望月に仰ぐ白虹
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ギムレーはこの世から消滅した。
もう二度と、ルキナが経験した様な絶望の未来は訪れないのだろう。
だけれども、それで全てが終わった訳では無い。
争いの種は今日も何処かで蒔かれているのだし、何時かまた戦火が世界を覆ってしまうのかもしれない。
悲劇が、嘆きが、大切な者達を襲うのかもしれない。
未来は未知数だ。
この先に何が起きるのか、何が待ち受けているのか。
それはもう、未来からやって来たルキナにも分からない事だ。
それでも、もう逢う事も叶わぬ筈の二人が再びこうして出逢えた様に。
繋いだこの手を離さずにいれば、きっとどんな事だって乗り越えてゆける。
何が起きるのか分からない未来を、二人一緒に歩んでゆける。
それは、二人にとって何よりもの幸いであった。
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ギムレーはこの世から消滅した。
もう二度と、ルキナが経験した様な絶望の未来は訪れないのだろう。
だけれども、それで全てが終わった訳では無い。
争いの種は今日も何処かで蒔かれているのだし、何時かまた戦火が世界を覆ってしまうのかもしれない。
悲劇が、嘆きが、大切な者達を襲うのかもしれない。
未来は未知数だ。
この先に何が起きるのか、何が待ち受けているのか。
それはもう、未来からやって来たルキナにも分からない事だ。
それでも、もう逢う事も叶わぬ筈の二人が再びこうして出逢えた様に。
繋いだこの手を離さずにいれば、きっとどんな事だって乗り越えてゆける。
何が起きるのか分からない未来を、二人一緒に歩んでゆける。
それは、二人にとって何よりもの幸いであった。
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