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仕事を終えて帰宅すると、ふわりとリビングから香るアルコール。
「あ、いちろぉおかえり〜〜」
缶チュウハイを掲げた彼女がへらりと笑う。
「にいちゃんおかえり!」
「いちにい、おかえりなさい」
「ただいま」
手洗いうがいを済ませて、こたつの中に入る。悪い、二郎の脚蹴っちまった。
斜め向かいに座る彼女は黙々と蜜柑を剥いては周りの白い筋を取り除いている。
「お前、結構呑んでるだろう」
「ちょっとだけ」
「呂律回ってねぇじゃねぇか」
「そんなことないもん」
この酔っ払いは冬場には酔うと蜜柑を永遠と剥き続ける。
こたつの上に置かれたカゴの中、キッチンの蜜柑箱の中。それはもう、永遠に…。
「おい、〇〇それ何個目だ?」
「ん〜、みっつ?」
「…五つ目です」
「さぶちゃん!」
「食い過ぎだぞ」
三郎の告発に膨れっ面した彼女が渋々、といった様子で蜜柑を割り出す。
「…じゃあ、一郎どーぞ」
「ありがと」
「はい、じろちゃん」
「おぉ…」
「さぶちゃんも」
「ありがとうございます…」
三兄弟揃って口に放り込まれた蜜柑。
口の中に広がる甘酸っぱい味。
「これならいっぱい剥けるでしょ?」
酔っ払いは嬉しそうにまた蜜柑を剥き出した。
「あ、いちろぉおかえり〜〜」
缶チュウハイを掲げた彼女がへらりと笑う。
「にいちゃんおかえり!」
「いちにい、おかえりなさい」
「ただいま」
手洗いうがいを済ませて、こたつの中に入る。悪い、二郎の脚蹴っちまった。
斜め向かいに座る彼女は黙々と蜜柑を剥いては周りの白い筋を取り除いている。
「お前、結構呑んでるだろう」
「ちょっとだけ」
「呂律回ってねぇじゃねぇか」
「そんなことないもん」
この酔っ払いは冬場には酔うと蜜柑を永遠と剥き続ける。
こたつの上に置かれたカゴの中、キッチンの蜜柑箱の中。それはもう、永遠に…。
「おい、〇〇それ何個目だ?」
「ん〜、みっつ?」
「…五つ目です」
「さぶちゃん!」
「食い過ぎだぞ」
三郎の告発に膨れっ面した彼女が渋々、といった様子で蜜柑を割り出す。
「…じゃあ、一郎どーぞ」
「ありがと」
「はい、じろちゃん」
「おぉ…」
「さぶちゃんも」
「ありがとうございます…」
三兄弟揃って口に放り込まれた蜜柑。
口の中に広がる甘酸っぱい味。
「これならいっぱい剥けるでしょ?」
酔っ払いは嬉しそうにまた蜜柑を剥き出した。