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夢小説設定
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「〇〇は?今日も帰んないの?」
「終わり見えないですし、もう終電無いんで…」
「あはは〜〜ッ‼︎僕も…‼︎」
先方の無茶振りやら色々な納期が重なって、職場は大忙し。
「帰れるコは今の内に帰らないと今夜も帰れなくなるよ‼︎」
乱数さんの脅し文句に負けて大半の人が帰って行った。
疎らに残っていた残業組も終電で帰って行き、残ったのは私と乱数さんの2人だけになってしまった。
「コーヒー淹れますか?」
「え〜、ココアがいい〜〜!」
「了解です」
ケトルに水を淹れて火にかける。
「ちゃんと牛乳で淹れてよ〜〜?」とデスクの方から声がする。
徐ろに冷蔵庫を覗くと牛乳の賞味期限は昨日だった。日付を越えただけだから飲めなくはないのかも知れないけれど何となく嫌だ。
「乱数さん、牛乳賞味期限切れてますけどそれでもいいですか〜〜?」
給湯室から声を張れば「ダメに決まってんじゃん!捨ててっ‼︎」とちょっぴり不機嫌な彼の声。
はぁい、と気の無い返事を返して牛乳をシンクに流していく、賞味期限が切れたなら中身が黒くなれば分かりやすいのに。
デスクに戻って財布を取り出す。
彼の飴玉みたいな瞳が私を見詰める。
「どこ行くの?」
「牛乳、買ってきます」
「え、いいよ。この時間に買い物なんて行かせらんない」
普段は女の子扱いなんてしない癖にさらりと真面目な顔で言ってのける乱数さんはちょっぴり狡い。
その不意打ちにしゃがみ込んでうずくまる私を見て楽しそうに笑う。
「…そうやって、急に女の子扱いするぅ…」
「当然でしょ。〇〇は女の子なんだから」
「…狡いです」
「ズルくないも〜ん‼︎ほら、買い物行くんでしょ?」
置いてくよ、なんて言いながら私の腕を掴む飴村さんの手は成人男性のそれよりか少し小さいけれど、それでも私よりも大きくて、ちゃんと男の人の手だった。
「やっぱり、狡い…」
「終わり見えないですし、もう終電無いんで…」
「あはは〜〜ッ‼︎僕も…‼︎」
先方の無茶振りやら色々な納期が重なって、職場は大忙し。
「帰れるコは今の内に帰らないと今夜も帰れなくなるよ‼︎」
乱数さんの脅し文句に負けて大半の人が帰って行った。
疎らに残っていた残業組も終電で帰って行き、残ったのは私と乱数さんの2人だけになってしまった。
「コーヒー淹れますか?」
「え〜、ココアがいい〜〜!」
「了解です」
ケトルに水を淹れて火にかける。
「ちゃんと牛乳で淹れてよ〜〜?」とデスクの方から声がする。
徐ろに冷蔵庫を覗くと牛乳の賞味期限は昨日だった。日付を越えただけだから飲めなくはないのかも知れないけれど何となく嫌だ。
「乱数さん、牛乳賞味期限切れてますけどそれでもいいですか〜〜?」
給湯室から声を張れば「ダメに決まってんじゃん!捨ててっ‼︎」とちょっぴり不機嫌な彼の声。
はぁい、と気の無い返事を返して牛乳をシンクに流していく、賞味期限が切れたなら中身が黒くなれば分かりやすいのに。
デスクに戻って財布を取り出す。
彼の飴玉みたいな瞳が私を見詰める。
「どこ行くの?」
「牛乳、買ってきます」
「え、いいよ。この時間に買い物なんて行かせらんない」
普段は女の子扱いなんてしない癖にさらりと真面目な顔で言ってのける乱数さんはちょっぴり狡い。
その不意打ちにしゃがみ込んでうずくまる私を見て楽しそうに笑う。
「…そうやって、急に女の子扱いするぅ…」
「当然でしょ。〇〇は女の子なんだから」
「…狡いです」
「ズルくないも〜ん‼︎ほら、買い物行くんでしょ?」
置いてくよ、なんて言いながら私の腕を掴む飴村さんの手は成人男性のそれよりか少し小さいけれど、それでも私よりも大きくて、ちゃんと男の人の手だった。
「やっぱり、狡い…」