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安らぎの時

 ギャラクシアとの戦いを終え、平穏な時が戻った。
「まもちゃん!」
 スターシードが戻った衛と再会できたうさぎは彼の胸に飛び込んだ。
「うさこ」
 うさぎを抱きしめる衛。
「もういいんだ。全部終わったんだから」
「うん」

 その夜、うさぎは衛と一緒にマンションで過ごした。
「まもちゃん、体は大丈夫なの?」
「ああ、大丈夫だ。心配いらないよ」
「あたしの前からいなくなったりしないよね?」
「俺はもうどこにもいかないよ。安心しろ」
 不安そうに見つめてくるうさぎに、衛はそう返した。
「よかった」
「そろそろ寝るか。電気消すぞ」
「うん」
 うさぎはベッドに横になった。
「おやすみ」
 衛は電気を消し、部屋を後にした。

 うさぎが眠った数分後。彼女は悪夢にうなされていた。
 ギャラクシアにスターシードを奪われ、消えゆく衛の姿。
「いやあーーっ!!」
 自分の叫び声で目覚めたうさぎ。
「うさこ! どうした?」
 うさぎの叫びを聞き、衛がドア口にやってきた。
「入るぞ」
 衛がドアを開けると、肩を震わせているうさぎの姿があった。
「うさこ」
「まもちゃん…」
 衛の顔を見た途端、うさぎの目から涙があふれた。
 衛はそんなうさぎをそっと抱き寄せる。
「ずっと1人にしてごめん。これからはいつもうさこのそばにいるよ。眠るまでここにいるから、ゆっくり休め」
「うん。ありがとう」
 うさぎはそう言って、再びヘッドに横になった。
(ようやく眠ったか…?)
 安らかな寝息をたてるうさぎの顔を、衛はいとおしげに見つめた。
(うさこ、もうおまえにさびしい思いはさせないからな)
 うさぎの寝顔を見ながら、衛は心にかたく誓った。
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