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【後書き】

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【物語全体への雑感】

 Twitterの相互さんとのやり取りから始まった即興小説が元となったこの物語ですが、様々な方々にお読み頂き、再録するに当たって全体的に加筆修正している為、大筋は全く変わっていませんが細かい所では当初公開したものとはかなり変わっているかと。原文版を既にお読み頂いた方にも楽しんで頂ければ幸いです。

 ギムレーとルキナのCP小説ではありますが、この物語の『ロビン』はギムレーそのものとは少しだけ異なります。
 ある意味、ギムレーの別人格ですね。
 それでギムルキと言っても良いのかな? とは少し思いましたが、それ以外に二人の関係性に関して当て嵌まるものは無いので、この物語はギムルキです。

 この物語にテーマがあるとすれば、それは『愛』です。
『愛』は時に全てを壊してしまう程の【呪い】になってしまいますが、それによって救われるものもあるのでしょう。
 バッドENDでルキナの全てを奪ってしまったのもギムレーの『愛』故ですし、メリバENDでルキナが何もかもを捨ててロビンを選んだのも『愛』の為。
 ビターENDでロビンがでルキナの記憶を奪ったり……或いは自分を殺させる為に行動したのも、それもやはり全て『愛』故です。
 ある一方向から見れば『愛』は何かを破滅させたり滅ぼしたりしていますが、また別の方向から見れば何かを救ったりしています。
 何が正解なのか間違っているのか、それはどの立場に居るのかでやはり異なるモノなのでしょう。
 なので、便宜上バッドだのメリバだのビターだのと分けていますが、私にとってはどれも等しく、二人が自身で選んだ結果至った結末であります。
 また、ロビンはルキナを真実『愛』していますが、その『愛』がルキナ達人間に理解出来るものであるのかと言えば話は別ですね。
 ある意味純粋過ぎる程の『愛』は、やはりロビンが人ではないからこそです。
 ギムレーを滅ぼす事が出来るのは、『愛』と言う【呪い】だけだと思います。
 二人の『愛』の結末を、見届けて頂ければ幸いです。

 何時かまた、覚醒を題材にした物語を書くかもしれません。
 その時もまた、お目に掛かる事が出来れば幸いです。





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