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【後書き】

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【各話への解説など】


【第一話『王女と軍師』】

 全てはここから始まった、そんな第一話でした。

 個人的に、『最後の希望』なんてモノは、人一人が背負いきれる様なモノでもないと思います……。
 何よりも強い使命感を抱いているのがルキナの魅力の一つではあると思うのですが、時折痛々しく感じてしまいます。
 そんな、無理が限界に達しかけていた時に、『ロビン』に出逢ってしまったのが、全ての始まりですね。

 この時点では、『ロビン』は100%ギムレーの演技です。
 それに気付けない位に、ルキナが追い詰められていたと言う事でもあり。
 それを気付かせない位に、ギムレーの演技は完璧でありました。
 演技が完璧であるが故に、次第にギムレーの内に『ロビン』と言う人格が芽生えていく事になります。

 また、時間経過としては、仲間たちが旅立ってから三ヶ月位の時です。



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【第二話『記憶の彼方の遠い貴方に』】

 まだ演技の部分も少なくはありませんが、この時点で既に『ロビン』の人格がかなり育っています。
 まだギムレー自身は自覚はしていませんが……。

 ルキナがどんどん『ロビン』に絆されて依存していく話です。
 無意識の内に、かつて大好きだった『ルフレおじさま』を『ロビン』と重ねています。(『ロビン』自体がルフレを参考にして演じているものなのでそれも致し方無しです)

 時間経過としては、二人が出会ってから三ヶ月(仲間達が旅立って半年)位です。



◇◇◇◇◇



【第三話・A『星灯無き夜に誓う』】
【第三話・B『夜闇に二人、誓う』】

 この時点で、『ロビン』の人格が完全に出ています。
 最早演技の部分は0です。
 しかし、まだ『ロビン』自身はギムレーとしての本質と『ルフレ』から影響を受けた部分が混在している状態です。
 ルキナが『ロビン』に“何”を求めるのか……。
 それがBADとビターとの分岐点となっています。

『ロビン』がギムレーとしての本質から乖離していないここで『ずっと傍に居て欲しい』とルキナが言ってしまうと、誓い通りに『何があっても絶対に離さない』結末へ……BADエンドへと分岐してしまいます。
 それが第三話・Aの方です。
 なお、BADエンドだとルキナの中から完全に『ルフレ』の存在が消えてしまいます。
 ちなみに、この直後に恋人になりました。

『ロビン』の中にある『ルフレ』の欠片を揺さぶると、『ロビン』がギムレーとしての本質から乖離するビタールートへと突入します。
 それが『第三話・B』の方です。
 自分だけの軍師で居て欲しい、と言うのはAの方と変わりませんが、Bのルキナはそれと同時に半身として自分も『ロビン』を支えたいと思っています。

 時間経過としては、出会ってから九ヶ月(仲間達が旅立って一年)位です。



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【第四話・A『世界と貴方を秤に掛けて』】

 二つのBADエンドへの分岐点です。
 因みに、もし『ロビン』が何もしなくても、仲間達が「黒炎」を入手するのはほぼ不可能でした。

 ロビンとしては、ルキナを眷族にするのは既に確定事項だったのですが、いきなり無理矢理に眷族にするつもりも無かったので、一年近くも「恋人」生活を続けていました。



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【第四話・B『貴女の想い、僕の望み』】

 ギムレーと乖離した『ロビン』が苦悩する話、でもありますが。
 ルキナが『ルフレ』の事をちゃんと思い出すのがメインです。
 時間経過としては、二人が出会ってから一年と三ヶ月強(仲間達が旅立って一年半強)です。



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【第五話・A『永久に叶わぬ恋夢』】

 初めての『ロビン』視点です。

『ロビン』がルキナから記憶を奪ったのは勿論ルキナを苦しめない様にと想っての事でしたが、だからこそ『ロビン』は間違えています。
 結局、END④では最後の最後の最悪な状況で記憶は戻ってしまいますし、END③でもルキナは絶対に消えない「虚」を抱えてしまいます。
 記憶を奪うと言う行為の間違いに『ロビン』が気付くのは、END⑤でルキナの想いを聞いてからです。



◇◇◇◇◇



【第五話・B『在るがままに愛しき人へ』】

『ロビン』が、記憶を奪ってルキナの元を去るのでは無く、自分が自分で居られる内に「覚醒の儀」を済ませて殺して貰う事を選択した場合の展開です。
 ギムレーである『ロビン』が同行している段階で、「宝玉」集めはスーパーイージーモードです。
 ギムレーが仕掛けた罠を、『ロビン』が解除してしまうので、ルキナにはほぼ危険はありません。

 移動手段に飛竜を選択したのは、DLCの『絶望の未来』でマークがドラゴンマスターになっていた事も反映しています。
 FE覚醒に出てくる飛竜は、元を辿れば獣と化して知性を喪った竜族の成れの果ての様なモノなので、ギムレーと通じるモノもあるのかな……と少し思います。
「緋炎」が隠されていた場所は、FE紋章の謎などにあった『氷竜神殿』を少し意識しています。

 セレナが何と無く察したのは『女の勘』です。後は、恋とかへの察しの良さ。
 ミネルヴァに関して言えば、ルフレそのままの容姿だけど、ルフレじゃないし人間でも無い『ロビン』にどう反応するべきか戸惑ってます。



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【END①『終焉の果て』】

 BADエンドの内の、悪い方です。
『希望』や『使命』を捨てられないルキナの為にも、ルキナがそれらを背負わねばならない原因となっているナーガを消滅させます。
 なお、ロビンは完全に善意でやってます。
 ナーガの抹消と、ナーガの後を継げる神竜族(チキとか)を一人残らず魂も残さずに抹殺するのに、形振り構わないギムレーの全力でも二週間掛かりました。
 二週間以上ルキナと離れていても『ロビン』が消えなかったのは、ギムレーと乖離していないからと言うのも有りますが、ルキナの為だからと言う想いでずっと居たのも大きいです。

 ルキナ以外は本気でどうでも良いと思っているロビンが、仲間達も眷族にしても良いよと言ってあげるのは、心の底からルキナを愛しているからです。
 仲間達を眷族にしたのかどうかは不明、と言う事にしておきますが。
 ロビン的に仲間は心の底からどうでも良い存在なので、眷族化した段階で完全に洗脳されています。
 尚、ルキナは、眷族にされても洗脳はされてません。
 ロビンには、誰よりも愛しているからこそ、ルキナの心を無理矢理縛るつもりは全く無い為です。

 ルキナが最終的にロビンをどう想っているのかは分かりませんが。
 元々誰よりも愛している相手ですし、千年単位でずっと愛され続けていたら、少なくとも絆されているとは思います。




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【END②『あなたが居れば』】

 解説不要なメリーバッドエンド。
 とにかく二人はずっと幸せです。
 可愛い子供たちにも恵まれますし。
 確実にロビンは親馬鹿になります。



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【END③『旅路の果てに時よ廻れ』】

 この物語に於いて「黒炎」は、ロビンが取りに来るか、ロビンがギムレーの仕掛けた罠を解除しない限りは、誰にも入手出来ません。
 END③の『ロビン』は、ギムレーを半年間強抑え込む事に精一杯で、そこまで手が回りませんでした。
 だから、「黒炎」だけが未回収になってます。

 最早完全に消滅したも同然であった『ロビン』がギムレーを僅かでも押し留める事が出来たのは。
 ルキナが、諦めずにギムレーに立ち向かおうとしたからです。
 誰よりも守りたかったルキナのその姿を見たからこそ、『ロビン』は僅かに表に出る事が出来ました。
 諦めたままですと、ルキナはあの場でギムレーに食い殺されています。
 また、この時に『ロビン』は今度こそ完全消滅してしまったので、二度目はありません。

 跳んだ先の過去で、ルキナはルフレと結ばれるかもしれませんが、ルキナの胸には「虚」が死ぬまで残ったままです。



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【END④『掛け違えた道の先で、君と』】

 ルキナの元を去った後で『ロビン』が、仲間達の「宝玉」探索を陰ながら全力でサポートしていた場合の結末です。
 ルキナの元を去って四ヶ月弱で、全ての「宝玉」の回収が終わってます。
 仲間達が合流する辺りまでは何とかギリギリ表に出続けられていましたが、それ以降はもう『ロビン』は表には出られず仕舞いでした。

 しかし、『虹の降る山』でルキナの姿を見付けた辺りから少しずつ『ロビン』の意識が再び表層に出ていました。
 ルキナと話し始めた辺りで50%位。
 ルキナの答えに微笑んだ辺りで75%。
 戦い始めた辺りで85%。
 そして、態と止めを刺された辺りでは、100%『ロビン』です。

 ルキナが後腐れなく邪竜を討てる様に態と見え見えの攻撃をしたりと、『ロビン』は茶番を演じていましたが。
 それで戦いが長引いてしまったが為に、封じた筈のルキナ記憶が戻ってしまう結果になりました。



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【END⑤『たった一つの、冴えたやり方』】

 紫炎は、生け贄とかの恨みとか、そう言うモノが集まって出来てるものです。
 呪術師などの耐性が高い相手以外がこの炎を見ていると、魅入られてしまい、その紫炎に取り込まれてしまいます。
 勿論ギムレーである『ロビン』には効きませんが。

「黒炎」は、ギムレー以外が取ろうとすれば、強制でSAN値0にされた挙げ句の果てに洗脳されてその場のギムレーに敵対する者を全員殺した後に生け贄として紫炎に呑み込まれる、そんな呪術が掛かっていました。
 サーリャとヘンリーが居れば、もしかしたら解除出来たかもしれませんが、子世代では先ず無理です。
『ロビン』には罠自体は効きませんでしたが、強烈なギムレーの力によって一気に自我の侵食が進んでしまいました。

 どの結末よりも、ルキナにとっては残酷な結末になってしまった話ですね……。
 この結末はビターENDですが、個人的にはGoodENDでもある気がします。



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【断話『葬送の花』】

 再録に伴って書き下ろした、ビターENDに分岐した時間の何処かでの出来事です。
 作中に登場した『不屈の花』は、『メイドインアビス』と言う作品に登場するそれを元にしております。勿論、『メイドインアビス』を知らなくても全く問題なく楽しめますが、もし知っていましたら「あっ……」と思って頂けるかな? と。
 楽しんで読んで頂ければ幸いです。




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