2️⃣
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朝早くから教室が賑わっていた。
(珍しい…何時もなら皆ギリギリなのに…)
「おはよ〜、」
おー!〇〇おはよう‼︎
クラスメイトの声がぼんやりと遠くに聞こえた。
私の意識を奪い去ったのは黒板にデカデカと書かれた《ハッピーバースデー‼︎じろう💕》の文字。
「え…、二郎って今日誕生日なの…?」
思わず溢れた言葉にクラスメイトのパリピちゃんが目をまあるくする。
「え゛⁉︎〇〇知らなかったの⁉︎マ⁉︎」
「え、マジ…」
「だってじろー、〇〇の事大好きじゃん!アピってこなかったん⁉︎」
「えぇ⁉︎ちょ、ちょっと待ってそんなの知らないよ⁉︎」
予想以上に響いた私の声に教室内が静まり返る。
「おい、俺の上履きこのスリッパに替えたの誰だよ‼︎」
その沈黙を破ったのは、本日の主役…山田二郎。
足元にはゴールドのラメラメスリッパ。
「お、主役のお出ましかよ‼︎」
「早ぇえわ‼︎」
ツッコミを入れられながら二郎を取り巻くクラスメイト。
彼は頭には三角のパーティー某、鼻メガネ、肩には《本日の主役‼︎俺が二郎‼︎》と書かれたタスキ…どんどんと彼自身に装飾が施されていく。
「「「「じろー!誕生日おめでとーーー‼︎」」」」
混乱する私を置いて、教室内は祝福の言葉で埋め尽くされる。
恥ずかしそうに、でも嬉しそうに笑う彼に何か言わなくちゃと一歩踏み出した時。
「二郎、ちょっと来て」
隣にいたパリピちゃんが二郎の腕を引いて廊下へと連れ出す。
(え、何⁉︎どういう事…?)
パリピちゃんが二郎に耳打ちをして笑って、二郎がそれに赤面する。
追いつかない思考。
心臓の辺りがチクリとした。
「…わかった」
そう一言告げた二郎が教室に戻ってくる。
(せめて何か言わなきゃ)
「あ、二郎、お誕生日おめでとう…。ごめんね、私今日が誕生日って知らなくて…ッ!明日、ッ…へ?」
二郎の大きな手が私の両手をがっしりと握りしめる。
向けられた色違いの瞳。
ジッ、といつもと違う強い視線で見詰められ心臓が跳ね上がる。
「好きです…!プレゼントは要らないので、俺と付き合ってください!」
「へっ…?」
「どう、かな…?」
へらりと笑ういつもの笑顔に思わず首を縦に振った。
「わ、私で良ければッ‼︎」
沸き上がる歓声。
ここが教室だってすっかり忘れてた…。
「マジ⁉︎やった‼︎ありがとう‼︎」
はしゃぐ二郎に抱き締められる。
強い腕の隙間から、離れた所でパリピちゃんがピースサインを掲げているのが見えた。
私もピースを作ったらパリピちゃんが嬉しそうに笑っていた。
(珍しい…何時もなら皆ギリギリなのに…)
「おはよ〜、」
おー!〇〇おはよう‼︎
クラスメイトの声がぼんやりと遠くに聞こえた。
私の意識を奪い去ったのは黒板にデカデカと書かれた《ハッピーバースデー‼︎じろう💕》の文字。
「え…、二郎って今日誕生日なの…?」
思わず溢れた言葉にクラスメイトのパリピちゃんが目をまあるくする。
「え゛⁉︎〇〇知らなかったの⁉︎マ⁉︎」
「え、マジ…」
「だってじろー、〇〇の事大好きじゃん!アピってこなかったん⁉︎」
「えぇ⁉︎ちょ、ちょっと待ってそんなの知らないよ⁉︎」
予想以上に響いた私の声に教室内が静まり返る。
「おい、俺の上履きこのスリッパに替えたの誰だよ‼︎」
その沈黙を破ったのは、本日の主役…山田二郎。
足元にはゴールドのラメラメスリッパ。
「お、主役のお出ましかよ‼︎」
「早ぇえわ‼︎」
ツッコミを入れられながら二郎を取り巻くクラスメイト。
彼は頭には三角のパーティー某、鼻メガネ、肩には《本日の主役‼︎俺が二郎‼︎》と書かれたタスキ…どんどんと彼自身に装飾が施されていく。
「「「「じろー!誕生日おめでとーーー‼︎」」」」
混乱する私を置いて、教室内は祝福の言葉で埋め尽くされる。
恥ずかしそうに、でも嬉しそうに笑う彼に何か言わなくちゃと一歩踏み出した時。
「二郎、ちょっと来て」
隣にいたパリピちゃんが二郎の腕を引いて廊下へと連れ出す。
(え、何⁉︎どういう事…?)
パリピちゃんが二郎に耳打ちをして笑って、二郎がそれに赤面する。
追いつかない思考。
心臓の辺りがチクリとした。
「…わかった」
そう一言告げた二郎が教室に戻ってくる。
(せめて何か言わなきゃ)
「あ、二郎、お誕生日おめでとう…。ごめんね、私今日が誕生日って知らなくて…ッ!明日、ッ…へ?」
二郎の大きな手が私の両手をがっしりと握りしめる。
向けられた色違いの瞳。
ジッ、といつもと違う強い視線で見詰められ心臓が跳ね上がる。
「好きです…!プレゼントは要らないので、俺と付き合ってください!」
「へっ…?」
「どう、かな…?」
へらりと笑ういつもの笑顔に思わず首を縦に振った。
「わ、私で良ければッ‼︎」
沸き上がる歓声。
ここが教室だってすっかり忘れてた…。
「マジ⁉︎やった‼︎ありがとう‼︎」
はしゃぐ二郎に抱き締められる。
強い腕の隙間から、離れた所でパリピちゃんがピースサインを掲げているのが見えた。
私もピースを作ったらパリピちゃんが嬉しそうに笑っていた。