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第4話

 衛はハーバード大学付近のアパートで生活していた。
 彼は部屋に入るとうさぎからの手紙に目を通した。
(俺がいない間にまた敵が現れたのか。こんな時にそばにいてやれないなんて。うさこ……)
 衛は時計を見た。
(東京はもうすぐ朝だな)
 1時間後。衛はうさぎの電話番号に電話をかけた。
 うさぎの家。電話が鳴っている。
「はい、月野です」
「うさこ」
「まもちゃん!」
「手紙読んだよ。また敵が現れたのか?」
「うん。まだ敵の狙いも目的もなんなのかはわからないけど」
「すまない。こんな時にそばにいてやれなくて」
「まもちゃん、自分を責めないで。せっかくアメリカに行けたんだもの。前の分まで頑張ってきて」
「ありがとう。また敵に動きがあれば、電話でも手紙でもいい。知らせてくれ」
「わかったわ」
「うさこ、十分気をつけるんだぞ」
「うん。まもちゃんも体に気をつけてね」
「ああ」
 うさぎは受話器を置いた。

 その日の午後。うさぎたちは火川神社に集まった。
「いったい何者なのかしら? 今度の敵は」
「目的が見えない以上、どうしたらいいのか」
「次もまた現れる可能性が高いだろう」
「ええ」
「うさぎちゃん、アメリカにいる衛さんには連絡したの?」
「うん。朝に電話で話したよ」
「とにかく、僕たちだけでやるしかないな」
「そうね」
 みちるがふと手鏡を見る。
「またお出ましのようよ」
 みちるの手鏡には同じ敵の姿がうつしだされていた。
「行きましょう」
 うさぎたちは、セーラー戦士へとメイクアップした。
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