画廊………夢小説と夢小説の絵

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私が目を覚ますと、露伴さんがお風呂の用意をしてくれてました。
「あの、…これは?」
露伴さんが、紙袋を手渡してくれました。
「その中に着替えが入っています。ああ…、着替えはご両親が持ってきてくれた物です。」
私は怪訝に思って聞き返しました。
「両親…ですか?両親がここに?」
「ええ。貴女の事は僕に任せてもらってます。彼らは、この街のホテルを予約していたので、そちらに泊まってます。」
「…そうですか。…記憶はないですが、両親に会うのは久しぶりな気がします。私の事はどう…その…記憶喪失の事とか…出来れば心配掛けたくないのですが…。」
「…。」
露伴さんは言います。
「その事なら安心して良い。僕と貴女は幼い頃のちょっとした知り合いです。それで向こうも僕を知っていて、預けてくれてます。それに、記憶喪失の事は話ていません。まだ記憶が戻る事もあると思いますから…。」
私は露伴さんとちょっとした知り合いという事に驚き、心臓がバクバクとなった。
「そ、そうなんですか…。分かりました。ありがとうございます。」
早く記憶、戻って欲しい。と私は思い、お風呂にはいった。
その夜、夢を見ました。露伴さんに抱き締められている夢です…。すごくドキドキして、くらくらして、幸せで…。ポカポカと、心が暖かくなるような夢を見ました。
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