可愛さ余って憎さ百倍
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「ユミねぇ!」
心音はオニカゼに視線を向けた。
ユミネ?
確かにオニカゼはラミロアのこと“ユミネ”と呼んだ。
彼女の本名なのだろうか。
それなら、なぜオニカゼが彼女の本名を知っているのか?
その一瞬で色んな疑問が浮かんだが、そんなことより今の状況に集中していた。
『この宇宙センターに爆弾をしかけた!』
黒ずくめの男がラミロアを縛り上げ床に転がした。
『今日の夕方5時までに
時間までに連れて来なければ仕掛けた爆弾を全部爆発させる!』
それだけ言ってモニターはぶつんと切れて、真っ暗になる。
状況を受け入れられず顔面を蒼白にしている心音と違い、オニカゼは即座に状況を把握する。
「立てこもりか。そんでもって爆弾をしかけそなところは……」
あっと鬼風は声をだす。
「心音ちゃん。宇宙センターにいるロボットの正確な数はわかる?」
「え、あ、はい。たぶん30体はいると思います。けど、ロボットよりも爆弾をなんとかしないと!」
「たぶん、そのロボットに爆弾が仕掛けられてる」
「なんでわかるんですか!?」
「前に来たときよりも挙動に違和感があったんだ。たぶん、爆弾のせいだ」
オニカゼはスマホに耳を当てる。
「アンリ聞こえるか」
『ククッ。聞こえてるぜぇ』
「爆弾が搭載されているだろうロボットは見当がつくか?」
『余裕だネェ』
「数はいくつだ?」
『およそ10体』
オニカゼは鋭く舌を打つ。
「多すぎる!5時まで全部回収するには間に合わねえぞ!」