可愛さ余って憎さ百倍
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
5月5日 午前11時15分
宇宙センター・エントランス
そんなわけでしのぶと王泥喜がデートすることになったのだが、心音はまさか鬼風がいるとは思わなかったのだ。
どうしようどうしようとココネは頭を抱える。
何とかして鬼風を彼らに近づけないようにしなければ!ココネがそう思っている間にも、鬼風はどんどんと王泥喜としのぶたちに近づいていく。
鬼風の視界に彼らの姿が入りそうになった瞬間。
ガッ!
「お久しぶりです!鬼風さん」
心音は思い切って鬼風の腕を掴んで、無理矢理進行を止めた。
鬼風は目を瞬かせたが、すぐに笑顔を浮かべた。
「あー、きみか」
明るい声だった。
しかし、ココネの耳は違和感を感じ取る。
だが、その違和感も親友のデートのことに気が向いて、すぐに消えてしまった。
こちらに意識を向けてもらおうと、ココネはしゃべりだす。
「奇遇ですね、こんなところで会うなんて!もしかして鬼風さんもラミロアさんの歌を聴きに来たんですか?」
「いや、あいにくチケットが手に入らなくて。是非とも聴きたかったんだけどね」
ザザと心音の耳にノイズが混じった。
「え」
思わず心音は声を出してしまった。
そんなココネの様子に気づいていないのか、鬼風は話し続ける。
「それよりも君はどうして1人でこんなところにいるのかな?」
そう言われて、心音はえーとと視線を泳がせながら言葉を探す。
「その……わっ私も歌を聴きたかったんですけど、チケットが取れなかったので、せめて会場にだけでも行きたいなぁと、あはは。」
鬼風はじっと心音を見つめていたが、くるっと背を向ける。
それじゃあねと言って片手を軽く振って、鬼風が歩き出した。
「わああ!」
心音は慌てて鬼風の腕を引いた。
目を見開きながら鬼風が、心音の方に振り返る。
「なに?」
「こんなところで会ったのも何かの縁です。一緒に回りましょうよ!」
鬼風は何か言おうと口を開くが、心音がそれを遮った。
「私寂しいんです!1人ですから!だから、その、一緒にまわってください。お願いします!」
そう言われて、鬼風は困ったように軽く眉を下げるが、見上げてくる心音の視線に仕方ないと肩をすくめる。
「わかった。一緒に回るよ」
心音はホッと胸をなでおろす。
とりあえずなんとかなった。
そんなこんなで心音は鬼風に宇宙センターを案内することになった。
これであとは王泥喜先輩としのぶたちと鉢合わせないようにすれば完璧だ。
そう思っていたのだが、
宇宙センター・ラウンジ
宇宙センター・見学スペース
行く先々でなぜか必ず王泥喜たちと鉢合わせてしまう。
デートコースがまるっきり被ってしまったらしく、そのたびにココネは慌てて鬼風の気をそらしていた。
宇宙センター・エントランス
そんなわけでしのぶと王泥喜がデートすることになったのだが、心音はまさか鬼風がいるとは思わなかったのだ。
どうしようどうしようとココネは頭を抱える。
何とかして鬼風を彼らに近づけないようにしなければ!ココネがそう思っている間にも、鬼風はどんどんと王泥喜としのぶたちに近づいていく。
鬼風の視界に彼らの姿が入りそうになった瞬間。
ガッ!
「お久しぶりです!鬼風さん」
心音は思い切って鬼風の腕を掴んで、無理矢理進行を止めた。
鬼風は目を瞬かせたが、すぐに笑顔を浮かべた。
「あー、きみか」
明るい声だった。
しかし、ココネの耳は違和感を感じ取る。
だが、その違和感も親友のデートのことに気が向いて、すぐに消えてしまった。
こちらに意識を向けてもらおうと、ココネはしゃべりだす。
「奇遇ですね、こんなところで会うなんて!もしかして鬼風さんもラミロアさんの歌を聴きに来たんですか?」
「いや、あいにくチケットが手に入らなくて。是非とも聴きたかったんだけどね」
ザザと心音の耳にノイズが混じった。
「え」
思わず心音は声を出してしまった。
そんなココネの様子に気づいていないのか、鬼風は話し続ける。
「それよりも君はどうして1人でこんなところにいるのかな?」
そう言われて、心音はえーとと視線を泳がせながら言葉を探す。
「その……わっ私も歌を聴きたかったんですけど、チケットが取れなかったので、せめて会場にだけでも行きたいなぁと、あはは。」
鬼風はじっと心音を見つめていたが、くるっと背を向ける。
それじゃあねと言って片手を軽く振って、鬼風が歩き出した。
「わああ!」
心音は慌てて鬼風の腕を引いた。
目を見開きながら鬼風が、心音の方に振り返る。
「なに?」
「こんなところで会ったのも何かの縁です。一緒に回りましょうよ!」
鬼風は何か言おうと口を開くが、心音がそれを遮った。
「私寂しいんです!1人ですから!だから、その、一緒にまわってください。お願いします!」
そう言われて、鬼風は困ったように軽く眉を下げるが、見上げてくる心音の視線に仕方ないと肩をすくめる。
「わかった。一緒に回るよ」
心音はホッと胸をなでおろす。
とりあえずなんとかなった。
そんなこんなで心音は鬼風に宇宙センターを案内することになった。
これであとは王泥喜先輩としのぶたちと鉢合わせないようにすれば完璧だ。
そう思っていたのだが、
宇宙センター・ラウンジ
宇宙センター・見学スペース
行く先々でなぜか必ず王泥喜たちと鉢合わせてしまう。
デートコースがまるっきり被ってしまったらしく、そのたびにココネは慌てて鬼風の気をそらしていた。