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他人が居ると眠れない(眠れても浅い)左馬刻が〇〇と付き合い出してすぐの頃色々あってやらかす話
子供の頃、寝ている無防備な状態で父親に殴られたり、自分が寝ている間に母が暴力振るわれてないか心配で寝れなかったり…
ヤのつく世界に入ってからセフレ(実は敵対組織の奴の女だった)に寝込みを刺されそうになったりしてから他人が居ると安心して眠れなくなった左馬刻。
普段は小さな物音や気配ですぐに目が覚めちゃうんだけど、彼女と一緒だと妙に安心して寝れるなぁ…って思っていたら珍しく爆睡してしまい、朝になって先に起きた〇〇。
(あれ…?左馬刻さん寝てる…珍しいなぁ〜〜☺️起こさないようにしよう…)
ベッドから出ようとしたら背後からいきなり重めの衝撃を喰らってベッドから落ちて、何が起きたか分からずにキョトン…としてしまう。
ベッドの上には寝起きとは思えない位、殺気に満ち溢れた鋭い目をした左馬刻が居て、彼の体勢からさっきの衝撃は彼の回し蹴りか…と呼吸を整えながらどこか冷静な頭で把握して…
「ケホッ…さ、さまときさん…?」
目が合った瞬間、さぁ…っと血の気が引いていく左馬刻の顔。
「ぁ…ッ、悪りぃ‼︎‼︎大丈夫か⁉︎⁉︎」
「へ…っ?」
「悪りぃ…寝惚けてた……、本当に悪かった…‼︎」
彼の焦り様にびっくりし過ぎて痛みも感じなければ涙も出なくて、只々左馬刻に抱き締められ呆然とする。
「さまときさ、」
「悪りぃ、痛かったよな…」
「さまっ、」
「骨とか折れてねぇか?」
「さまときさん、」
「悪かった…」
「左馬刻さん…‼︎」
いつもクールな彼が今にも死にそうな顔で抱き締めてくるから「どうして、私じゃなくて左馬刻さんが泣きそうになってるんですかぁ」っておちゃらけて言おうとしたら彼の目からぽろぽろと涙が溢れ出して…
(嗚呼、彼のトラウマスイッチ押しちゃった…)
「左馬刻さん」
「悪かった…」
「私は大丈夫です!頑丈ですから…!」
へらりと笑うと、悲しそうな顔の彼にまた抱き締められる。
「珈琲淹れますから、リビング行きましょう?」
震える手で私を抱き締めたまま動かない彼に声を掛けると、のそりと立ち上がる彼。
彼の手を引いてリビングへ向かい、彼をソファーに座らせる。
「珈琲、淹れてきますね」
「ん…、」
短い返事と共にひんやりと血の気が引いた手が離された。
珈琲を持っていき彼の横に座る。
しょんぼりと、しおらしい彼は小さな子供の様で思わず頭を撫でてみる。
静かにされるがままの彼。
故意でないにしても私を攻撃してしまったという事実が余程効いているらしい。
「左馬刻さん、驚かせちゃいましたね…。起きたら私が居てびっくりしちゃいましたか?」
「…気配に混乱した」
「そうですか」
「本当に悪かった…」
攻撃を受けた腕や背中は幸い骨は折れていない様だが、多分痣が出来るだろう。
彼がガラス細工にでも触れる様に腕や背中に触れた。
「大丈夫です、私が居て寝れませんでしたか?」
「いや、逆だ…」
「お前が居ると良く眠れる。こんなに熟睡したのが久々過ぎて起きた時、気配の正体がお前だってわからなかった…敵襲かと思って咄嗟に脚が出た…。悪かった…」
「私が居て寝る時、邪魔じゃないですか?」
「だったら最初から部屋になんて入れねぇ」
「また、隣で寝てもいいですか?」
「回し蹴り喰らわされて、また…なんて良く思えるな」
「次は避け…るのは無理そうなので、私が先に起きたら大人しくしてます。それか声掛けますね」
「嗚呼、そうしてくれや…」
彼が目を細めて笑ったのを見て安心した。
(良かった。まだ、彼の隣に居れる)
それから、〇〇が先に目が覚めたら…
「左馬刻さん、朝ですよ〜〜起きて下さぁい(小声)」
「…ンン……、」
「朝ごはん作るので離して下さぁい(小声)」
「やだ……」ぎゅうッ
「やだ……じゃないですよぉ!私が遅刻しちゃいます〜〜‼︎」
「いいじゃねぇか…」ぎゅうッ
「良くない‼︎苦しいです〜〜ッ💦」
って寝惚けた左馬刻との攻防戦が繰り広げられる。
* * *
以下、ツイッターで呟いた小ネタとちょっとした設定的なもの。
枕の下に拳銃(違法)を隠し持っててそれを握り締めて眠る左馬刻もいいなぁと思う…。
ベッドメイキングの際、偶然それを見つけてそっと戻す〇〇ちゃん。
「お前だって気付かなかった」って言ったけど、攻撃は速過ぎて止められなかったけど当たる寸前に(〇〇か?)って思って躊躇ったので威力は低かった。
左馬刻の全力回し蹴りは骨が砕ける…
〇〇の驚いた顔が、父から暴力を受けた時の母と妹の顔と重なってしまい『女には手ェださねぇ…』って決めてた筈なのにやっぱり自分にもアイツ(親父)と同じ血が流れているのか…って、自己嫌悪に陥る左馬刻。
彼の弱い部分もまとめて全部抱きしめてあげたい彼女。
その日は彼女からずーっと離れない左馬刻。
本読む彼女を背後から抱きしめたまま、お料理する彼女の腰に手を回して肩に顎乗せたまま、お風呂も一緒に入る。
ベッドの中で「左馬刻さん、大丈夫ですよ、私は居なくなりませんから」って髪を撫でられて一筋の涙を流して、すうっと眠りに就く。
次の日はいつものサマトキ様
それでも彼女の腕と背中に出来た痣が消えるまではソレを見る度に「…痛いか?」って優しく触れながら聞いてくる。
大丈夫ですよ、と言っても彼の方が痛そうな顔をして悲しそうに「悪かった」って謝るの。
彼は自分がつけてしまった痣の向こうにどうしても幼い日の母や妹の姿を見て悲しくなってしまう。
彼女は生乾きのままの柔らかな彼の傷口に触れてしまっていいのか悩んで、彼を抱き締めて「大丈夫、大丈夫」って彼と自分に言い聞かせるしかない。
暗くなっちゃったけど、二人はちゃんと一緒に寝れるし、仕事で明け方帰ってきた左馬刻は寝てる〇〇を抱き枕にして爆睡するから大丈夫(何が?)
明け方帰って来た左馬刻
シャワーだけ浴びて〇〇が眠るベッドに倒れ込む。
彼女を抱き締めて寝るとビビるくらい滅茶苦茶良く眠れる。
「…さまときさん?おかえりなさい」
「悪ぃ、起こしたな…」
「大丈夫です。それより苦しいです」
「…抱き枕は黙って抱かれてろや」
「も〜〜、明日理鶯さんの所にお料理教わりに行くので6時には起きますからね」
(まじかよ…)
「聞いてますか?」
「…知らねぇ」
6時までですよ、って言ったのに6時になっても離して貰えず、結局爆睡する左馬刻の腕の中から理鶯にお詫びの電話をする事になる。