名字固定【篠崎】
爆裂進化!グレイモン!
Name
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『ゴマモン、気持ち良さそうに泳ぐね』
「えへへ。碧も泳ぐか?」
川なら、いけるかもしれない。
『うーん。じゃあ張り切っちゃおうかな』
「碧さん」
『あ、光子郎』
川に手だけでも入れようとすると、寸でのところで光子郎に引き留められてしまう。見ると、どこか悲しそうな表情だ。わたしは彼にそう言う顔をさせたかったわけじゃない。
「せめて、浅瀬にして下さい。心臓に悪いです」
ぎゅっとわたしの腕を掴んで彼は俯いた。そっかあ。心配をさせてしまったのか。それは本当に申し訳ない事をした。
『……ごめんね。そうするよ』
「はい」
わたしよりも心配性な光子郎の頭に手を乗せて撫でてあげる。嫌がらないことを知っているからこそできることだ。撫でてあげつつゴマモンへ振り返る。
『というわけで、ごめんねゴマモン!』
「おう!よく分かんないけど、おいらはいつでも歓迎するぜ!」
川から尻尾を覗かせてぷりぷり振る姿がとても可愛らしい。
「見たことのない木ね」
「亜熱帯かと思ったけれど、どうやらそれも違うようです」
「やっぱり日本じゃないのか。どうも妙だ」
『丈はお堅いなあ』
空ちゃんと光子郎が辺りを見渡しながらそう言った。丈も真剣な顔をして考え事をしているけれど、どう考えても日本じゃないのは一目瞭然だ。
『丈は頭が良いのに勿体ないよ』
「君に言われると嫌味にしか聞こえないね…」
『理数系は君に負けるよ』
丈の理数科目の点数はいつも高い。文系科目で負けたことはないけれど、どんなに頑張っても理数系で勝てたことは一度もなかった。それもこれも彼の努力の賜物で、わたしはその頑張りを知っている。でもだからこそ頭が硬いのだが。
「大体、このデジタルモンスターっていうもんからして妙だぜ」
「へ?」
ヤマト君の言葉に、ガブモンは変な声を上げだ。まあ、わたしたちだっていきなりお前ら人間って妙だよな、って言われたら同じような反応をしてしまうだろう。
「デジタルモンスター。電子的なモンスター」
「普通はデジモンでよろしいで」
確かにデジモンの方が呼びやすい名ではある。
「デジタルっていうような電子的な感じしないなあ」
「え?電気でっか。ほれ!」
「うわっ。やめろよ!」
やっぱりコントだ。彼らは漫才への道を進めるような気がする。
「テントモン。危ないから気を付けるんだぞ」
「こりゃすんまへん」
アグモン(黒)に注意を受けてテントモンが素直に謝る。甘えん坊かなって思っていたけどわたしより全然しっかり者だ。
『あ、そうだ丈』
「ん?何だい」
『進路先は決まった?』
「どうしたんだい、急に…」
『しっかり者といえば、丈は中学どこにするのかなあと』
丈のことだ。恐らくお台場ではない。光子郎がパソコンの虫なら丈は勉強の虫だ。なんとなく進学校に行くのかなと思う。
「まだハッキリと決まっているわけじゃないけど、お台場中学校は行かないよ」
『やっぱりそうだよね』
「碧くんは?」
まさか聞かれるとは思っていなくて思考が固まった。進路なんぞ考えたこともなかったからだ。
『うーん。丈と同じところにしようかな』
「へ?」
『切磋琢磨し合える仲間がいるって、どんなものよりも財産だとは思わない?』
「それ、ただ自分の進路を僕に委ねているだけじゃないか」
『あは、バレた?』
「はあ」
大きな溜息を吐かれてしまった。咄嗟に出た言葉ではあるが嘘は言っていなんだけどなあ。ちょっと胡散臭かったと自分でも思うけど気持ちに偽りはないのだ。
「えへへ。碧も泳ぐか?」
川なら、いけるかもしれない。
『うーん。じゃあ張り切っちゃおうかな』
「碧さん」
『あ、光子郎』
川に手だけでも入れようとすると、寸でのところで光子郎に引き留められてしまう。見ると、どこか悲しそうな表情だ。わたしは彼にそう言う顔をさせたかったわけじゃない。
「せめて、浅瀬にして下さい。心臓に悪いです」
ぎゅっとわたしの腕を掴んで彼は俯いた。そっかあ。心配をさせてしまったのか。それは本当に申し訳ない事をした。
『……ごめんね。そうするよ』
「はい」
わたしよりも心配性な光子郎の頭に手を乗せて撫でてあげる。嫌がらないことを知っているからこそできることだ。撫でてあげつつゴマモンへ振り返る。
『というわけで、ごめんねゴマモン!』
「おう!よく分かんないけど、おいらはいつでも歓迎するぜ!」
川から尻尾を覗かせてぷりぷり振る姿がとても可愛らしい。
「見たことのない木ね」
「亜熱帯かと思ったけれど、どうやらそれも違うようです」
「やっぱり日本じゃないのか。どうも妙だ」
『丈はお堅いなあ』
空ちゃんと光子郎が辺りを見渡しながらそう言った。丈も真剣な顔をして考え事をしているけれど、どう考えても日本じゃないのは一目瞭然だ。
『丈は頭が良いのに勿体ないよ』
「君に言われると嫌味にしか聞こえないね…」
『理数系は君に負けるよ』
丈の理数科目の点数はいつも高い。文系科目で負けたことはないけれど、どんなに頑張っても理数系で勝てたことは一度もなかった。それもこれも彼の努力の賜物で、わたしはその頑張りを知っている。でもだからこそ頭が硬いのだが。
「大体、このデジタルモンスターっていうもんからして妙だぜ」
「へ?」
ヤマト君の言葉に、ガブモンは変な声を上げだ。まあ、わたしたちだっていきなりお前ら人間って妙だよな、って言われたら同じような反応をしてしまうだろう。
「デジタルモンスター。電子的なモンスター」
「普通はデジモンでよろしいで」
確かにデジモンの方が呼びやすい名ではある。
「デジタルっていうような電子的な感じしないなあ」
「え?電気でっか。ほれ!」
「うわっ。やめろよ!」
やっぱりコントだ。彼らは漫才への道を進めるような気がする。
「テントモン。危ないから気を付けるんだぞ」
「こりゃすんまへん」
アグモン(黒)に注意を受けてテントモンが素直に謝る。甘えん坊かなって思っていたけどわたしより全然しっかり者だ。
『あ、そうだ丈』
「ん?何だい」
『進路先は決まった?』
「どうしたんだい、急に…」
『しっかり者といえば、丈は中学どこにするのかなあと』
丈のことだ。恐らくお台場ではない。光子郎がパソコンの虫なら丈は勉強の虫だ。なんとなく進学校に行くのかなと思う。
「まだハッキリと決まっているわけじゃないけど、お台場中学校は行かないよ」
『やっぱりそうだよね』
「碧くんは?」
まさか聞かれるとは思っていなくて思考が固まった。進路なんぞ考えたこともなかったからだ。
『うーん。丈と同じところにしようかな』
「へ?」
『切磋琢磨し合える仲間がいるって、どんなものよりも財産だとは思わない?』
「それ、ただ自分の進路を僕に委ねているだけじゃないか」
『あは、バレた?』
「はあ」
大きな溜息を吐かれてしまった。咄嗟に出た言葉ではあるが嘘は言っていなんだけどなあ。ちょっと胡散臭かったと自分でも思うけど気持ちに偽りはないのだ。