名字固定【篠崎】
パルモン怒りの進化!
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しばらく町を歩いていると、1つの建物の中から騒がしい音と声が聞こえてくる。
窓から建物の中を覗くと、かなり大きめの宝箱がガタガタと揺れていた。ミミちゃんと顔を見合わせて頷く。
「碧さん、パルモン!」
『うん。行ってみよう』
「ええ!」
建物に鍵は掛かっておらず、すんなりと入ることができた。
「誰かいるの?」
「パルモ~ン!」
「アグモンなのね?」
宝箱の中から太一くんのアグモンが声を上げる。
アグモンだけではなく、他のパートナーデジモンたちも閉じ込められているらしい。けれどどうやら施錠されていてここから出られないようだ。
『一体何があったの?』
「もんざえモンにやられた!」
『やっぱり』
「当たっちゃったね」
『嬉しくなかったなあ』
彼らの話を聞くと、もんざえモンの攻撃で意識を失い、この宝箱に隔離されていたようだ。
太一くんたちのように感情が抜けることはないからこそデジモンたちはここに幽閉されてしまった、と考える方が良いかもしれない。
「おもちゃの、おもちゃ…?」
デジモンたちが最後に聞いたのは、もんざえモンのそんな言葉だったらしい。
馬鹿馬鹿しい。
「おもちゃに遊ばれてたのね」
『そうだね。立場を逆転させられているんだ』
人形に意思があるのなら人間と共存する道を選べば良いのに。立場を逆転するだなんて、そんなのイタチごっこにすぎない。
「もんざえモンの身に、何が起きているの?」
「分からない…」
「ねえ、この箱から出られないの!?」
「壊そうとしたけど駄目だった!」
「オレたちのことよりヤマトを助ける方が先だ!」
「どうやって…!?」
「もんざえモンを倒すしかないわ!」
ミミちゃんとパルモンが彼らとの問答を繰り返していると、ピヨモンの言葉に2人とも弱気になってしまう。
どうやら自信はないようだ。
「パルモン、ミミ、碧、アグモン!頼りはお前たちしかいない!」
「うぅ…どうしよう」
「あたしに言われても…」
ここでうじうじしていても埒が明かない。
一先ず気持ちを落ち着かせるために彼女たちをこの建物から出させよう。
『ミミちゃん、パルモン。先に外で待っててくれるかな』
わたしの言葉に頷いた彼女たちが外に出るのを見て、宝箱の中にいるデジモンたちに話し掛ける。
そこは随分と窮屈そうだ。
『ねえ。もんざえモンはアンドロモンと同じくらいの強さ?』
「強さのレベル的には一緒だと思う!」
ゴマモンが答えた。
『だよね。アンドロモンの時は3体掛かりだったのに対して、今はアグモンとパルモンだけ。皆不安なんだ』
「分かってる。それでも頼らずにはいられない」
ガブモンが切実そうな声を出す。
「頑張る。オレもパルモンも頑張るよ。タイチたちも、お前たちも絶対に助け出す。ちょっと時間は掛かっちゃうかもしれないけど、信じて待っててよ」
「「……もちろん!」」
アグモン(黒)がその瞳に強い光をもって言うと、デジモンたち全員が声を揃えて答える。
わたしたちに出会う前は彼らだけで過ごしてきた。その信頼関係はきっと何よりも厚い。
小さく微笑むと、碧、と太一くんのアグモンに呼びかけられた。
「支えてあげて」
何を、などと聞かなくても分かる。アグモンは意外にも周りを見ていたようだ。
まあ、ここにいるのがわたしだけだからそのような言葉を掛けてきたのかもしれないのだけれど。
『うん』
こんなわたしでも、出来ることがあるはず。
窓から建物の中を覗くと、かなり大きめの宝箱がガタガタと揺れていた。ミミちゃんと顔を見合わせて頷く。
「碧さん、パルモン!」
『うん。行ってみよう』
「ええ!」
建物に鍵は掛かっておらず、すんなりと入ることができた。
「誰かいるの?」
「パルモ~ン!」
「アグモンなのね?」
宝箱の中から太一くんのアグモンが声を上げる。
アグモンだけではなく、他のパートナーデジモンたちも閉じ込められているらしい。けれどどうやら施錠されていてここから出られないようだ。
『一体何があったの?』
「もんざえモンにやられた!」
『やっぱり』
「当たっちゃったね」
『嬉しくなかったなあ』
彼らの話を聞くと、もんざえモンの攻撃で意識を失い、この宝箱に隔離されていたようだ。
太一くんたちのように感情が抜けることはないからこそデジモンたちはここに幽閉されてしまった、と考える方が良いかもしれない。
「おもちゃの、おもちゃ…?」
デジモンたちが最後に聞いたのは、もんざえモンのそんな言葉だったらしい。
馬鹿馬鹿しい。
「おもちゃに遊ばれてたのね」
『そうだね。立場を逆転させられているんだ』
人形に意思があるのなら人間と共存する道を選べば良いのに。立場を逆転するだなんて、そんなのイタチごっこにすぎない。
「もんざえモンの身に、何が起きているの?」
「分からない…」
「ねえ、この箱から出られないの!?」
「壊そうとしたけど駄目だった!」
「オレたちのことよりヤマトを助ける方が先だ!」
「どうやって…!?」
「もんざえモンを倒すしかないわ!」
ミミちゃんとパルモンが彼らとの問答を繰り返していると、ピヨモンの言葉に2人とも弱気になってしまう。
どうやら自信はないようだ。
「パルモン、ミミ、碧、アグモン!頼りはお前たちしかいない!」
「うぅ…どうしよう」
「あたしに言われても…」
ここでうじうじしていても埒が明かない。
一先ず気持ちを落ち着かせるために彼女たちをこの建物から出させよう。
『ミミちゃん、パルモン。先に外で待っててくれるかな』
わたしの言葉に頷いた彼女たちが外に出るのを見て、宝箱の中にいるデジモンたちに話し掛ける。
そこは随分と窮屈そうだ。
『ねえ。もんざえモンはアンドロモンと同じくらいの強さ?』
「強さのレベル的には一緒だと思う!」
ゴマモンが答えた。
『だよね。アンドロモンの時は3体掛かりだったのに対して、今はアグモンとパルモンだけ。皆不安なんだ』
「分かってる。それでも頼らずにはいられない」
ガブモンが切実そうな声を出す。
「頑張る。オレもパルモンも頑張るよ。タイチたちも、お前たちも絶対に助け出す。ちょっと時間は掛かっちゃうかもしれないけど、信じて待っててよ」
「「……もちろん!」」
アグモン(黒)がその瞳に強い光をもって言うと、デジモンたち全員が声を揃えて答える。
わたしたちに出会う前は彼らだけで過ごしてきた。その信頼関係はきっと何よりも厚い。
小さく微笑むと、碧、と太一くんのアグモンに呼びかけられた。
「支えてあげて」
何を、などと聞かなくても分かる。アグモンは意外にも周りを見ていたようだ。
まあ、ここにいるのがわたしだけだからそのような言葉を掛けてきたのかもしれないのだけれど。
『うん』
こんなわたしでも、出来ることがあるはず。