短いお話雑多
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「アンアンッ!」
「どうした、ハロ?」
ベランダの方を見て吠えるハロを見て安室は同じようにベランダから外を見ると少し先の道を走っていく海咲を見つけた。
「…あの先には神社があったな…初詣か。」
あの急ぎ方を見ると誰かと待ち合わせだろうとすぐに予測がついた。
ー確か毛利先生達は依頼で山梨へ、園子さんは親戚の集まりでパーティーすると言っていたな…
そこまで考えて安室は海咲の待ち合わせ相手が気になった。あんな風に急いでいくような相手…友達なのか、それとも…
「ハロ。少し留守番してくれるか?」
「アンッ!」
安室に問われ、任せろと言わんばかりにハロは力強く吠えた。それを聞くと安室は上着と手袋を着けて家を出た。神社の近くまで来ると神社の入口で辺りをキョロキョロと見回して人を探している海咲を安室は見つけた。しかし海咲は目当ての人が見つからないようでスマートフォンを取り出し電話を始めた。その内容を聞く限り相手は女友達のようで安室は安堵した。女友達との約束であれば邪魔をするのも悪いかと思いその場を離れようとするが、海咲の言葉に安室はその足を止めた。
『え、冗談でしょ?ちょっ…待っ…』
途中で電話が切れてしまったのかスマートフォンを見つめてため息をついた彼女は列を成す参拝客を眺めて考え事をしているようだったので、安室は思い切って声をかける事にした。
「海咲さん?」
『え…安室さん!』
安室が偶然を装って声をかければ海咲は驚いて目を見開いた。
ーあぁ僕がつけてきたなんて言ったら彼女は引いてしまうだろうか。それとも…
突然の安室の登場に困惑が隠せない海咲を初詣に誘い安室は社を見上げた。
ーひとまず神様、貴方を利用させてもらいます。彼女ともう少し一緒にいたいんでね。
安室は手を擦り合わせる海咲に手袋を差し出しながら如何に彼女と近付こうかと考えた。
おわり
「どうした、ハロ?」
ベランダの方を見て吠えるハロを見て安室は同じようにベランダから外を見ると少し先の道を走っていく海咲を見つけた。
「…あの先には神社があったな…初詣か。」
あの急ぎ方を見ると誰かと待ち合わせだろうとすぐに予測がついた。
ー確か毛利先生達は依頼で山梨へ、園子さんは親戚の集まりでパーティーすると言っていたな…
そこまで考えて安室は海咲の待ち合わせ相手が気になった。あんな風に急いでいくような相手…友達なのか、それとも…
「ハロ。少し留守番してくれるか?」
「アンッ!」
安室に問われ、任せろと言わんばかりにハロは力強く吠えた。それを聞くと安室は上着と手袋を着けて家を出た。神社の近くまで来ると神社の入口で辺りをキョロキョロと見回して人を探している海咲を安室は見つけた。しかし海咲は目当ての人が見つからないようでスマートフォンを取り出し電話を始めた。その内容を聞く限り相手は女友達のようで安室は安堵した。女友達との約束であれば邪魔をするのも悪いかと思いその場を離れようとするが、海咲の言葉に安室はその足を止めた。
『え、冗談でしょ?ちょっ…待っ…』
途中で電話が切れてしまったのかスマートフォンを見つめてため息をついた彼女は列を成す参拝客を眺めて考え事をしているようだったので、安室は思い切って声をかける事にした。
「海咲さん?」
『え…安室さん!』
安室が偶然を装って声をかければ海咲は驚いて目を見開いた。
ーあぁ僕がつけてきたなんて言ったら彼女は引いてしまうだろうか。それとも…
突然の安室の登場に困惑が隠せない海咲を初詣に誘い安室は社を見上げた。
ーひとまず神様、貴方を利用させてもらいます。彼女ともう少し一緒にいたいんでね。
安室は手を擦り合わせる海咲に手袋を差し出しながら如何に彼女と近付こうかと考えた。
おわり
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