名字固定【篠崎】
パルモン怒りの進化!
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「あれが、おもちゃの町よ!」
「素敵!まるで遊園地!」
カラフルな色合いの町並み。
可愛らしい形をした風船などがたくさん飛んでおり、この町は随分と楽しそうである。
まあ、住民がいればの話だけれど。
「誰もいないみたいね…」
ミミちゃんが辺りを見渡して呟く。その言葉通り、人間もデジモンも誰もいない。
すると、どこからともなく機関車の音が聞こえてきた。
「誰か来る」
「楽しいなあ…、楽しいなあ」
パルモンの視線の先を見ると、太一くんが言葉とは裏腹に虚ろな目で走ってきた。
何故だろう、全く楽しさを感じない。
「太一さん!」
「おもちゃの町は楽しいなあ」
「全然楽しそうじゃない…」
『カンペを見ている新人タレントみたいだ』
「ごめんね。碧さんの例えがよく分からないわ」
『あらら』
走っていく太一くんの後ろ姿を見ながらそんな会話をしていると、次は別の方向からシンバルを叩く音が聴こえる。
何事かと音の聴こえる方を向くと、シンバルを叩いている猿のおもちゃと共に走っている空ちゃんがいた。
「とっても、とっても……おもしろーい」
「どこが面白いの?」
「怖いなあ」
そんな消え入りそうな声で言われても説得力がまるでない。これにはパルモンとアグモン(黒)の声も震えていた。
「愉快だな、愉快だな、こんな愉快なことはない」
『……こうしろう』
「ちっとも愉快そうじゃない…」
今度は光子郎の声が聞こえてそちらを振り向くと、おもちゃの兵隊を大量に引き連れて走っていた。
これは流石に堪えてしまう。
「超超超うれし~」
次はヤマトくん。金髪と相まって凄くチャラくなったような感じがする。
「最高っ。文句なしの最高」
「ばんざーい。ばんざーい」
最後は丈とタケルくん。
とても見るに堪えなくなってきた。
「皆、感情がなくなっちゃったみたい…」
ミミちゃんが悲しそうに呟いた。
間違ってはいないだろう。誰一人として言葉に抑揚がないのだから。それに、わたしたちのことを認識できていないようにも見える。
『誰かに操られている…?』
「碧、誰かって誰だ?」
アグモン(黒)が尋ねてくる。
ここはおもちゃの町。皆は感情が抜け落ちている。住民はいない。けれど、1人だけいたじゃないか。
おもちゃを愛し、おもちゃに愛される町長が。
『……考えられるとしたら、もんざえモンかな』
「そうだとしても、アグモンたちが一緒の筈じゃ…」
『そう。だからこれは憶測にすぎない。できれば外れてほしいなって思ってるよ』
パルモンの言う通り、彼らにはそれぞれのパートナーがいるはずなのだ。
そちらを探しつつ原因を究明していかなければいけない。
「素敵!まるで遊園地!」
カラフルな色合いの町並み。
可愛らしい形をした風船などがたくさん飛んでおり、この町は随分と楽しそうである。
まあ、住民がいればの話だけれど。
「誰もいないみたいね…」
ミミちゃんが辺りを見渡して呟く。その言葉通り、人間もデジモンも誰もいない。
すると、どこからともなく機関車の音が聞こえてきた。
「誰か来る」
「楽しいなあ…、楽しいなあ」
パルモンの視線の先を見ると、太一くんが言葉とは裏腹に虚ろな目で走ってきた。
何故だろう、全く楽しさを感じない。
「太一さん!」
「おもちゃの町は楽しいなあ」
「全然楽しそうじゃない…」
『カンペを見ている新人タレントみたいだ』
「ごめんね。碧さんの例えがよく分からないわ」
『あらら』
走っていく太一くんの後ろ姿を見ながらそんな会話をしていると、次は別の方向からシンバルを叩く音が聴こえる。
何事かと音の聴こえる方を向くと、シンバルを叩いている猿のおもちゃと共に走っている空ちゃんがいた。
「とっても、とっても……おもしろーい」
「どこが面白いの?」
「怖いなあ」
そんな消え入りそうな声で言われても説得力がまるでない。これにはパルモンとアグモン(黒)の声も震えていた。
「愉快だな、愉快だな、こんな愉快なことはない」
『……こうしろう』
「ちっとも愉快そうじゃない…」
今度は光子郎の声が聞こえてそちらを振り向くと、おもちゃの兵隊を大量に引き連れて走っていた。
これは流石に堪えてしまう。
「超超超うれし~」
次はヤマトくん。金髪と相まって凄くチャラくなったような感じがする。
「最高っ。文句なしの最高」
「ばんざーい。ばんざーい」
最後は丈とタケルくん。
とても見るに堪えなくなってきた。
「皆、感情がなくなっちゃったみたい…」
ミミちゃんが悲しそうに呟いた。
間違ってはいないだろう。誰一人として言葉に抑揚がないのだから。それに、わたしたちのことを認識できていないようにも見える。
『誰かに操られている…?』
「碧、誰かって誰だ?」
アグモン(黒)が尋ねてくる。
ここはおもちゃの町。皆は感情が抜け落ちている。住民はいない。けれど、1人だけいたじゃないか。
おもちゃを愛し、おもちゃに愛される町長が。
『……考えられるとしたら、もんざえモンかな』
「そうだとしても、アグモンたちが一緒の筈じゃ…」
『そう。だからこれは憶測にすぎない。できれば外れてほしいなって思ってるよ』
パルモンの言う通り、彼らにはそれぞれのパートナーがいるはずなのだ。
そちらを探しつつ原因を究明していかなければいけない。