焼け木杭に火がつく
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1月27日 午後2時27分
成歩堂なんでも事務所
事務所に戻り、若い弁護士たちはぐったりとソファにもたれかかっていた。
「今日の法廷は大変でしたね」
「……あの泥棒のせいでね」
オドロキは天井を仰ぎ、両目を隠すように片手で覆った。
「けど、鬼風さんの話が本当なら、七姫はどこに消えたんでしょうね」
月の形のイヤリングをピンと弾きながら、思案にふける心音。
"もう一つの七姫はどこに消えてしまったのか"
泥棒の言うことなど信用はできなかったが、オドロキは左手首のくすんだ金色の腕輪を撫でる。
「嘘は……吐いてなかったんだよな。あのひと」
明らかに嘘だと思う内容であるのに、腕輪はオニカゼに反応することはなかった。
「……七姫って実物大の人間サイズなんですよね。一体あんな大きな人形をどこに隠せるんでしょうか」
「うーん」
謎は深まるばかりで真実の道筋は深い霧で塞がっている。
「あと、犯行現場も違ったんですよね」
「あれにはオレも驚いたよ」
本当の犯行現場があの部屋ではなかったとは。
心音が両目を閉じ、むむっと眉間に力を入れる。
「死体は刺殺。その場にいれば確実に血が落ちているはずなのに、死体が落ちていた場所には血痕が一滴もなかった。
けど、ナナコさん自身も返り血を浴びていない」
「弁護するならそこを重点的に訴えていくしかないだろうな」
「それじゃ、まずは留置所に行きましょう」
「いや、留置所より先に、"カライ"さんのところへ行こう」
「どうしてですか?」
「昨日の法廷ではこれが使えなかったからさ」
オドロキは心音に腕輪を見せる。
彼女があっと声をあげた。
「そうでした!あのひと、確か嘘を吐いてるんですよね!?」
「大したことじゃないかもしれない。だけど、今は少しでも情報が欲しい」
事件現場へと二人は向かった。
成歩堂なんでも事務所
事務所に戻り、若い弁護士たちはぐったりとソファにもたれかかっていた。
「今日の法廷は大変でしたね」
「……あの泥棒のせいでね」
オドロキは天井を仰ぎ、両目を隠すように片手で覆った。
「けど、鬼風さんの話が本当なら、七姫はどこに消えたんでしょうね」
月の形のイヤリングをピンと弾きながら、思案にふける心音。
"もう一つの七姫はどこに消えてしまったのか"
泥棒の言うことなど信用はできなかったが、オドロキは左手首のくすんだ金色の腕輪を撫でる。
「嘘は……吐いてなかったんだよな。あのひと」
明らかに嘘だと思う内容であるのに、腕輪はオニカゼに反応することはなかった。
「……七姫って実物大の人間サイズなんですよね。一体あんな大きな人形をどこに隠せるんでしょうか」
「うーん」
謎は深まるばかりで真実の道筋は深い霧で塞がっている。
「あと、犯行現場も違ったんですよね」
「あれにはオレも驚いたよ」
本当の犯行現場があの部屋ではなかったとは。
心音が両目を閉じ、むむっと眉間に力を入れる。
「死体は刺殺。その場にいれば確実に血が落ちているはずなのに、死体が落ちていた場所には血痕が一滴もなかった。
けど、ナナコさん自身も返り血を浴びていない」
「弁護するならそこを重点的に訴えていくしかないだろうな」
「それじゃ、まずは留置所に行きましょう」
「いや、留置所より先に、"カライ"さんのところへ行こう」
「どうしてですか?」
「昨日の法廷ではこれが使えなかったからさ」
オドロキは心音に腕輪を見せる。
彼女があっと声をあげた。
「そうでした!あのひと、確か嘘を吐いてるんですよね!?」
「大したことじゃないかもしれない。だけど、今は少しでも情報が欲しい」
事件現場へと二人は向かった。