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俺は龍。
偉大なるMTCのリーダー、左馬刻アニキの舎弟だ。
若い頃、ゴロツキだった俺をひょんな事からアニキが拾ってくれて、今はアニキの車係をやってる。
今日は会合があるアニキをお送りして、今から迎えに行く所。
会合後のアニキはいつもピリピリしているから一歩間違えれば殺されかねない…
(この間は後輩のケンがブン殴られてた…)
「怖ぇなぁ…」
でもそんなんじゃアニキの舎弟は勤まらない。気を引き締めてハンドルを握る。
アニキを迎えに行く途中、歩道に見慣れた後ろ姿を見つけた。
「姐さんッ‼︎〇〇姐さんッ‼︎」
路肩に車を寄せて窓から手を振ると、慌てた様子でこちらに駆け寄ってくる〇〇姐さん。
「やっぱり、姐さんでしたか!」
「龍さんッ‼︎その呼び方やめて下さいってば…!」
周りをキョロキョロと見回す姐さん。
今日もお美しい。
「恥ずかしいから名前でいいですってば…」
「いや、姐さんは姐さんっス‼︎俺が姐さんを名前でなんて呼んだらアニキに殺されちまいます…‼︎」
「あぁ…それもそうですね…」
困り顔も素敵だなんてなんて人だ…。
〇〇姐さんはアニキの彼女さんだ。
堅気の人間だから変な輩を近付けるな。ってアニキからも散々言われている。
「折角ですしご自宅までお送りしますよ‼︎さぁさ!どうぞどうぞッ‼︎」
後ろのドアを開けて乗車を促す俺と遠慮する姐さんの押し問答。
「姐さんにお会いしたのに歩いて帰らせたら俺が怒られるんすよ!俺を助けると思って!ね?」
そういえば渋々といった形で車に乗り込む姐さん。
態々シートベルトを着用してくれるなんて健気で可愛らしい。
姐さんを乗せて車を走らせる。
「龍さん、お仕事中じゃないんですか?」
「丁度アニキのお迎えに向かう途中だったんスよ!いやぁ、姐さんが居て良かったッス‼︎」
アニキも姐さんの前ではピリピリしていないし、分かりにくいがオーラはいつもデレデレだ。
(言うとボコボコにされるから絶対に言えないが…)
「アニキ‼︎ご苦労様です‼︎」
「…おー」
会合を終えたアニキをお迎えする。
いつもより眉間にシワが寄っているし、今日もやっぱり機嫌が悪い。
急いで車のドアを開ける。
「左馬刻さん、お疲れ様です…!」
「あ゛…?何で居ンだよ」
アニキの口からポロリと落ちた煙草。
「そこで龍さんに拾ってもらったの」
「…それならそうと早く言えや」
「すんませんッ‼︎」
「こら!龍さんをいじめないで下さい…!」
「うるせぇ」
「きゃっ、ちょっと服に手突っ込まないで下さい‼︎冷たい‼︎」
姐さんの腰を抱いて先程より少しだけご機嫌なアニキを乗せて、車を走らせる。
しばらく適当に走っているとバックミラー越しにアニキが指示をだす。
「龍、どっかホテル入れや」
「へいッ‼︎」
アニキの指示にすかさず姐さんが反論の声をあげる。
「え、嫌だよ⁉︎龍さんやめて下さい‼︎」
「へ、へいッ‼︎」
「おい龍。どっちがお前の上か分かってンだろぉなぁ?」
思わず返事をするとアニキにバックミラー越しに凄まれて身体が固まる。
「龍さん…ッ‼︎」
姐さんは大きな瞳を潤ませて俺に訴えかける。
「…アニキ、姐さん!勘弁して下さいよぅ」
見事な板挟み状態に俺だって泣きたくなってしまう。
「ほら、龍さん困ってますからホテルはやめてお家でゆっくりしましょう?…ね?」
「まぁ、それでも構わねぇが…」
上手い事宥める姐さん。
アニキも満更では無い様子だ。
嗚呼、姐さんはやっぱり女神様だ…。
一度キレたら手が付けられない、ハマの狂犬と呼ばれるアニキを上手い事宥める姐さんは組の中で密かに女神と呼ばれている。
ブチ切れたアニキに殺されかけた所を姐さんに助けて貰った舎弟も少なくない。
急に静かになったなぁと思いバックミラーでチラッと背後を確認すると、アニキが姐さんの腰を抱きながら耳元で何か囁いて姐さんの顔がどんどん赤くなっていく。
ひゃ〜〜!こりゃ見ちゃヤバイヤツだ‼︎
真っ直ぐ前だけを見て車を走らせる。
アニキ‼︎俺なんも見てねぇッス‼︎
無事、姐さんのご自宅の前までお送りするとアニキから「今日はもう帰れ」と指示される。
「龍さん、ありがとうございました…!これ、遅くなっちゃったけどバレンタイン。龍さんの分しかないので他の皆さんにはナイショですよ?」
悪戯っぽく笑う姐さんの笑顔にドキリとする。心がほんわかしたのも束の間、姐さんの背後で凄むアニキの視線に心は一気に氷点下だ。
「姐さんありがとうございやすッ‼︎…あの、アニキ…いただいても…?」
「あ゛⁉︎お前〇〇のチョコが受け取れねぇってか⁉︎」
「ひぃ⁉︎違います‼︎違いますぅ〜〜‼︎」
「こら、左馬刻さんッ‼︎」
胸ぐらを掴まれる俺。
嗚呼、選択肢を間違えた…と死を覚悟したところで、アニキの頭をポカっと叩く姐さん。
「龍さんを虐めないで下さい‼︎これは左馬刻さんがいつもお世話になってるお礼の品です‼︎」
「だからっ、俺が世話してやってンだよ‼︎」
「あ、龍さん。大丈夫ですから行ってください‼︎」
アニキの腕を掴んで、ひらひらと手を振る姐さん。
「ではッ、アニキ・姐さん‼︎お疲れ様でした‼︎失礼しやすッ‼︎」
「おい、龍ゥ‼︎聞いてんのか⁉︎」
「おやすみなさ〜〜い‼︎」
アニキが何か言っていた気がするけれど姐さんが大丈夫だって言うんだから大丈夫だろう。
嗚呼、やっぱり姐さんは女神様ッス…。
偉大なるMTCのリーダー、左馬刻アニキの舎弟だ。
若い頃、ゴロツキだった俺をひょんな事からアニキが拾ってくれて、今はアニキの車係をやってる。
今日は会合があるアニキをお送りして、今から迎えに行く所。
会合後のアニキはいつもピリピリしているから一歩間違えれば殺されかねない…
(この間は後輩のケンがブン殴られてた…)
「怖ぇなぁ…」
でもそんなんじゃアニキの舎弟は勤まらない。気を引き締めてハンドルを握る。
アニキを迎えに行く途中、歩道に見慣れた後ろ姿を見つけた。
「姐さんッ‼︎〇〇姐さんッ‼︎」
路肩に車を寄せて窓から手を振ると、慌てた様子でこちらに駆け寄ってくる〇〇姐さん。
「やっぱり、姐さんでしたか!」
「龍さんッ‼︎その呼び方やめて下さいってば…!」
周りをキョロキョロと見回す姐さん。
今日もお美しい。
「恥ずかしいから名前でいいですってば…」
「いや、姐さんは姐さんっス‼︎俺が姐さんを名前でなんて呼んだらアニキに殺されちまいます…‼︎」
「あぁ…それもそうですね…」
困り顔も素敵だなんてなんて人だ…。
〇〇姐さんはアニキの彼女さんだ。
堅気の人間だから変な輩を近付けるな。ってアニキからも散々言われている。
「折角ですしご自宅までお送りしますよ‼︎さぁさ!どうぞどうぞッ‼︎」
後ろのドアを開けて乗車を促す俺と遠慮する姐さんの押し問答。
「姐さんにお会いしたのに歩いて帰らせたら俺が怒られるんすよ!俺を助けると思って!ね?」
そういえば渋々といった形で車に乗り込む姐さん。
態々シートベルトを着用してくれるなんて健気で可愛らしい。
姐さんを乗せて車を走らせる。
「龍さん、お仕事中じゃないんですか?」
「丁度アニキのお迎えに向かう途中だったんスよ!いやぁ、姐さんが居て良かったッス‼︎」
アニキも姐さんの前ではピリピリしていないし、分かりにくいがオーラはいつもデレデレだ。
(言うとボコボコにされるから絶対に言えないが…)
「アニキ‼︎ご苦労様です‼︎」
「…おー」
会合を終えたアニキをお迎えする。
いつもより眉間にシワが寄っているし、今日もやっぱり機嫌が悪い。
急いで車のドアを開ける。
「左馬刻さん、お疲れ様です…!」
「あ゛…?何で居ンだよ」
アニキの口からポロリと落ちた煙草。
「そこで龍さんに拾ってもらったの」
「…それならそうと早く言えや」
「すんませんッ‼︎」
「こら!龍さんをいじめないで下さい…!」
「うるせぇ」
「きゃっ、ちょっと服に手突っ込まないで下さい‼︎冷たい‼︎」
姐さんの腰を抱いて先程より少しだけご機嫌なアニキを乗せて、車を走らせる。
しばらく適当に走っているとバックミラー越しにアニキが指示をだす。
「龍、どっかホテル入れや」
「へいッ‼︎」
アニキの指示にすかさず姐さんが反論の声をあげる。
「え、嫌だよ⁉︎龍さんやめて下さい‼︎」
「へ、へいッ‼︎」
「おい龍。どっちがお前の上か分かってンだろぉなぁ?」
思わず返事をするとアニキにバックミラー越しに凄まれて身体が固まる。
「龍さん…ッ‼︎」
姐さんは大きな瞳を潤ませて俺に訴えかける。
「…アニキ、姐さん!勘弁して下さいよぅ」
見事な板挟み状態に俺だって泣きたくなってしまう。
「ほら、龍さん困ってますからホテルはやめてお家でゆっくりしましょう?…ね?」
「まぁ、それでも構わねぇが…」
上手い事宥める姐さん。
アニキも満更では無い様子だ。
嗚呼、姐さんはやっぱり女神様だ…。
一度キレたら手が付けられない、ハマの狂犬と呼ばれるアニキを上手い事宥める姐さんは組の中で密かに女神と呼ばれている。
ブチ切れたアニキに殺されかけた所を姐さんに助けて貰った舎弟も少なくない。
急に静かになったなぁと思いバックミラーでチラッと背後を確認すると、アニキが姐さんの腰を抱きながら耳元で何か囁いて姐さんの顔がどんどん赤くなっていく。
ひゃ〜〜!こりゃ見ちゃヤバイヤツだ‼︎
真っ直ぐ前だけを見て車を走らせる。
アニキ‼︎俺なんも見てねぇッス‼︎
無事、姐さんのご自宅の前までお送りするとアニキから「今日はもう帰れ」と指示される。
「龍さん、ありがとうございました…!これ、遅くなっちゃったけどバレンタイン。龍さんの分しかないので他の皆さんにはナイショですよ?」
悪戯っぽく笑う姐さんの笑顔にドキリとする。心がほんわかしたのも束の間、姐さんの背後で凄むアニキの視線に心は一気に氷点下だ。
「姐さんありがとうございやすッ‼︎…あの、アニキ…いただいても…?」
「あ゛⁉︎お前〇〇のチョコが受け取れねぇってか⁉︎」
「ひぃ⁉︎違います‼︎違いますぅ〜〜‼︎」
「こら、左馬刻さんッ‼︎」
胸ぐらを掴まれる俺。
嗚呼、選択肢を間違えた…と死を覚悟したところで、アニキの頭をポカっと叩く姐さん。
「龍さんを虐めないで下さい‼︎これは左馬刻さんがいつもお世話になってるお礼の品です‼︎」
「だからっ、俺が世話してやってンだよ‼︎」
「あ、龍さん。大丈夫ですから行ってください‼︎」
アニキの腕を掴んで、ひらひらと手を振る姐さん。
「ではッ、アニキ・姐さん‼︎お疲れ様でした‼︎失礼しやすッ‼︎」
「おい、龍ゥ‼︎聞いてんのか⁉︎」
「おやすみなさ〜〜い‼︎」
アニキが何か言っていた気がするけれど姐さんが大丈夫だって言うんだから大丈夫だろう。
嗚呼、やっぱり姐さんは女神様ッス…。