焼け木杭に火がつく
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炎に包まれた建物が周囲を強く照らす。
ゴボゴボと物の煮えたぎるような音をたてて、澄んだ星空を真っ赤に焦がす。
その建物を眺めて立ち尽くす人影があった。
…赤いよ愛しい人…
…空が赤いよ…
…ああ…燃えている…
…ああ…熱い…
…熱いよ…
…燃える…
…なにもかも燃えていくよ…
……おまえとわたしのなにもかも…
翳の見え隠れするその瞳が、燃え盛る建物を見つめ続ける。