第5話『星は輝けども地には光届かず』
◇◇◇◇
東のフェリア王城にクロム達が辿り着いたのは、ティアモから報せを受け取ったその翌日の事であった。
既にイーリスからの書簡と密偵からの情報を得ていたフラヴィアとバジーリオの東西の両フェリア王は既にペレジアに遠征する為のフェリア軍の編成まで整えてくれていた。
が、ペレジアに囚われたエメリナに関しては、慎重になっていた。
エメリナはやはりルフレが読んでいた様に公開処刑となる様だ。
その予定となる日も、既に公表されていた。
無論それは少しでも多くの自国民に対して、聖王の最期を見せる為のモノなのであろう。
そして同時に、それは明らかにクロム達イーリスの者に対する罠であった。
そこにのこのこ救出に向かうなど、ギャンレルの思う壷であろう。
それでも、クロムに救出に向かわないなどと言う選択肢など存在しなかった。
斯くして、フェリア軍が陽動を行い国境付近にペレジア軍の勢力を集めている隙に、最小限の手練れだけを率いてペレジアに潜入すると言う、無茶無謀も良いところのエメリナ救出作戦は決行されたのであった。
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東のフェリア王城にクロム達が辿り着いたのは、ティアモから報せを受け取ったその翌日の事であった。
既にイーリスからの書簡と密偵からの情報を得ていたフラヴィアとバジーリオの東西の両フェリア王は既にペレジアに遠征する為のフェリア軍の編成まで整えてくれていた。
が、ペレジアに囚われたエメリナに関しては、慎重になっていた。
エメリナはやはりルフレが読んでいた様に公開処刑となる様だ。
その予定となる日も、既に公表されていた。
無論それは少しでも多くの自国民に対して、聖王の最期を見せる為のモノなのであろう。
そして同時に、それは明らかにクロム達イーリスの者に対する罠であった。
そこにのこのこ救出に向かうなど、ギャンレルの思う壷であろう。
それでも、クロムに救出に向かわないなどと言う選択肢など存在しなかった。
斯くして、フェリア軍が陽動を行い国境付近にペレジア軍の勢力を集めている隙に、最小限の手練れだけを率いてペレジアに潜入すると言う、無茶無謀も良いところのエメリナ救出作戦は決行されたのであった。
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