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眠れなくてニュースをぼんやりと見つめている。
隣にいた彼がキッチンに立った。
珍しい事もあるものだ。
しばらくして彼が持って来たのはお揃いで買った2つのマグカップ。
「ホットミルク?」
マグカップを覗き込んだ私に「まぁ、見とけや」ニヤリと笑う。
冷蔵庫で眠っていた板チョコを彼が割り入れて、更に食べかけで存在を忘れていた表面の渇いたマシュマロをマグカップの中にちぎり入れた。
「何これ?」
「ホットチョコレート」
「ホットチョコレート…」
これやると妹が喜ぶんだよ、そう言う彼は優しい兄の顔をしていた。
「優しいね」
「うるせぇよ」
くるくると混ざり合うミルクとチョコレート、仕上げに彼のとっておきのウイスキーが数滴。
「ほら、これ飲んで寝るぞ」
差し出されたホットチョコレートはとても甘ったるくて、これを彼が作ったのだと思うとちょっと笑えた。
「何笑ってンだよ」
「左馬刻さんの事好きだなぁと思って」
ホットチョコレートの甘さは普段見せない、彼の優しさに少しだけ似ている気がした。
隣にいた彼がキッチンに立った。
珍しい事もあるものだ。
しばらくして彼が持って来たのはお揃いで買った2つのマグカップ。
「ホットミルク?」
マグカップを覗き込んだ私に「まぁ、見とけや」ニヤリと笑う。
冷蔵庫で眠っていた板チョコを彼が割り入れて、更に食べかけで存在を忘れていた表面の渇いたマシュマロをマグカップの中にちぎり入れた。
「何これ?」
「ホットチョコレート」
「ホットチョコレート…」
これやると妹が喜ぶんだよ、そう言う彼は優しい兄の顔をしていた。
「優しいね」
「うるせぇよ」
くるくると混ざり合うミルクとチョコレート、仕上げに彼のとっておきのウイスキーが数滴。
「ほら、これ飲んで寝るぞ」
差し出されたホットチョコレートはとても甘ったるくて、これを彼が作ったのだと思うとちょっと笑えた。
「何笑ってンだよ」
「左馬刻さんの事好きだなぁと思って」
ホットチョコレートの甘さは普段見せない、彼の優しさに少しだけ似ている気がした。