音楽室の机の上に
HELP
と
書き続けました

消されても
HELP
と書きました

助けてくれと
人に言えなかったのです

どう助けてもらいたいかも
何だかよく分かっていなかった

話を聞いてもらいたい
けど話を聞いてくれる大人はいない

誰か一人でも
助けてくれた人がいたら
私の人生は変わっていた

助けてもらえなかった私は
それはそれで今現在生きている

助けてもらえていたら
私も誰かを救う人間になろう
と思っていただろう

何かそういうのも
面倒だし
と今は思っている

ただただ
文章を書くだけ

どこかの誰かが
読んでくれるだけで
それだけでいいんだ