫉妬してるんですね!」
「あぁ、さようだ」
ジエスモンが言い放ち、デュークモンが間髪入れずに肯定した。え、何それ。オメガモンってわたしと一緒に任務がしたかったのかな。
恐る恐るオメガモンを見ると、ジッとこちらを見つめたまま何も言ってくれない。
何だ、一体どうしろというのだろうか。
『……今度、一緒に行こ?』
確かにまだオメガモンと2人での任務はしたことがなかったからわたしもやってみたい。
その気持ちを含ませて言うと、オメガモンがずんずんと歩いて情報処理室を出て行ってしまった。
『うーん。怒らせてしまったかな』
「はは、気にすることはない。あれは照れ隠しであろう」
デュークモンがそういうと、ジエスモンやガンクゥモンも頷いていた。
そうか、彼も照れることがあるんだ。
「して、シオリよ!本日の任務は心得ているか?」
『もちろん。何度か確認されている歪みの調査だね』
そう。今回わたしたちに課せられた任務というのは、度々確認されているデジタルワールドの歪みの調査。
普段は北極付近の超古代遺跡を守っているスレイプモンが第一発見者で、異変を感じて外へ赴くと僅かに空間へ亀裂が入っていたらしい。
もっと確認しようと近付いたらその亀裂も歪みも元に戻っていたようだけれど、それからは他の地域でも目撃されているようだった。
「今はまだ被害情報はないけど、それがいつまで続くか分からないからね」
『そっか。対策も考えていかないとね』
今は亀裂だけの歪みだけれど、もしその亀裂が完全なものになってしまったら。
空間に穴が開いて、そこから何が出てくるのだろうか。もしくは、そこはどこに繋がっているのだろう。
皆目見当もつかないことは、こんなにも怖い。