賽は投げられた
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
白目をむいて固まる成歩堂の目の前で、真っ赤な薔薇の花が咲いた。
成歩堂は今の状況が理解できなかった。
銃口から飛び出たのは鉛玉ではなく、深紅の花束だったから。
「あぁあああああああ!!!!」
突如、鬼風は大声を出しながら頭をかきむしる。
「だから嫌いなんだよ!こういう弁護士は!!」
喚き立てながら、薔薇が咲いている銃を放り投げた。
「……わかった。私の負けだ。弁護をあんたに頼む。ただし!条件がある!」
ピシッと成歩堂の鼻先に人差し指を突きつけられる。
「条件?」
「私をあんたの助手につけろ」
「手伝ってくれるのかい?」
「まぁ、正確に言うと協力だけどな」
(同じじゃないのか?)
「あんたがこの事件に関わる限り狐火はあんたを狙ってくる。
理由は私たちもはっきりわからないが。
アンタが一人でうろうろするよりは、死ぬ確率は下がるだろうよ」
「はぁ」
「あ、でも、私も信用し過ぎるなよ。なにをされてもおかしくないんだからな」
「言ってることがめちゃくちゃだな」
「あんたがあっさり引けば事態はもっと簡単に済んだんだよ。バカ!」
「僕なりに情報は集めたけど、君から知ってる情報はないのか?」
観念したように肩をすくめてみせる。
「七年も事件を追いかけるようなしつこい男だからな。あんた。
下手に情報を突っつかれるよりは、こっちからバラした方が楽そうだ」
「七年?」
「なんでもない。それより、聞きたいことがあるんじゃないのか?」