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バレンタインの日、観音坂先輩の鞄にチョコレートを入れた。
宛名なんて書いていないし別にお礼が欲しい訳じゃなかった。
バトル優勝のお祝いと日頃の感謝とほんの少しの恋心を込めて選んだチョコレートをら先輩の鞄に突っ込んだ。
そんなことなんてすっかり忘れて本日ホワイトデー。
男性社員一同から戴いたお菓子の詰め合わせを早速開いてそれをお供に残業中。
「おわったぁ〜〜!」
「…お疲れ」
「先輩は終わりそうですか?」
「あぁ、後ちょっと」
隣でパソコンとにらめっこする先輩を見守りながらデスクの上を片付ける。
「じゃあ、待ちます。駅まで一緒に帰りましょう?」
「あぁ」
駅に向かって歩いていると、すれ違うのはカップルばかり。
皆、着飾ってお洒落なお店から出てきたり、入って行ったり。なんとなく浮き足立っている。
「なんか今日、カップル多くないですか?」
「あぁ、そうだな」
「ラーメン食べて帰りませんか?」
「あぁ、そうだな」
「…先輩ちゃんと話聞いてます?」
「あぁ、そうだな」
テンプレートな漫才みたいなボケが返ってきた。
「先輩っ‼︎」
「!?」
「…話聞いてないし」
「わ、悪い…!」
「今日、ずっとそわそわしてませんか?」
「そんなことは…」
「大丈夫です。疲れてるんですよね…!今日はラーメンやめて帰りましょう」
先輩の顔を覗き込んだら目を逸らされた。
ちょっとショック。
きっと疲れているんだろうなぁ、なんて思いながらまた歩みを進めようとすると不意に掴まれた腕。
「ま、待ってくれ!」
「どうかしました?」
慌てて鞄の中を漁る先輩。
目の前に差し出されたのは有名洋菓子店のショッパーバッグだった。
「これ…この間のお返し」
「この間?」
「先月の…バレンタイン。鞄にチョコレート突っ込んだのお前だろ?」
「な、なんでわかったんですか…⁉︎」
そういえばいれた。
名前なんて書いていなかったのに。
「残業前、鞄あけた時には入って無かったし、あの日お前が同じ紙袋持って出社してるのを見たから…。感謝の気持ちとか色々…込めて選んだから食べて」
「バレてたんですか…ありがとうございます」
私が受け取ると、真剣な表情で「他の人には男性社員一同としてしかお返ししてないからバラすなよ」と釘を刺された。
「先輩〜、そんな思わせ振りな態度でいいんですか?私期待しちゃいますよ?」
冗談ぽく言って見せる私に、きょとんとした表情の先輩。
「いや…俺はお前が俺以外に課長にしか渡してなかったからあれは本命だと思って期待してたんだが…もしや、俺が義理で課長が本命だったのか…⁉︎」
「なっ⁉︎そんな訳ある訳無いじゃないですか⁉︎」
「課長が本命?それとも俺が本命…?そ、それはどちらの意味で…?」
「〜〜ッ‼︎………先輩が本命です」
「俺もお前が本命です…。好きです。付き合ってください〜〜💦」
「はい、喜んで……💦」
何だこの急展開。
新宿の街中で真っ赤な顔を両手で覆う疲れたOLとサラリーマンがカップルになる瞬間が目撃され、周りからは祝福の拍手が送られたという…
宛名なんて書いていないし別にお礼が欲しい訳じゃなかった。
バトル優勝のお祝いと日頃の感謝とほんの少しの恋心を込めて選んだチョコレートをら先輩の鞄に突っ込んだ。
そんなことなんてすっかり忘れて本日ホワイトデー。
男性社員一同から戴いたお菓子の詰め合わせを早速開いてそれをお供に残業中。
「おわったぁ〜〜!」
「…お疲れ」
「先輩は終わりそうですか?」
「あぁ、後ちょっと」
隣でパソコンとにらめっこする先輩を見守りながらデスクの上を片付ける。
「じゃあ、待ちます。駅まで一緒に帰りましょう?」
「あぁ」
駅に向かって歩いていると、すれ違うのはカップルばかり。
皆、着飾ってお洒落なお店から出てきたり、入って行ったり。なんとなく浮き足立っている。
「なんか今日、カップル多くないですか?」
「あぁ、そうだな」
「ラーメン食べて帰りませんか?」
「あぁ、そうだな」
「…先輩ちゃんと話聞いてます?」
「あぁ、そうだな」
テンプレートな漫才みたいなボケが返ってきた。
「先輩っ‼︎」
「!?」
「…話聞いてないし」
「わ、悪い…!」
「今日、ずっとそわそわしてませんか?」
「そんなことは…」
「大丈夫です。疲れてるんですよね…!今日はラーメンやめて帰りましょう」
先輩の顔を覗き込んだら目を逸らされた。
ちょっとショック。
きっと疲れているんだろうなぁ、なんて思いながらまた歩みを進めようとすると不意に掴まれた腕。
「ま、待ってくれ!」
「どうかしました?」
慌てて鞄の中を漁る先輩。
目の前に差し出されたのは有名洋菓子店のショッパーバッグだった。
「これ…この間のお返し」
「この間?」
「先月の…バレンタイン。鞄にチョコレート突っ込んだのお前だろ?」
「な、なんでわかったんですか…⁉︎」
そういえばいれた。
名前なんて書いていなかったのに。
「残業前、鞄あけた時には入って無かったし、あの日お前が同じ紙袋持って出社してるのを見たから…。感謝の気持ちとか色々…込めて選んだから食べて」
「バレてたんですか…ありがとうございます」
私が受け取ると、真剣な表情で「他の人には男性社員一同としてしかお返ししてないからバラすなよ」と釘を刺された。
「先輩〜、そんな思わせ振りな態度でいいんですか?私期待しちゃいますよ?」
冗談ぽく言って見せる私に、きょとんとした表情の先輩。
「いや…俺はお前が俺以外に課長にしか渡してなかったからあれは本命だと思って期待してたんだが…もしや、俺が義理で課長が本命だったのか…⁉︎」
「なっ⁉︎そんな訳ある訳無いじゃないですか⁉︎」
「課長が本命?それとも俺が本命…?そ、それはどちらの意味で…?」
「〜〜ッ‼︎………先輩が本命です」
「俺もお前が本命です…。好きです。付き合ってください〜〜💦」
「はい、喜んで……💦」
何だこの急展開。
新宿の街中で真っ赤な顔を両手で覆う疲れたOLとサラリーマンがカップルになる瞬間が目撃され、周りからは祝福の拍手が送られたという…