焼け木杭に火がつく
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同日 某時刻
八百谷家 正門
「オドロキセンパイ。とりあえずどこから調べましょうか?」
「そうだなー……げっ!」
オドロキが素っ頓狂な声を上げて固まったので、心音はオドロキの視線を辿る。
「いいねえ。そうそう!あらカワイイわねぇ!」
「あれって、ここで働いてるオバチャン……大野さんでしたっけ?」
大野はなにやら、まだら模様の野良猫に向かってガラケーを向けている。
パシャっ。
「あら。もうおしまいかい?」
「あの、なにしてるんですか?」
「あら、ナナちゃんの弁護士ちゃんたち、ちょうど良いとこに来たね」
「へ?」
心音の腕をぐいっと掴み、大野はガラケーの画面を見せる。
「なんか写真が保存できないって出たんだけど、どうすればいいのかね?」
「あぁ、データの要領がいっぱいになったちゃったんですね」
「データ?要領?」
機械に弱い年配らしく、心音の言葉に首を傾げるばかりの大野。
「要するに、写真を保存できる場所がなくなったということです」
「あら、じゃあこの写真は保存できないってことかい?
写真が保存できないとベストショットがなくなっちまうよ」
「えっと、その場合、過去に取った写真を消して、保存できる場所を作ればいいかと」
「消さない方法はないのかい!?あたし消す方法がわかんないんだよ!」
「それなら、外付けメモリーを買って、保存できる場所を増やすしかないですね」
「しょうがねいね。じゃあ、今撮ったのは諦めるよ」
はぁと大野はため息を吐く。
「最近は便利になったけど、操作が複雑で参っちゃうよ」
「写真が趣味なんですか?」
「そうなんだよ。新しくケータイにカメラの機能がつくようになっただろう。
この前までは普通にカメラを買ってたんだけど、一週間前からケータイも使うようにしたんだよ。
便利だからさ」
「話は変わるんですけど、今、現場って警察の人が結構いますか?」
「そろそろ人が少なくなると思うから、色々調べるんなら今がいいんじゃないのかい」
「教えてくれてありがとうございます!」
「いえいえ。そっちのオドロキちゃんもまたおいで」
「……まっまた機会があれば」
うふっとダミ声の茶色い声を聞き、オドロキは自慢の前髪をしおらせた。
八百谷家 正門
「オドロキセンパイ。とりあえずどこから調べましょうか?」
「そうだなー……げっ!」
オドロキが素っ頓狂な声を上げて固まったので、心音はオドロキの視線を辿る。
「いいねえ。そうそう!あらカワイイわねぇ!」
「あれって、ここで働いてるオバチャン……大野さんでしたっけ?」
大野はなにやら、まだら模様の野良猫に向かってガラケーを向けている。
パシャっ。
「あら。もうおしまいかい?」
「あの、なにしてるんですか?」
「あら、ナナちゃんの弁護士ちゃんたち、ちょうど良いとこに来たね」
「へ?」
心音の腕をぐいっと掴み、大野はガラケーの画面を見せる。
「なんか写真が保存できないって出たんだけど、どうすればいいのかね?」
「あぁ、データの要領がいっぱいになったちゃったんですね」
「データ?要領?」
機械に弱い年配らしく、心音の言葉に首を傾げるばかりの大野。
「要するに、写真を保存できる場所がなくなったということです」
「あら、じゃあこの写真は保存できないってことかい?
写真が保存できないとベストショットがなくなっちまうよ」
「えっと、その場合、過去に取った写真を消して、保存できる場所を作ればいいかと」
「消さない方法はないのかい!?あたし消す方法がわかんないんだよ!」
「それなら、外付けメモリーを買って、保存できる場所を増やすしかないですね」
「しょうがねいね。じゃあ、今撮ったのは諦めるよ」
はぁと大野はため息を吐く。
「最近は便利になったけど、操作が複雑で参っちゃうよ」
「写真が趣味なんですか?」
「そうなんだよ。新しくケータイにカメラの機能がつくようになっただろう。
この前までは普通にカメラを買ってたんだけど、一週間前からケータイも使うようにしたんだよ。
便利だからさ」
「話は変わるんですけど、今、現場って警察の人が結構いますか?」
「そろそろ人が少なくなると思うから、色々調べるんなら今がいいんじゃないのかい」
「教えてくれてありがとうございます!」
「いえいえ。そっちのオドロキちゃんもまたおいで」
「……まっまた機会があれば」
うふっとダミ声の茶色い声を聞き、オドロキは自慢の前髪をしおらせた。