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スカートの裾をひるがえして白線の上を歩く。
買い物袋の両端をふたりで半分こしたいという彼女の小っ恥ずかしい要望を却下して俺が荷物をほとんど持った。
拗ねるように俺の少し先の白線の上を歩く彼女。明日の朝食用のパンが入った袋を揺らして小学生のガキみたいなことをしている。
「おい、ちゃんと前見ろよ」
「大丈夫で〜す」
「お前なぁ、よくンなガキみてぇな事出来んな…」
「白い所は安全、そのほかは地獄。小さい頃やりませんでした?」
合歓がまだ小さな頃ふたりでよくやった。
家の前で途切れてしまうからいつも最後は俺がおぶってやったっけ。
「…やってねぇよ」
「えぇ〜〜、嘘だぁ」
楽しいのに、と呟く彼女は何処までも無垢な瞳を細めて笑う。
(白い所は安全、そのほかは地獄。か…)
「左馬刻さぁん…」
考え事をしていたら後ろから子供みたいに弱々しい声が俺を呼ぶ。
いつのまにか追い抜かしていたようで、曲がり角に差し掛かって左へ曲がる白線の上で彼女がしょんぼりとこちらを見詰めている。
「置いてくぞ」
「ひどぉい!左馬刻さん…!」
きゃんきゃんと子犬みたいに吠える彼女を置いてずんずんと進む。
急に静かになったから後ろを振り返ると助走を付けてきた彼女が俺の背中に飛び乗ってくる。
「ぐ…ッ⁉︎」
ふらりと揺れた足元。
なんとか踏ん張って彼女を支える。
「ッ、おい!」
「えへへ、ワープ成功」
「成功じゃねぇよ、引き摺り下ろすぞ」
「左馬刻さんは白いから、」
安全。だなんて、彼女は俺の首にひょろっちい腕を回しながら、俺にはとても似つかわしくない言葉を犬っころみたくかわいらしい甘えた顔で満足そうに言った。
(ヤクザにいう言葉じゃねぇだろ。)
何処までも無垢で純粋。
でも心に芯の通った強さがある彼女のことを愛おしく思う🐴
「やる事ァ、ガキだけどな」
買い物袋の両端をふたりで半分こしたいという彼女の小っ恥ずかしい要望を却下して俺が荷物をほとんど持った。
拗ねるように俺の少し先の白線の上を歩く彼女。明日の朝食用のパンが入った袋を揺らして小学生のガキみたいなことをしている。
「おい、ちゃんと前見ろよ」
「大丈夫で〜す」
「お前なぁ、よくンなガキみてぇな事出来んな…」
「白い所は安全、そのほかは地獄。小さい頃やりませんでした?」
合歓がまだ小さな頃ふたりでよくやった。
家の前で途切れてしまうからいつも最後は俺がおぶってやったっけ。
「…やってねぇよ」
「えぇ〜〜、嘘だぁ」
楽しいのに、と呟く彼女は何処までも無垢な瞳を細めて笑う。
(白い所は安全、そのほかは地獄。か…)
「左馬刻さぁん…」
考え事をしていたら後ろから子供みたいに弱々しい声が俺を呼ぶ。
いつのまにか追い抜かしていたようで、曲がり角に差し掛かって左へ曲がる白線の上で彼女がしょんぼりとこちらを見詰めている。
「置いてくぞ」
「ひどぉい!左馬刻さん…!」
きゃんきゃんと子犬みたいに吠える彼女を置いてずんずんと進む。
急に静かになったから後ろを振り返ると助走を付けてきた彼女が俺の背中に飛び乗ってくる。
「ぐ…ッ⁉︎」
ふらりと揺れた足元。
なんとか踏ん張って彼女を支える。
「ッ、おい!」
「えへへ、ワープ成功」
「成功じゃねぇよ、引き摺り下ろすぞ」
「左馬刻さんは白いから、」
安全。だなんて、彼女は俺の首にひょろっちい腕を回しながら、俺にはとても似つかわしくない言葉を犬っころみたくかわいらしい甘えた顔で満足そうに言った。
(ヤクザにいう言葉じゃねぇだろ。)
何処までも無垢で純粋。
でも心に芯の通った強さがある彼女のことを愛おしく思う🐴
「やる事ァ、ガキだけどな」