風邪気味独歩くん。
数日前から体調悪いなぁって自覚はあるけれど万年寝不足社畜だから「気のせいでしょ…」って気づかないふりして仕事に行く。
後輩ちゃんに「観音坂さん、顔色悪くないですか？」って聞かれても大丈夫って言って仕事をする。
段々悪化し出して、ぐるぐる目が回る中、残業しようとしてる後輩ちゃんが「観音坂さん！絶対悪化してますよね！？帰りましょう？」し、仕事が…って言う独歩をタクシーに詰めて一緒に自宅まで行く。
「鍵どこですか？」
「鞄の中…」
フラフラの独歩をベッドに連れて行って「着替えられますか？」
「うん…」って着替え出す独歩を確認して
「ご飯食べられますか？冷蔵庫の中見ますね？」
冷蔵庫の中を見たらビールぐらいしか入っていなくて「コンビニ行って来ますね？」って言う後輩ちゃんの手を掴んで、「行かないで…」って言うけれど「ちゃんと食べないと良くなりませんよ？」って困り顔で「すぐ戻りますから」って出て行く 後輩ちゃんが出て行ったドアを眺めていたらそのまま寝てしまって、次に目が覚めた時にキッチンからいい匂いがして、
「あ、起きましたか？」
ニコニコ笑う後輩ちゃん。
「ご飯食べられますか？」って持って来てくれたのは玉子のお粥。
「冷えピタもお薬も買って来ました」
「ご飯とか作れるんだ…」憎まれ口を叩く独歩に「そんな事言ってないで食べて下さい！なんならあーんしてあげましょうか？」
悪戯っぽく笑う後輩ちゃんに
「うん。お願い…」って口を開ける。
「もー、観音坂さん実は甘えん坊さんですか？」
また困った顔で笑いながらもあーんしてくれる。
「完食ですね！冷えピタ貼ってお薬飲んでください」
お皿洗って来ますね。キッチンに立つ後輩ちゃんを見て、彼女がいたらこんな感じかぁなんて考えたりして重たい瞼に負けて眠る。
「…さん…観音坂さん…」
後輩ちゃんの声で目が覚めて「明日の分のご飯作って冷蔵庫の中に入れておきました」
「じゃあ、そろそろ私は帰りますね」ってニコニコ笑う後輩ちゃんの手を再び掴んで
「帰らないで、ここに居て…？後、俺と付き合って下さい…」
そう言い切って安心して後輩ちゃんの手を握ったまま寝ちゃう独歩。
「え、ちょっと、観音坂さん？観音坂さーん！」