衛がアメリカへ渡り、うさぎたちもいつもどおりの日常を過ごしていた。
　その一方で、エレーナは暗躍を始めていた。
「まずは小手調べ。イリュージョン・ソルジャーズ」
　エレーナはイリュージョン・ソルジャーズを呼びよせた。
「挨拶がわりだ。行け」
　イリュージョン・ソルジャーズは一礼すると　飛び出していった。

「今のは何かしら？」
「どうした？　みちる」
「今、鏡に何か異変があったような……」
「新たな敵か？」
「用心したほうがいいかもしれませんね」

　うさぎたちは映画を見るため、映画館へ向かっていた。
　映画館へ向かう途中の道で、人々が倒れているのに気づく。
「何よ？　これ？」
「新たな敵？」
「とにかく、変身しましょう」
「うん。ムーン・エターナル・メイクアップ！！」
「マーキュリークリスタルパワー」
「マーズクリスタルパワー」
「ジュピタークリスタルパワー」
「ヴィーナスクリスタルパワー」
「メイクアップ！！」
　うさぎたちはセーラー戦士へと変身をとげた。
「町の人たちを襲うなんて許せない！　このセーラームーンが、月に代わっておしおきよ！！」
　得体のしれない人型をしたものが襲いかかる。
「ジュピター・オーク・エボリューション！！」
「マーズ・フレーム・スナイパー！！」
　セーラージュピターとセーラーマーズの技が直撃した。

「はるか！」
　手鏡を見てみちるが叫ぶ。　みちるの手鏡には変身して戦っているうさぎたちの姿がうつしだされていた。
「やっぱりさっきのは、新たな敵の前兆だったのね」
「私たちも行きましょう」
「そうだな。僕たちの使命はプリンセスを守ること。ウラヌスクリスタルパワー」
「ネプチューンクリスタルパワー」
「プルートクリスタルパワー」
「サターンクリスタルパワー」
「メイクアップ！！」

「マーキュリー・アクア・ラプソディー！！」
「ヴィーナス・ラブアンド・ビューティーショック！！」
　必殺技で応戦するが、次から次へと人型が現れる。
「キリがないな」と、ジュピター。
「ワールド・シェイキング！！」
「ディープ・サブマージ！！」
「ウラヌス！　ネプチューン！！」
　セーラームーンが叫ぶ。
「僕たちも混ぜてくれないかな」
「この人たち、何者なのかしら？」
「わからない。急に現れて」
「今はこの者たちを倒すのが先決です。デッド・スクリーム！！」
　ウラヌスたちの技で大半が減る。
「セーラームーン、今のうちに！」と、サターン。
「うん」
　セーラームーンはエターナルティアルを掲げた。
「スターライト・ハネムーン・セラピーキッス！！」
　セーラームーンの技でその場にいたすべての人型は消滅した。

「地球にあのような者がいたとは！」
　エレーナは悔しそうに叫ぶ。
「あの戦士たち、要注意ね。お姉さま」
「セーラームーンというあの少女。かつて私を倒したあいつと似ているような。あの者の生まれ変わりなのか？」

　敵を退けて、変身をとくうさぎたち。
「また、新たな敵が現れたってことか」
「ギャラクシアとの戦いが終わって、やっと平和になったと思ったのに」
「みんな、気をひきしめて戦っていこう」
「はい！！」