少女の初任務①
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『おはよう』
わたしは今、情報処理室へ来ていた。
「ああ。初任務、我らがしっかりサポートするぞ」
「同伴はデュークモンだからな。緊張することもないだろう」
『うん、そうかも。よろしくね』
この世界へやって来て今日で1ヵ月。ロイヤルナイツが行う任務のサポートを画面越しにすることはあっても、実際に現地へ向かうことはなかった。
けれど今日は初任務。どうやらオメガモンが組み込んでくれたらしい。メインサーバでわたし達のサポートをしてくれるのはクレニアムモンとマグナモンなのでバックアップも完璧。
『そういえば、オメガモンは?』
本来なら任務を調整した彼が同伴するはずだったのだけれど姿が見当たらない。一体どこへ行ったのだろう。できることなら挨拶がしたかったのに。
「オメガモンはデュナスモンと共に緊急の任務へ赴いている」
マグナモンがモニターを操作しながら教えてくれた。
『緊急?』
「……ああ。それより、初任務が遠い地域になってしまってすまなかった」
『え、いや、それは大丈夫だけど』
「時間が余ればゆっくりして来い」
何だか無理やり話を逸らされた気がする。
でもまあ、今はオメガモンのことより自分の心配をしなくては。デジモンと違ってわたしは普通の人間だから、油断していると危ない目に遭ってしまう。
「デュークモンが外で待っているようだぞ」
「初任務、成功させてこい」
『うん、行ってきます!』
クレニアムモンとマグナモンに見送られて情報処理室を後にする。
廊下へ出ると、ロードナイトモンと鉢合わせた。
『あ、ロードナイトモン。今日も綺麗だね』
「シオリは今日も可愛らしいな」
『えへ。ロードナイトモンに言われると嬉しい』
「おや、嬉しい事を言ってくれる」
彼はロードナイトモン。初めて会ったのはわたしが街へ買出しへ行ったとき。たまたまお店の前で鉢合わせたのが出会い。その時はデュナスモンとも初対面だった。
容姿端麗というか、とにかく美しいと思う。だからたまに近づくのが恐れ多いと感じるけれど、彼自身はとても優しい。
「初任務だそうだね」
『うん』
「デュークモンに何かされたら、すぐ私に連絡をするのだぞ」
『ロードナイトモンは心配性だなあ。デュークモンは大丈夫だよ』
「それでもだ!分かったか?」
『うん、分かった。ありがとうね』
ロードナイトモンは恐らくロイヤルナイツの中で一番の心配性だと思う。但し、それが発揮されるのはわたしに対してのみだけれど。他のナイツに対しては割と辛辣でよく毒を吐いている。彼曰く「野郎に興味はない」そうだ。
「良き結果報告を待っているぞ」
『了解であります!』
「ははは。ずいぶん明るくなったな、シオリ」
『皆がたくさんの愛情を注いでくれたおかげ、かな』
「シオリは本当に褒めるのが上手だ」
『本当のことだからね』
ポンッと頭に手を置かれ、そのまま撫でられる。ロードナイトモンとデュナスモンに撫でられるのが一番好き。だって、まるで本当の両親みたいだから。
「じゃあ、行ってきます!」
『頑張っておいで』
ロードナイトモンに背中を押されて、廊下を駆け出す。
たくさんの勇気を貰えて、わたしは幸せだ。
わたしは今、情報処理室へ来ていた。
「ああ。初任務、我らがしっかりサポートするぞ」
「同伴はデュークモンだからな。緊張することもないだろう」
『うん、そうかも。よろしくね』
この世界へやって来て今日で1ヵ月。ロイヤルナイツが行う任務のサポートを画面越しにすることはあっても、実際に現地へ向かうことはなかった。
けれど今日は初任務。どうやらオメガモンが組み込んでくれたらしい。メインサーバでわたし達のサポートをしてくれるのはクレニアムモンとマグナモンなのでバックアップも完璧。
『そういえば、オメガモンは?』
本来なら任務を調整した彼が同伴するはずだったのだけれど姿が見当たらない。一体どこへ行ったのだろう。できることなら挨拶がしたかったのに。
「オメガモンはデュナスモンと共に緊急の任務へ赴いている」
マグナモンがモニターを操作しながら教えてくれた。
『緊急?』
「……ああ。それより、初任務が遠い地域になってしまってすまなかった」
『え、いや、それは大丈夫だけど』
「時間が余ればゆっくりして来い」
何だか無理やり話を逸らされた気がする。
でもまあ、今はオメガモンのことより自分の心配をしなくては。デジモンと違ってわたしは普通の人間だから、油断していると危ない目に遭ってしまう。
「デュークモンが外で待っているようだぞ」
「初任務、成功させてこい」
『うん、行ってきます!』
クレニアムモンとマグナモンに見送られて情報処理室を後にする。
廊下へ出ると、ロードナイトモンと鉢合わせた。
『あ、ロードナイトモン。今日も綺麗だね』
「シオリは今日も可愛らしいな」
『えへ。ロードナイトモンに言われると嬉しい』
「おや、嬉しい事を言ってくれる」
彼はロードナイトモン。初めて会ったのはわたしが街へ買出しへ行ったとき。たまたまお店の前で鉢合わせたのが出会い。その時はデュナスモンとも初対面だった。
容姿端麗というか、とにかく美しいと思う。だからたまに近づくのが恐れ多いと感じるけれど、彼自身はとても優しい。
「初任務だそうだね」
『うん』
「デュークモンに何かされたら、すぐ私に連絡をするのだぞ」
『ロードナイトモンは心配性だなあ。デュークモンは大丈夫だよ』
「それでもだ!分かったか?」
『うん、分かった。ありがとうね』
ロードナイトモンは恐らくロイヤルナイツの中で一番の心配性だと思う。但し、それが発揮されるのはわたしに対してのみだけれど。他のナイツに対しては割と辛辣でよく毒を吐いている。彼曰く「野郎に興味はない」そうだ。
「良き結果報告を待っているぞ」
『了解であります!』
「ははは。ずいぶん明るくなったな、シオリ」
『皆がたくさんの愛情を注いでくれたおかげ、かな』
「シオリは本当に褒めるのが上手だ」
『本当のことだからね』
ポンッと頭に手を置かれ、そのまま撫でられる。ロードナイトモンとデュナスモンに撫でられるのが一番好き。だって、まるで本当の両親みたいだから。
「じゃあ、行ってきます!」
『頑張っておいで』
ロードナイトモンに背中を押されて、廊下を駆け出す。
たくさんの勇気を貰えて、わたしは幸せだ。