名字固定【篠崎】
パルモン怒りの進化!
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「良いデジモンがどうしてあたしたちに攻撃するの!」
「分からないー!」
絶賛もんざえモンから逃げています。
「ごゆっくりお楽しみください」
そう言いつつ容赦なく攻撃してくるあたり、とんだサディズムではないか。
可愛い顔してやることが非道である。
『詐欺だ』
「引っかからないように」
『今引っかかってしまったね』
「あらら」
「碧さんもアグモンも呑気すぎー!」
もんざえモンに追われているにも関わらずいつものように会話をする私たちに、ミミちゃんが声を張り上げた。
ごめんごめん。
「お会いできて光栄です」
『ならそれらしい態度を取ってほしいかな』
「もんざえモンの、何かが変わっちゃったのねー!」
「変わる前に会いたかったー!」
これはもはやある種のホラーだと思う。
そもそも言葉と態度が一致していないので早急にお帰り願いたい。お呼びでないです。
パルモンの言う通り元が良いデジモンであるなら、今こうなっているのは歯車の影響?
まあそうだとしても、この状況をどうにかできなきゃ対策のしようもないけれど。
「お姉ちゃんたちー!こっちこっちー!」
必死に逃げていると、地面にできている溝からヌメモンが顔を出してわたしたちに呼び掛ける。
「ヌメモン?」
「隠れなきゃ!」
『行くよ、ミミちゃん!』
考えている暇はないとミミちゃんの手を引いてヌメモンのいる溝へ飛び込んだ。
身を潜めてもんざえモンが通り過ぎるのを待つ。
「嫌ぁ」
どうやらこの溝はもんざえモンの視界に入ることはなかったようで、溝から顔を覗かせて遠ざかる背中を見つめる。
はぁ怖かった。
「行ったわ」
「おもちゃの町で何かあったのかしら」
『その可能性はあるかもしれないね』
「碧ー、どうする?」
『皆の行方も知りたいし、行かないとね』
危険はあるが。そんな風にうんうんと悩んでいると、ヌメモンがミミちゃんににじり寄っていた。
「お姉ちゃん、おれとデートしないー?」
「しない!」
しかしあっさりと振られている。
「パルモン、碧さん、行こ!」
「待って!」
『はいはい。行こうか、アグモン』
「うん」
もんざえモンの背中を追いかけるように歩き出したミミちゃんを追う前に、一つお礼を言おうとヌメモンに振り返った。
振られたヌメモンは目をキョトンとさせている。
「ハッキリ物言うお姉ちゃんだなー」
感慨深そうに呟くのが聞こえ、確かにと笑う。それがミミちゃんの良い所でもあると思うけれどね。
『ヌメモン。助けてくれてありがとうね。彼女はああ見えてとっても優しい子なの。許してやって?』
「おれは別に気にしてねえぞっ。じゃあお姉ちゃんがおれとデートするかい!」
『うん。じゃあ時間がある時にでもお誘いしてよ』
「い、良いのかい!?」
『助けてくれたお礼に。あと、ヌメモンって悪いデジモンじゃないみたいだしね』
それじゃあ、と手を振りながら別れの挨拶をして今度こそミミちゃんを追う。
隣にいるアグモンがちょっと膨れっ面をしていたので、謝りつつ頭を撫でてやると、怒っているやら嬉しいやらで複雑そうな顔をしていた。
「分からないー!」
絶賛もんざえモンから逃げています。
「ごゆっくりお楽しみください」
そう言いつつ容赦なく攻撃してくるあたり、とんだサディズムではないか。
可愛い顔してやることが非道である。
『詐欺だ』
「引っかからないように」
『今引っかかってしまったね』
「あらら」
「碧さんもアグモンも呑気すぎー!」
もんざえモンに追われているにも関わらずいつものように会話をする私たちに、ミミちゃんが声を張り上げた。
ごめんごめん。
「お会いできて光栄です」
『ならそれらしい態度を取ってほしいかな』
「もんざえモンの、何かが変わっちゃったのねー!」
「変わる前に会いたかったー!」
これはもはやある種のホラーだと思う。
そもそも言葉と態度が一致していないので早急にお帰り願いたい。お呼びでないです。
パルモンの言う通り元が良いデジモンであるなら、今こうなっているのは歯車の影響?
まあそうだとしても、この状況をどうにかできなきゃ対策のしようもないけれど。
「お姉ちゃんたちー!こっちこっちー!」
必死に逃げていると、地面にできている溝からヌメモンが顔を出してわたしたちに呼び掛ける。
「ヌメモン?」
「隠れなきゃ!」
『行くよ、ミミちゃん!』
考えている暇はないとミミちゃんの手を引いてヌメモンのいる溝へ飛び込んだ。
身を潜めてもんざえモンが通り過ぎるのを待つ。
「嫌ぁ」
どうやらこの溝はもんざえモンの視界に入ることはなかったようで、溝から顔を覗かせて遠ざかる背中を見つめる。
はぁ怖かった。
「行ったわ」
「おもちゃの町で何かあったのかしら」
『その可能性はあるかもしれないね』
「碧ー、どうする?」
『皆の行方も知りたいし、行かないとね』
危険はあるが。そんな風にうんうんと悩んでいると、ヌメモンがミミちゃんににじり寄っていた。
「お姉ちゃん、おれとデートしないー?」
「しない!」
しかしあっさりと振られている。
「パルモン、碧さん、行こ!」
「待って!」
『はいはい。行こうか、アグモン』
「うん」
もんざえモンの背中を追いかけるように歩き出したミミちゃんを追う前に、一つお礼を言おうとヌメモンに振り返った。
振られたヌメモンは目をキョトンとさせている。
「ハッキリ物言うお姉ちゃんだなー」
感慨深そうに呟くのが聞こえ、確かにと笑う。それがミミちゃんの良い所でもあると思うけれどね。
『ヌメモン。助けてくれてありがとうね。彼女はああ見えてとっても優しい子なの。許してやって?』
「おれは別に気にしてねえぞっ。じゃあお姉ちゃんがおれとデートするかい!」
『うん。じゃあ時間がある時にでもお誘いしてよ』
「い、良いのかい!?」
『助けてくれたお礼に。あと、ヌメモンって悪いデジモンじゃないみたいだしね』
それじゃあ、と手を振りながら別れの挨拶をして今度こそミミちゃんを追う。
隣にいるアグモンがちょっと膨れっ面をしていたので、謝りつつ頭を撫でてやると、怒っているやら嬉しいやらで複雑そうな顔をしていた。