閑話
服屋は2階なので、承太郎さんと露伴はエスカレーターで降りる。露伴はその間も承太郎さんの視線を感じて、胸がバクバクいっていた。
先導しながら前を、歩く露伴。本当にこっちを見てるのかとなにげなく振り返り、顔を合わる。
見ていた。露伴は耳まで赤くなりながら、顔をそらし、目的地にたどりついた。
「こ、ここです。僕の好きなブランドです。」
ショウウィンドウには最新の服なのか、和風なのにとがった服が置いてあり、他にも中国風のまるでロックを思わせるようなスタイリッシュな服が置いてある。
承太郎さんと露伴は服を見ながら歩く。
ほとんど全て見終わった。
「何か気にいった服はあるか?」
承太郎さんが聞く。
露伴は服を眺めながら感嘆し、ため息をつく。
「…それが…全部良くって、いつも迷うんですよ…。」
承太郎さんは、ショウウィンドウに飾っていた、のと同じ新作の服と露伴が手に取って見ていた、服を手にとった。
「試着、すると良い。」
「!…、そ、そうですね。」
「俺は全部、似合うと思うぜ。もし、試着して特に問題がなければ俺が買う。」
「え、あの」
「全て、俺がお前に着て欲しいと思った服だ。押し付けで悪いが、お前も気に入ってるなら、それ程悪い話しではないだろう。」
「っ……そ、…そう、ですか。分かりました。」
そう言って露伴は服を受け取るとすぐに試着室に入った。
心臓がバクバクする。いや
嬉しい。これでは買い物というより、デートではないか。
(承太郎さん…)
この露伴に承太郎さんが似合うと思ってくれた服。
露伴は試着する。どれも問題なく着れそうだ。そして、トントンと壁をノックし、カーテンごしに承太郎さんの声が聞こえる。
「露伴、店員によれば試着のオレンジのチャイナ系に下はこの服も合うらしいが、着て見せてくれないか。」
「はい、分かりました。」
露伴はカーテンをあける。
承太郎さんから服を預かり、着てみる。
露伴は言う通りに、承太郎さんに見てもらう。
「どう、お、思いますか?」
「そのパンツ…上着の上品さが際だっているな。それでいて、少し壊れたパンクやロックのような雰囲気があるが…これは、…似合っている。」
「っ、そ、そうですか。」
露伴はそういうとカーテンを締めた。
顔が熱い、承太郎さんの目もまるで熱がこもってるかのようだ。
「あと他に合わせたい服はあるか。もう一つ桃色の服があっただろう。これを合わせるのも良いと思うが着て見せてくれるか」
露伴は、次の服も着て承太郎さんに見てもらう。
「…ふ、露伴、あんた、すごいかっこい
いぜ。似合ってる。」
「っ、あ、ありがとうございます。」
露伴はそういうとカーテンを締めた。
そんなこんなで、服の試着を終え、承太郎さんに買って貰い、露伴は最後に、承太郎さんの服もどうですかと、承太郎さんの好きなブランドのお店にたどりつく。
承太郎さんはそんなに迷ってなかったが、試着はするといって試着室に入っていった。
露伴は試着した承太郎さんを見て「似合ってま、す…」と、赤くなりながら、ぼーとなりながら、承太郎さんに感想を言う。
そして買い物を済ませて、
トイレ休憩をいれ、露伴は、少し座りませんかと、承太郎を誘い、手紙の事を切り出した。
「あの、こんな事、申し訳ないのですが、承太郎さんに話しておきたい事があります。」
「…聞こう」
露伴はしっかり、承太郎さんを見ながら話した。
「以前、ホテルの承太郎さんの部屋でアルバムを見ました。その中に1枚、手紙らしきものが挟まれていて、僕の名前が見えたので読ませて貰いました。」
「…手紙」
露伴は承太郎さんに頷く
「はい。中には"婆さんには礼を言ってくれ。露伴の好みの服はまた聞いてみる事にする"と書かれていました。なんの事なんですか?」
「…ああ。」
「承太郎さん…?」
「露伴…。それは、船員のパーティーの話しだ。」
「近々船の上でパーティーを開く。仮装パーティーだ。以前世話になった事のある縫製のうまい婆さんが会場を盛り上げてくれるそうだ。もともと、船員同士の交流をする手はずだったが、杜王町のスタンド使い達と交流するのが良いという案が出てな。」
露伴は、なるほど、と納得する。でも何か引っかかる。承太郎さんは真剣な目で話す。
「仮装と、いっても服のイメージは限られている。少し好みにあうように変えれるくらいだ。露伴の仮装の色は俺と同じ白だ。」
承太郎さんはカバンの中からスケッチブックを、取り出しさらさらと描いていく。
「露伴の普段の服装を教えた。婆さんは、こんなのとこんなのはどうかと案をくれたが、この中に気に入るものはあるか。」
露伴はスケッチブックを見るどれもまるで結婚式の新郎が着るような服だが、これはというものがあった。
「…、そうですね…こちらが良いですね。」
「わかった。婆さんにそう伝えておく。」
「あとは準備が整えば、その時に、イベントの概要を知らせる。…来てくれるか?」
「ええ、面白そうですし、せっかくなので行きます。」
「そうか。」
承太郎さんは、そう言って帽子を深く被ると横目に、露伴を見て、露伴の頭を撫でた。
先導しながら前を、歩く露伴。本当にこっちを見てるのかとなにげなく振り返り、顔を合わる。
見ていた。露伴は耳まで赤くなりながら、顔をそらし、目的地にたどりついた。
「こ、ここです。僕の好きなブランドです。」
ショウウィンドウには最新の服なのか、和風なのにとがった服が置いてあり、他にも中国風のまるでロックを思わせるようなスタイリッシュな服が置いてある。
承太郎さんと露伴は服を見ながら歩く。
ほとんど全て見終わった。
「何か気にいった服はあるか?」
承太郎さんが聞く。
露伴は服を眺めながら感嘆し、ため息をつく。
「…それが…全部良くって、いつも迷うんですよ…。」
承太郎さんは、ショウウィンドウに飾っていた、のと同じ新作の服と露伴が手に取って見ていた、服を手にとった。
「試着、すると良い。」
「!…、そ、そうですね。」
「俺は全部、似合うと思うぜ。もし、試着して特に問題がなければ俺が買う。」
「え、あの」
「全て、俺がお前に着て欲しいと思った服だ。押し付けで悪いが、お前も気に入ってるなら、それ程悪い話しではないだろう。」
「っ……そ、…そう、ですか。分かりました。」
そう言って露伴は服を受け取るとすぐに試着室に入った。
心臓がバクバクする。いや
嬉しい。これでは買い物というより、デートではないか。
(承太郎さん…)
この露伴に承太郎さんが似合うと思ってくれた服。
露伴は試着する。どれも問題なく着れそうだ。そして、トントンと壁をノックし、カーテンごしに承太郎さんの声が聞こえる。
「露伴、店員によれば試着のオレンジのチャイナ系に下はこの服も合うらしいが、着て見せてくれないか。」
「はい、分かりました。」
露伴はカーテンをあける。
承太郎さんから服を預かり、着てみる。
露伴は言う通りに、承太郎さんに見てもらう。
「どう、お、思いますか?」
「そのパンツ…上着の上品さが際だっているな。それでいて、少し壊れたパンクやロックのような雰囲気があるが…これは、…似合っている。」
「っ、そ、そうですか。」
露伴はそういうとカーテンを締めた。
顔が熱い、承太郎さんの目もまるで熱がこもってるかのようだ。
「あと他に合わせたい服はあるか。もう一つ桃色の服があっただろう。これを合わせるのも良いと思うが着て見せてくれるか」
露伴は、次の服も着て承太郎さんに見てもらう。
「…ふ、露伴、あんた、すごいかっこい
いぜ。似合ってる。」
「っ、あ、ありがとうございます。」
露伴はそういうとカーテンを締めた。
そんなこんなで、服の試着を終え、承太郎さんに買って貰い、露伴は最後に、承太郎さんの服もどうですかと、承太郎さんの好きなブランドのお店にたどりつく。
承太郎さんはそんなに迷ってなかったが、試着はするといって試着室に入っていった。
露伴は試着した承太郎さんを見て「似合ってま、す…」と、赤くなりながら、ぼーとなりながら、承太郎さんに感想を言う。
そして買い物を済ませて、
トイレ休憩をいれ、露伴は、少し座りませんかと、承太郎を誘い、手紙の事を切り出した。
「あの、こんな事、申し訳ないのですが、承太郎さんに話しておきたい事があります。」
「…聞こう」
露伴はしっかり、承太郎さんを見ながら話した。
「以前、ホテルの承太郎さんの部屋でアルバムを見ました。その中に1枚、手紙らしきものが挟まれていて、僕の名前が見えたので読ませて貰いました。」
「…手紙」
露伴は承太郎さんに頷く
「はい。中には"婆さんには礼を言ってくれ。露伴の好みの服はまた聞いてみる事にする"と書かれていました。なんの事なんですか?」
「…ああ。」
「承太郎さん…?」
「露伴…。それは、船員のパーティーの話しだ。」
「近々船の上でパーティーを開く。仮装パーティーだ。以前世話になった事のある縫製のうまい婆さんが会場を盛り上げてくれるそうだ。もともと、船員同士の交流をする手はずだったが、杜王町のスタンド使い達と交流するのが良いという案が出てな。」
露伴は、なるほど、と納得する。でも何か引っかかる。承太郎さんは真剣な目で話す。
「仮装と、いっても服のイメージは限られている。少し好みにあうように変えれるくらいだ。露伴の仮装の色は俺と同じ白だ。」
承太郎さんはカバンの中からスケッチブックを、取り出しさらさらと描いていく。
「露伴の普段の服装を教えた。婆さんは、こんなのとこんなのはどうかと案をくれたが、この中に気に入るものはあるか。」
露伴はスケッチブックを見るどれもまるで結婚式の新郎が着るような服だが、これはというものがあった。
「…、そうですね…こちらが良いですね。」
「わかった。婆さんにそう伝えておく。」
「あとは準備が整えば、その時に、イベントの概要を知らせる。…来てくれるか?」
「ええ、面白そうですし、せっかくなので行きます。」
「そうか。」
承太郎さんは、そう言って帽子を深く被ると横目に、露伴を見て、露伴の頭を撫でた。