焼け木杭に火がつく
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同日 午前10時41分
地方裁判所 第2法廷
カンッとハンマーの音が法廷に鳴り響き、サイバンチョの白い髭を生やした口が開く。
「これより八百屋 奈々子の法廷を開廷します」
検察席で黒ずくめの大男が双眸を閉じ、静かに口を開く。
「……検察側いつでもいいぜ」
オドロキは片手を机に置き、背筋を軽く伸ばす。
「弁護側準備完了しています」
サイバンチョウがチラチラと検事の顔をうかがいつつ、厳格を装いながら声を出す。
「……夕神検事。冒頭弁論をお願いします」
ゆっくりと検事の鋭い両目が開く。
サイバンチョウは肩を上げ、夕神検事を見た。
少し間を置いて、夕神検事が口を開く。
サイバンチョウは密かにホッと胸をなでおろした。
「……一昨日だ。
事件は……被告人の所有する屋敷で起きた。
被告人・八百屋奈々子は1月25日、午後17時10分に
自宅の屋敷で只野純子を殺害。
そのあと、屋敷に放火した。
自分の過ちを葬ってやろうとしたんだろうが、マヌケにも燃えてる屋敷の前で火事を見てたところを下手人としてしょっ引かれる。
現時点じゃ、この嬢ちゃん以外に容疑者はいねえ。」
出所してから、どうやら真面目に仕事をするようになったらしい。
スムーズに冒頭弁論に入れたので、オドロキはそんな考えが頭に浮かんだ。
地方裁判所 第2法廷
カンッとハンマーの音が法廷に鳴り響き、サイバンチョの白い髭を生やした口が開く。
「これより八百屋 奈々子の法廷を開廷します」
検察席で黒ずくめの大男が双眸を閉じ、静かに口を開く。
「……検察側いつでもいいぜ」
オドロキは片手を机に置き、背筋を軽く伸ばす。
「弁護側準備完了しています」
サイバンチョウがチラチラと検事の顔をうかがいつつ、厳格を装いながら声を出す。
「……夕神検事。冒頭弁論をお願いします」
ゆっくりと検事の鋭い両目が開く。
サイバンチョウは肩を上げ、夕神検事を見た。
少し間を置いて、夕神検事が口を開く。
サイバンチョウは密かにホッと胸をなでおろした。
「……一昨日だ。
事件は……被告人の所有する屋敷で起きた。
被告人・八百屋奈々子は1月25日、午後17時10分に
自宅の屋敷で只野純子を殺害。
そのあと、屋敷に放火した。
自分の過ちを葬ってやろうとしたんだろうが、マヌケにも燃えてる屋敷の前で火事を見てたところを下手人としてしょっ引かれる。
現時点じゃ、この嬢ちゃん以外に容疑者はいねえ。」
出所してから、どうやら真面目に仕事をするようになったらしい。
スムーズに冒頭弁論に入れたので、オドロキはそんな考えが頭に浮かんだ。