少女と苦労性と愚痴会と
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『エグザモン』
「うん?」
『あるよ。エグザモンに対する愚痴』
「へえ。彼に不満なんて珍しいね」
そう、あれは2週間前のこと。
メインサーバのお仕事が膨大な量になったから忙しなく彼らのお手伝いをしていた時。
それこそ休む暇もないくらいに大変だったんだけど、丁度エグザモンに用事のあるお仕事が舞い込んできたのです。
「ふんふん、それで?」
そのお仕事自体はすぐに終わったから良いんだけど、まだまだ他のお仕事もあるからエグザモンの部屋を出ようとした時に声を掛けられたんだ。
ちょっと休んでから行くと良い。ってね。まあ疲れていたし30分くらい休憩していこうとエグザモンに体を預けたら、
『30分どころか5時間も寝てたんだよ』
「へ?」
どうしてエグザモンと寝ると仮眠の域を越えてしまうのか。
結局その日は他のお仕事を手伝うこともできず、それ以来あまりエグザモンの部屋では休憩しないようにしているのです。
「……えっと、つまり?」
『彼の近くで休憩するとお仕事が捗らない!』
「あ〜、あはは」
反応に困る、と言わんばかりの苦笑いをされてしまった。
「シオリってやっぱりどこか抜けてるよね」
『いやいや、これは立派な愚痴だよジエスくん』
「そうかねシオリくん」
ぷっ。顔を見合わせてお互いに笑った。
『まあ、ジエスモンの苦労性はこれからも変わらないと思うよ』
「嬉しくないんだけどなあ」
『ふふ。たまに愚痴会も開こうね』
「けど、今度はお茶会をしようか」
『あ、それ良い!』
新たな楽しみがまた一つ増えた。
ジエスモンはいつもわたしに約束をくれるから、それを元気の源にして頑張っていられる。
狙っているのかは分からないけれど、少なくともわたしは彼に救われているのである。
『ジエスモンって、ヒーローだよね』
「ひーろー?」
首を傾げるその仕草さえ愛おしい。
『英雄ってこと!』
何だそれ、と彼は嬉しそうに笑ってくれた。
「うん?」
『あるよ。エグザモンに対する愚痴』
「へえ。彼に不満なんて珍しいね」
そう、あれは2週間前のこと。
メインサーバのお仕事が膨大な量になったから忙しなく彼らのお手伝いをしていた時。
それこそ休む暇もないくらいに大変だったんだけど、丁度エグザモンに用事のあるお仕事が舞い込んできたのです。
「ふんふん、それで?」
そのお仕事自体はすぐに終わったから良いんだけど、まだまだ他のお仕事もあるからエグザモンの部屋を出ようとした時に声を掛けられたんだ。
ちょっと休んでから行くと良い。ってね。まあ疲れていたし30分くらい休憩していこうとエグザモンに体を預けたら、
『30分どころか5時間も寝てたんだよ』
「へ?」
どうしてエグザモンと寝ると仮眠の域を越えてしまうのか。
結局その日は他のお仕事を手伝うこともできず、それ以来あまりエグザモンの部屋では休憩しないようにしているのです。
「……えっと、つまり?」
『彼の近くで休憩するとお仕事が捗らない!』
「あ〜、あはは」
反応に困る、と言わんばかりの苦笑いをされてしまった。
「シオリってやっぱりどこか抜けてるよね」
『いやいや、これは立派な愚痴だよジエスくん』
「そうかねシオリくん」
ぷっ。顔を見合わせてお互いに笑った。
『まあ、ジエスモンの苦労性はこれからも変わらないと思うよ』
「嬉しくないんだけどなあ」
『ふふ。たまに愚痴会も開こうね』
「けど、今度はお茶会をしようか」
『あ、それ良い!』
新たな楽しみがまた一つ増えた。
ジエスモンはいつもわたしに約束をくれるから、それを元気の源にして頑張っていられる。
狙っているのかは分からないけれど、少なくともわたしは彼に救われているのである。
『ジエスモンって、ヒーローだよね』
「ひーろー?」
首を傾げるその仕草さえ愛おしい。
『英雄ってこと!』
何だそれ、と彼は嬉しそうに笑ってくれた。