絵 第一章の最後のページのバージョン違い

28.真実の心(消したバージョン)
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「っぐ」

露伴は縛られた両手を鏡台に置いて喘ぐしか出来ない。 
露伴の腰、脇腹に承太郎さんを感じる。
手に力が入る。



鏡に見える、露伴はおかしくなる。
「じょ、ぐっ」
「露伴…」
吐息まじりに名前をよばれ、耳からも快感が登る。承太郎さんに求められている。それが勘違いでも、そう感じた露伴は、際限なく、感じてしまう。
「っ!」
承太郎さんは、名前を呼び、手を露伴の背中へと移す。
びくっと反射的に動く露伴。

露伴は快感の波が、背中からもきて激しく身体をよじり、首をふる。

「露伴。くっ」
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露伴は動けるだけ、暴れる。
承太郎さんは、露伴に折り重なるようにして、露伴の背中に上体を傾け、露伴の顎を掴み横に向かせる。

キスをする。
「んっふっぐっん、ぶ、んんっ゙」
露伴の舌を噛み、吸う

「んぐ、じょ……んんあっがっう、」

「露伴、…、凄い色気だな。そんなに良かったのか。」
「んんっっ、ま、ってくっだ」
露伴は恐怖を感じる。
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同時に露伴は感じていた。

「あんた、明日も、明後日も、毎日、俺に抱かれるの想像できるか。あんたが俺に望んだんだ、ぜ。…約束、だ。あんたは約束、まもるだろ。」
「だ、め、ぼくは、あなたを、ほし、い」
「約束、守るか」
「は、い、」
承太郎さんは、露伴を片手で抱き締めた。
「ひあ」
「露伴…、可愛いぜ。」
「俺の、露伴…。」
承太郎さんはキスも再開する。
「あぐ、…ふあ」
(こんな、の、狂うっ、)
露伴は承太郎さんの熱を離さないように力がこもる。
痛みも苦しみも全てが快感に変換され、何も考えられない。
(だがそれ、で、いい、)
承太郎さんは露伴を愛していると感じてるのだ。

たとえ、もう一人の承太郎さんの気持ちに塗り替えられていても、今だけは…。

「じょ、うたろうさ、ん」
「露伴…」
「っ」
「っ…」
「あい、し、て承太郎さ、」

幸せに狂う。
もう、もどりたくても、もどれない。
意識を失う。



承太郎さんは意識がない露伴から離れると露伴の身体を拭き、ベットに連れていく。服を着せた。

笑みが溢れてくる。

「ふっ、これからゆっくりと、教えこんでやるぜ…。露伴。」

愛などこちらから伝えようとしても、伝わらない事なんて、分かっている。

「よく、感じろよ。露伴、その身体に魂に、刻んでやる。」
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