焼け木杭に火がつく
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同日 某時刻
八百谷家 人形屋敷
「オバチャンの言った通り、警察はいませんね。センパイ、荒らすなら今ですよ!」
「荒らすなって言われただろ。というかするのは調査だよ」
後輩の物騒な発言にオドロキが冷静にツッコミを入れる。
「それじゃ、手分けして調査しようか。希月さんは屋敷の外回りを見てきてくれ。オレは屋敷の中を探してみるから」
「わかりました」
後輩と別れて、オドロキは半壊している扉から屋敷の中へ入る。
すると、彼の目に黒い人のシルエットが映る。
「?」
不審に感じたオドロキはシルエットの方向へと足を向けた。
怪しげな人影は北部屋の扉に手をかけ、中へと入っていく。
オドロキは閉じられた扉の前まで行きドアノブに手をかけ、ゆっくりと扉を押し開ける。
「あれ?」
ドアの隙間から中を覗くが、人の姿が見当たらない。
扉を静かに開けながら、部屋を見回す。
「……消えた?」
彼の視界には人の姿がまったく見当たらない。
オドロキは部屋を見回す。
ふと、ある箇所で彼の視線が止まった。
「なんだあれ?」
オドロキはドアから入って、右手側にある白い石造りの暖炉の方へ進む。
暖炉の上にレンガ調の壁があるのだが、そこに空間があった。
正確に言うと、レンガの壁だと思っていたところが、隠し扉になっていたらしく、その扉が開いていた。
その扉は漫画本の表紙ぐらいの小さなもので、中は携帯電話が置けるほどのスペースがあった。
「一体誰がなんのために、こんな扉を開けたんだ?」
もっとよく調べようと、彼は隠しスペースを覗きこむ。
彼の背後、ドアと壁の間から黒い人影が飛び出してきた。
人影が両腕を振り下ろし、彼の後頭部をバールのような物で殴る。
「っ!」
叫び声をあげることもできず、後頭部の衝撃でオドロキは床へと転がった。
瞳孔の開いた目が動かなくなった弁護士の青年を見下ろす。
ハァハァと乱れた息遣いが部屋に木霊する。
八百谷家 人形屋敷
「オバチャンの言った通り、警察はいませんね。センパイ、荒らすなら今ですよ!」
「荒らすなって言われただろ。というかするのは調査だよ」
後輩の物騒な発言にオドロキが冷静にツッコミを入れる。
「それじゃ、手分けして調査しようか。希月さんは屋敷の外回りを見てきてくれ。オレは屋敷の中を探してみるから」
「わかりました」
後輩と別れて、オドロキは半壊している扉から屋敷の中へ入る。
すると、彼の目に黒い人のシルエットが映る。
「?」
不審に感じたオドロキはシルエットの方向へと足を向けた。
怪しげな人影は北部屋の扉に手をかけ、中へと入っていく。
オドロキは閉じられた扉の前まで行きドアノブに手をかけ、ゆっくりと扉を押し開ける。
「あれ?」
ドアの隙間から中を覗くが、人の姿が見当たらない。
扉を静かに開けながら、部屋を見回す。
「……消えた?」
彼の視界には人の姿がまったく見当たらない。
オドロキは部屋を見回す。
ふと、ある箇所で彼の視線が止まった。
「なんだあれ?」
オドロキはドアから入って、右手側にある白い石造りの暖炉の方へ進む。
暖炉の上にレンガ調の壁があるのだが、そこに空間があった。
正確に言うと、レンガの壁だと思っていたところが、隠し扉になっていたらしく、その扉が開いていた。
その扉は漫画本の表紙ぐらいの小さなもので、中は携帯電話が置けるほどのスペースがあった。
「一体誰がなんのために、こんな扉を開けたんだ?」
もっとよく調べようと、彼は隠しスペースを覗きこむ。
彼の背後、ドアと壁の間から黒い人影が飛び出してきた。
人影が両腕を振り下ろし、彼の後頭部をバールのような物で殴る。
「っ!」
叫び声をあげることもできず、後頭部の衝撃でオドロキは床へと転がった。
瞳孔の開いた目が動かなくなった弁護士の青年を見下ろす。
ハァハァと乱れた息遣いが部屋に木霊する。