可愛さ余って憎さ百倍
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宇宙センター・???
5月5日 午後???
「っつう」
ココネは目を開け、辺りを見回す。
「こっここは……?」
「どこかの倉庫だよ」
「!オニカゼさん!」
「ああ、彼女も起きたんだね」
聞き覚えのある声がして、ココネは肩を跳ねさせた。
声がした方に顔を向けようとして、身体が動かないのに気づいた。
「拘束されてるってことは分かるだろ」
よく見れば身体が縄でガチガチに縛られていた。
オニカゼも胡座を掻いているが、後ろで両手を拘束されているのがわかった。
「おはよう。オニカゼさんにココネさん」
その声にココネは全身の毛を逆立てる。
「いい加減教えてくれよ。私たちを拘束した理由を。あの立てこもりの主犯格だろアンタ」
オニカゼがそう問いかけた。
男は静かに口を開く。
「君たちは恋をしたことがあるかい?」
心音は訳がわからず、口を開けて固まる。
オニカゼは目を細め、眉間に深い皺を刻んでいた。
「恋は、偉大だ」
心音はその男から語られる言葉に感情のムジュンを感じなかった。
だからこそ、不気味だった。
男は心音たちの反応を気にとめず続ける。
「恋は尊く、愛は素晴らしい。こんな何もなかった僕に、さまざまなことを教えてくれた」
頬を赤らめ、目を蕩けさせる。
「ねえ、君は知ってるかい?彼女が笑うだけで世界に色がつくんた。彼女が泣くと世界が灰色になるんだ。こんなこと今まで僕は知らなかったんだ」
男は目を輝かせながら、まるで夢見る少年のような顔をしている。
「僕は彼女を愛している」
「北野照夜をか?」
男は首を縦に振った。
「僕は彼女のために生きている」
心音は男の言いたいことがわからず混乱しながら、男の話を聞いていた。
「僕は彼女に運命を感じたよ。彼女こそ、僕の運命の人だと確信したんだ」
「それがどうして、今回の事件に繋がるんだ?」
オニカゼは呆れたようにため息をつく。
「単純な話さ」
男は無邪気な笑みを浮かべながら答える。
「僕は彼女を手に入れたい。そのためには、ラミロアとかいう歌手を利用したんだ。だって、彼女はそいつの大ファンだからね。絶対見てくれるだろうし、来てくれるだろう」
「……そのために、ゆっ、ラミロアを巻き込んだのか?」
オニカゼが低く唸るように問いかける。
心音はひどいと呟き男を睨む。
男は肩をすくめた。
「いいじゃないか。彼女も僕たちの為になれて幸せだろう」
「そっんっ!!」
あまりの男の勝手な言い分に、ココネは怒りや驚きが混ざりあい、咄嗟に言葉を紡げなかった。
オニカゼは男の言葉をハッと鼻で笑う。
「残念。アンタの仕掛けた爆弾はすべて解除済みだ」
男の眉がヒクッと動いた。
「いやー、愛しい彼女のための労力を無駄にしてごめんねー」
そうオニカゼが言うと、無表情だった男はくっと笑った。
「なんだ、そんなことか」
オニカゼは嘲りの表情を消して男を見据える。
男は笑みを残したまま、背後にあった白い布に覆われたそれに手をかける。
「安心して。ここにもあるから」
そう言って白い布に覆われていたそれを取り払った。
大量のカラーコードが繋がった大きな機械に、ココネとオニカゼは絶句した。
男はスマホを取り出す。
「ねえ、見てよこれ」
そう言って画面を見せられる
その画面には宇宙センターが写っていて、人質たちの姿も確認できる。
「この爆弾はロボットに仕掛けたのよりも、もっと強力で宇宙センターぐらいなら簡単に吹っ飛ばせるんだ」
心音は息を呑み、恐怖で顔を歪ませる。
5月5日 午後???
「っつう」
ココネは目を開け、辺りを見回す。
「こっここは……?」
「どこかの倉庫だよ」
「!オニカゼさん!」
「ああ、彼女も起きたんだね」
聞き覚えのある声がして、ココネは肩を跳ねさせた。
声がした方に顔を向けようとして、身体が動かないのに気づいた。
「拘束されてるってことは分かるだろ」
よく見れば身体が縄でガチガチに縛られていた。
オニカゼも胡座を掻いているが、後ろで両手を拘束されているのがわかった。
「おはよう。オニカゼさんにココネさん」
その声にココネは全身の毛を逆立てる。
「いい加減教えてくれよ。私たちを拘束した理由を。あの立てこもりの主犯格だろアンタ」
オニカゼがそう問いかけた。
男は静かに口を開く。
「君たちは恋をしたことがあるかい?」
心音は訳がわからず、口を開けて固まる。
オニカゼは目を細め、眉間に深い皺を刻んでいた。
「恋は、偉大だ」
心音はその男から語られる言葉に感情のムジュンを感じなかった。
だからこそ、不気味だった。
男は心音たちの反応を気にとめず続ける。
「恋は尊く、愛は素晴らしい。こんな何もなかった僕に、さまざまなことを教えてくれた」
頬を赤らめ、目を蕩けさせる。
「ねえ、君は知ってるかい?彼女が笑うだけで世界に色がつくんた。彼女が泣くと世界が灰色になるんだ。こんなこと今まで僕は知らなかったんだ」
男は目を輝かせながら、まるで夢見る少年のような顔をしている。
「僕は彼女を愛している」
「北野照夜をか?」
男は首を縦に振った。
「僕は彼女のために生きている」
心音は男の言いたいことがわからず混乱しながら、男の話を聞いていた。
「僕は彼女に運命を感じたよ。彼女こそ、僕の運命の人だと確信したんだ」
「それがどうして、今回の事件に繋がるんだ?」
オニカゼは呆れたようにため息をつく。
「単純な話さ」
男は無邪気な笑みを浮かべながら答える。
「僕は彼女を手に入れたい。そのためには、ラミロアとかいう歌手を利用したんだ。だって、彼女はそいつの大ファンだからね。絶対見てくれるだろうし、来てくれるだろう」
「……そのために、ゆっ、ラミロアを巻き込んだのか?」
オニカゼが低く唸るように問いかける。
心音はひどいと呟き男を睨む。
男は肩をすくめた。
「いいじゃないか。彼女も僕たちの為になれて幸せだろう」
「そっんっ!!」
あまりの男の勝手な言い分に、ココネは怒りや驚きが混ざりあい、咄嗟に言葉を紡げなかった。
オニカゼは男の言葉をハッと鼻で笑う。
「残念。アンタの仕掛けた爆弾はすべて解除済みだ」
男の眉がヒクッと動いた。
「いやー、愛しい彼女のための労力を無駄にしてごめんねー」
そうオニカゼが言うと、無表情だった男はくっと笑った。
「なんだ、そんなことか」
オニカゼは嘲りの表情を消して男を見据える。
男は笑みを残したまま、背後にあった白い布に覆われたそれに手をかける。
「安心して。ここにもあるから」
そう言って白い布に覆われていたそれを取り払った。
大量のカラーコードが繋がった大きな機械に、ココネとオニカゼは絶句した。
男はスマホを取り出す。
「ねえ、見てよこれ」
そう言って画面を見せられる
その画面には宇宙センターが写っていて、人質たちの姿も確認できる。
「この爆弾はロボットに仕掛けたのよりも、もっと強力で宇宙センターぐらいなら簡単に吹っ飛ばせるんだ」
心音は息を呑み、恐怖で顔を歪ませる。