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短編

以下の説明をよく読んでからどうぞ。

逆行です

この作品はクラウドが女体化してます。大体の性格などは全く変わっていません。
あのキャプションの通り、少年はクラウドの息子です。息子さんは名前無しで続けていきます。
今回は傷などもできると思うので勝手に重症や怪我をつけるなという人はご閲覧お気を付けください。

疑問に思ったのですが、細胞がある場合、子どもは難しいのかなぁ、と思ってますが無視します。少年に細胞は大変とか書いてますができるにはできますね…そんなに気にしないでください…。





スラムで買い物をしている時だ、自分は短銃の撃ちの調子が悪くなり、調達しているところだった。普段のやけに重い制服ではなく私服で珍しく歩く。今日は足が軽い。時々雑貨屋で髪留めを見たりと今日は気分がいい。
噴水前で上を見上げ、その汚い空をみた。空気はすんでいなく田舎育ちの自分は汚い空気に慣れるのは苦労した。
ふう、と息抜きをし、重い足取りで進んでいると後ろから足音が大きくなった。警戒しながら後ろを振り返ると、金髪のこどもがかけてくる。
「すみません、えっと…その」
ふと、こどもに違和感を感じた。この純粋ではないまざりあった感じに引かれるような間隔。これには覚えがある。
「まさか…」
「おい、そこのお嬢さん」
どうやら、自分は私服で神羅兵だとはわかっていないようだった。やはり、このこどもにはジェノバ細胞が埋め込まれているようだった。しかし、こんな小さい子が耐えられるものなのだろうか…。それをわかっていて追いかけられているのか。自分にも細胞があり、その気配を感じてここまで助けを求めにきたのだろう。
「俺が誰かわからないのか、残念だな。けっこう有名だと思ったんだけど」
その自分の声を聞いて、気がついたのだろう。神羅兵はぞっ、と顔色が一変し、一歩ずつのろのろと下がり逃げたした。

「ありがとうございます。…クラウドさん。あの、今日まで僕を守ってくれませんか!」
今の言葉でかなり謎が深まった。幼いこどもが俺の事を知っていること、やけに馴れ馴れしく、さっきの神羅兵にも怯えるようすもなく、怖がることもなかった。まるで、俺を狙っているようだった。
「お前、疑うのは悪いが、スパイかなにかか?なぜそんな小さくて怯えない、そしてなぜ俺の名前を知っている。俺の名前を知っているのは神羅だけだ」
「えっと、…ごめんなさい。でも母さんに」
しまった、と顔に出ていた。
「母さん……、母さん?お前はまさか、そういう…」
その言葉に混乱した。いや、混乱していない方がおかしい。だが、親はどうというのは置いといて、こんな子供に細胞が移っているのはそれしか考えにくいだろう。
「…、僕は未来からきました」
ありえない、とは思うが俺がここに戻ることもありえないのだ。
「未来で何かあったのか」
「ううん、平和だよ。星が綺麗でさ。…えっと、僕がふとした拍子に落ちてしまって…」
キラキラとしていた瞳は俺の顔をみて、ピタリとやめた。
「……」
「うんと、お父さんと一緒に飛んでたら落ちたんです。そこでここに来てました」
どうやら俺の家族はやはり、普通ではないようだ。
「…そうか、仕方ないな」
あまり納得しないが、俺も戻ってきた体だ、こういうこともあるだろう。珍しい金髪に細胞が証明をしている。彼はようやく安心したようで、ふふ、と笑った。
「俺がお前が戻るまで面倒を見よう。ここは何かと物騒だ」
父や俺がこうだから対術やなんやらしているだうけど。
「ありがとう!母さん」
何だか違和感だ。そして少し嬉しかった。
「…ここではクラウドと呼んでくれないか」

「最近クラウドが金髪の男の子といる」
付き合いが悪いよぅ、とじたばたとしていると向こうから殺気が流れた。
「おい貴様、それは本当か」
「怖い。よくクラウドが帰るとき見ないか?金髪で瞳は、碧だったかな」
セフィロスは立ち上がり、会議室へ向かったが、帰るのは早かったという。
「なんだか、クラウドに似てたけどなぁ。まさか隠し子とか?…いや、ありそうだけどクラウドはまだ15だし無理かな」
あのセフィロスの様子だと、自分の孫ではないようだし、似た人は何人かいるってね。
珈琲を飲んで、自分も任務へ向かおうとした所で、クラウドとぶつかりそうになった。ピタリとどちらも同時に止まったから、何もなかった。クスリと互いに笑った。
「クラウド、最近あの男の子と一緒によくあるよなぁ」
ひし、と緊張が少し走るのを感じた。普通気がつかない体の強張りだったが、ソルジャーを甘く見てはいけない。
「……親戚」
「彼氏?」
「全然違う」
否定するのは早かった。迷いもなく、安心とした表情で答えたその様子に口が綻んだ。
「何が可笑しいんだよ」
「ううん、何でもない」

「一番お前が戻りそうな場所はあるけれど、あそこは危ないからなぁ」
仕事が終わった後にどんなご飯にしようかと考えていると、にこりと笑った自分の息子が走ってきた。ここまで少し距離があるが道も覚えてしまったようだ。大丈夫かと問うと、へっちゃらだよ、と答えた。
あれから何度か戻れそうな場所を探したがあまり彼は納得しないようだ。
「もしかして、大空洞ですか?」
「…お前強いだろう」
「それはもちろん、母さんと父さんの孫だからね」
それで納得する自分に俺も随分変わったなと思ったのだった。

珍しく、少年は俺の元には来なかった。マリン達の世話をしていたからか少年の扱いには慣れていた。方だったが、あまりに長くいられるとなんだか肩重かった。
解放感を感じ、軽い足取りで歩いていると、鬼の顔をしてる彼が見えた。なんだかあの少年を見たあとに彼を見ると少し恥ずかしい。
「クラウド、最近男といるようだな」
「……何かセフィロスが可愛い事を言ってる」
子どもの様な態度にクスリと喉から笑うとさらに彼の眉間は集まる。
「俺というものがいながら随分な行動じゃないか」
「違う違う…これは言っていいのか…?」
「…訳が分からん」
怒る気にもなれん、と眉間は逆に下がり、呆れ顔で俺を見た。
あの少年は あんたの息子だ と言ったら彼はどうなるだろうか。口を開いた時だった。
目の前に金髪が流れた。
「……クラウドさんに何か用ですか」
あの早い動きに、驚いた。気配は感じられず、あの早い動きもソルジャー並みだった。
これにはセフィロスの見開き、まじまじと少年を見た。それからふ、と鼻で笑いニヤニヤとこちらを見た。
「おい、おまえ。どうやってここに来た」
「早いですね……これだけで気がつくんですか。僕は未来から流されてここに来ました、父さん」
セフィロスはやはりな、と頷いた。その顔はポーカーフェイスでも、嬉しそうな顔をしていたと俺は確信している。
 あれからセフィロスは期限がよく、ニヤニヤとしていた。正直、回りからは恐怖でしかない。
「あの小僧はすぐわかるさ、お前の息子だってな。とくにわかるのは髪型と金髪。あの動きは俺が鍛えられたものと似ている動きだった。しかもクラウドもそうたが、期待や恐怖があるときは視線を少し剃らすんだ。遺伝だな」
なんだか恥ずかしくなった俺は顔が赤いのに気がつき視線を剃らしていた。その反応にセフィロスはクククと腹立たしく笑った。少年は微笑み、小声で何かを発した。

「全く、なんで俺は過去に行ったんだよ…でもそれは俺が生まれない訳だし、母さんと父さんが両思いなのは嬉しいけど、ここから道のりが遠いなぁ、どっちも意地っ張りだから苦労するぞ…」
口調はどっちも移っているとか。
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