名字固定【篠崎】
パルモン怒りの進化!
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「あ、あの声は…!」
沈黙と化した場に、何かの声に気が付いたテントモンが呟いた。
集中してみると声かどうか分からなかったが、何やら音はこちらへ向かってきているようだ。
「ヌメモン!」
「ヌメモン?」
「暗くて、ジメジメしたところが好きで、知性も教養もないデジモン」
「強いの?」
「弱い」
「弱いけど汚い」
「汚いの?」
「デジモン界の嫌われ者って言われてる」
「嫌われ者…?」
デジモンたちと子どもたちの一問一答が繰り広げられているうちに、奥の方から、小さくて緑色のなめくじのようなデジモンたちが押し寄せていた。
ちょっと愛嬌のある顔だとは思う。
「やっぱりヌメモンだ!に、逃げろ!」
アグモンが必死に叫ぶ。
わたしたちは何も理解できぬままに走り出した。
「弱いのにどうして逃げなくちゃいけないんだよ!?」
「今に分かる!」
ちらっと後ろを振り返ると、ヌメモンたちの手にはピンク色のうんちがあって。
あ、と思った時にはそのうんちを投げてきていた。
『ピンク色のうんちもあるんだねえ』
「碧くん!何呑気なことを言ってるんだい!」
『いやいや、これは立派な突っ込みどころじゃない?』
「そのツッコミが緩いって言ってるんだ!」
『はは。丈のツッコミは今日も冴えてるね』
「そういうことじゃなくて!」
そんなやり取りをしながら走っていると、タケルくんが先頭で抜け道を見つけたらしい。
きちんと出口があるのか心配していたけれど、段々と光が強くなっているのでようやく外に出られるようだ。
ヌメモンたちから逃げ出し、無事に地下水道から外に抜けることできた。
なんだか太陽の光を浴びるのは久しぶりのような気がする。
「ああ!?」
太一くんが穴を振り返り声を上げた。
何事かと覗き込むと、どうやらヌメモンたちは外に出ることなく奥へと引き下がっていく。
「ヌメモンたちは太陽の光が苦手なんだ」
「ふぅ」
太一くんとアグモンは疲れたように一息吐いた。
『でも、追いかける理由がなければ逃げる理由もなかったよね』
「ヌメモンが敵視してくる理由は分からないけど、碧だってうんちを投げつけてくる人間がいたら逃げるでしょ?」
『……確かに』
アグモン(黒)の言葉に納得する。
確かにまずは逃げることを最優先に考えてしまうだろう。
『……でもヌメモンって、ちょっと可愛い顔をしていると思わない?』
「うーん。碧の感覚は分かんないけど、そんな悪いデジモンじゃないよ」
『そっか』
悪いデジモンと嫌われデジモンは比例しないということか。
いや、まあうんちを投げつけてくるような奴は誰でも嫌だろうけど。
沈黙と化した場に、何かの声に気が付いたテントモンが呟いた。
集中してみると声かどうか分からなかったが、何やら音はこちらへ向かってきているようだ。
「ヌメモン!」
「ヌメモン?」
「暗くて、ジメジメしたところが好きで、知性も教養もないデジモン」
「強いの?」
「弱い」
「弱いけど汚い」
「汚いの?」
「デジモン界の嫌われ者って言われてる」
「嫌われ者…?」
デジモンたちと子どもたちの一問一答が繰り広げられているうちに、奥の方から、小さくて緑色のなめくじのようなデジモンたちが押し寄せていた。
ちょっと愛嬌のある顔だとは思う。
「やっぱりヌメモンだ!に、逃げろ!」
アグモンが必死に叫ぶ。
わたしたちは何も理解できぬままに走り出した。
「弱いのにどうして逃げなくちゃいけないんだよ!?」
「今に分かる!」
ちらっと後ろを振り返ると、ヌメモンたちの手にはピンク色のうんちがあって。
あ、と思った時にはそのうんちを投げてきていた。
『ピンク色のうんちもあるんだねえ』
「碧くん!何呑気なことを言ってるんだい!」
『いやいや、これは立派な突っ込みどころじゃない?』
「そのツッコミが緩いって言ってるんだ!」
『はは。丈のツッコミは今日も冴えてるね』
「そういうことじゃなくて!」
そんなやり取りをしながら走っていると、タケルくんが先頭で抜け道を見つけたらしい。
きちんと出口があるのか心配していたけれど、段々と光が強くなっているのでようやく外に出られるようだ。
ヌメモンたちから逃げ出し、無事に地下水道から外に抜けることできた。
なんだか太陽の光を浴びるのは久しぶりのような気がする。
「ああ!?」
太一くんが穴を振り返り声を上げた。
何事かと覗き込むと、どうやらヌメモンたちは外に出ることなく奥へと引き下がっていく。
「ヌメモンたちは太陽の光が苦手なんだ」
「ふぅ」
太一くんとアグモンは疲れたように一息吐いた。
『でも、追いかける理由がなければ逃げる理由もなかったよね』
「ヌメモンが敵視してくる理由は分からないけど、碧だってうんちを投げつけてくる人間がいたら逃げるでしょ?」
『……確かに』
アグモン(黒)の言葉に納得する。
確かにまずは逃げることを最優先に考えてしまうだろう。
『……でもヌメモンって、ちょっと可愛い顔をしていると思わない?』
「うーん。碧の感覚は分かんないけど、そんな悪いデジモンじゃないよ」
『そっか』
悪いデジモンと嫌われデジモンは比例しないということか。
いや、まあうんちを投げつけてくるような奴は誰でも嫌だろうけど。