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「と、言う事でお世話の方をお願いします」
「はぁ…、わかりました」
銃兎さんが帰って、残ったのはペットを入れる移動用ケース。
中には赤い目を持つ白い子猫がいっぴき。
「にゃー」
銃兎さんが言うには、違法マイクの影響で左馬刻さんが猫になってしまったらしい。銃兎さんは仕事で家を空けがちだし、理鶯さんの所は危険だからと私の元へ連れて来た。
なぜ成猫ではなく子猫なのか、いつ戻るのか、聞きたい事はたくさんあったけれど混乱が優って銃兎さんの説明を只々聞く事しか出来なかった。
キョロキョロと室内を歩き回るさまときさん。
人間の時の記憶はあるのだろうか?
「さまときさん」
返事をする様に尻尾が揺れる。
「このままずーっと猫だったらどうしましょうね」
何を聞いてもさまときさんは「にゃー」と小さく鳴くだけだった。
晩御飯をいつもの癖でふたりぶん作ってしまった。
困った。猫は一体何を食べるんだろう。
人間の食べ物は…食べれなさそうだ。
「さまときさーん、猫は何食べるんですかぁ?」
遊び疲れてソファーの上で丸まっているさまときさんに問い掛ける。
「そりゃ、猫缶とかだろ」
「へっ、さまときさん⁉︎」
急に聞こえた彼の声に驚いて振り返ると、私の後ろに立って居たのは人間の姿の彼だった。
ソファーの上に居たはずのさまときさんの姿がない。
「元に戻ったんですか⁉︎」
喜ぶ私の足元に擦り寄る白猫のさまときさん。
左馬刻さんが一人といっぴき⁉︎
「ど、どういうことですか⁉︎」
「何がだよ、」
混乱する私を尻目に左馬刻さんがさまときさんを抱き上げる。
「銃兎が何言ったか知らねぇが、カレンダー見てみろや」
「?」
「今日は何月何日だよ?」
「4月1日…、あ…ッ!」
エイプリルフールだ。
「じゃあ、左馬刻さんが猫になっちゃったのは嘘って事ですか⁉︎」
「ンだよそのくだらねぇ嘘はよぉ」
「だって、銃兎さんが真剣な表情で言うから……」
「お前も大概だな」
「この猫ちゃんは何処のコですか…?」
「今日からウチのコだよ」
「え?」
「お前、ずっと猫飼いてぇ猫飼いてぇつってただろ」
猫を撫でながら小さく笑った。
「も〜〜‼︎左馬刻さん!そういう所ですよ‼︎エイプリルフールにしたって、銃兎さんとグルで嘘吐くなんて酷いです‼︎」
「もう!このコの名前は《猫刻さん》にしますからね‼︎」
ぶっきらぼうで優しい彼の行動にはいつも驚かされる。
新しい家族が増えてこれからの生活はもっと賑やかになるだろう。
「はぁ…、わかりました」
銃兎さんが帰って、残ったのはペットを入れる移動用ケース。
中には赤い目を持つ白い子猫がいっぴき。
「にゃー」
銃兎さんが言うには、違法マイクの影響で左馬刻さんが猫になってしまったらしい。銃兎さんは仕事で家を空けがちだし、理鶯さんの所は危険だからと私の元へ連れて来た。
なぜ成猫ではなく子猫なのか、いつ戻るのか、聞きたい事はたくさんあったけれど混乱が優って銃兎さんの説明を只々聞く事しか出来なかった。
キョロキョロと室内を歩き回るさまときさん。
人間の時の記憶はあるのだろうか?
「さまときさん」
返事をする様に尻尾が揺れる。
「このままずーっと猫だったらどうしましょうね」
何を聞いてもさまときさんは「にゃー」と小さく鳴くだけだった。
晩御飯をいつもの癖でふたりぶん作ってしまった。
困った。猫は一体何を食べるんだろう。
人間の食べ物は…食べれなさそうだ。
「さまときさーん、猫は何食べるんですかぁ?」
遊び疲れてソファーの上で丸まっているさまときさんに問い掛ける。
「そりゃ、猫缶とかだろ」
「へっ、さまときさん⁉︎」
急に聞こえた彼の声に驚いて振り返ると、私の後ろに立って居たのは人間の姿の彼だった。
ソファーの上に居たはずのさまときさんの姿がない。
「元に戻ったんですか⁉︎」
喜ぶ私の足元に擦り寄る白猫のさまときさん。
左馬刻さんが一人といっぴき⁉︎
「ど、どういうことですか⁉︎」
「何がだよ、」
混乱する私を尻目に左馬刻さんがさまときさんを抱き上げる。
「銃兎が何言ったか知らねぇが、カレンダー見てみろや」
「?」
「今日は何月何日だよ?」
「4月1日…、あ…ッ!」
エイプリルフールだ。
「じゃあ、左馬刻さんが猫になっちゃったのは嘘って事ですか⁉︎」
「ンだよそのくだらねぇ嘘はよぉ」
「だって、銃兎さんが真剣な表情で言うから……」
「お前も大概だな」
「この猫ちゃんは何処のコですか…?」
「今日からウチのコだよ」
「え?」
「お前、ずっと猫飼いてぇ猫飼いてぇつってただろ」
猫を撫でながら小さく笑った。
「も〜〜‼︎左馬刻さん!そういう所ですよ‼︎エイプリルフールにしたって、銃兎さんとグルで嘘吐くなんて酷いです‼︎」
「もう!このコの名前は《猫刻さん》にしますからね‼︎」
ぶっきらぼうで優しい彼の行動にはいつも驚かされる。
新しい家族が増えてこれからの生活はもっと賑やかになるだろう。