第三話:魚の水を得たるが如し
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「くっ!」
「頑張ってるご褒美におまけもつけてあげるわ」
すっと水蜘蛛の先から打ち出された物を見て、鬼風は歯をむき出しにして睨んだ。
「ゲスがっ!!!!」
鬼風は肩に刺さっていた棒手裏剣を抜きながら、牙琉の体を吊るしていた蜘蛛の巣を切った。
だが、鬼風の腕に数本の注射器が打ち込まれる。
ノコギリのチェーンは下に落ちた牙琉の頭上を通り過ぎる。
彼は地面に叩きつけられるが、すぐによろめきながら立ち上がる。
「馬鹿だね。色男を助けるために攻撃をくらうなんて」
「なーに。そんじょそこらの毒がこの鬼風サマに通用するかよ。こんな注射器に入ったようなチンケな毒、屁でもねえさ」
水蜘蛛はくっくっくと可笑しそうに笑い声をあげる。
「なにがおかしい?」
「アンタが毒の効きやしないゴキブリ並みの丈夫さは知ってるわよ。」
「どういうことだよ?」
「それは毒なんかじゃないわ。」
ドクンッと心臓が大きく跳ねるのを鬼風は感じた。
鬼は身体の血流が逆流するような感覚に襲われる。
にやと蜘蛛が唇の端をあげる。
「―――――≪解毒薬≫さ。」
うわぁあああああ!!
体を炎で焼かれているかのような尋常でない叫び声を鬼があげた。
「頑張ってるご褒美におまけもつけてあげるわ」
すっと水蜘蛛の先から打ち出された物を見て、鬼風は歯をむき出しにして睨んだ。
「ゲスがっ!!!!」
鬼風は肩に刺さっていた棒手裏剣を抜きながら、牙琉の体を吊るしていた蜘蛛の巣を切った。
だが、鬼風の腕に数本の注射器が打ち込まれる。
ノコギリのチェーンは下に落ちた牙琉の頭上を通り過ぎる。
彼は地面に叩きつけられるが、すぐによろめきながら立ち上がる。
「馬鹿だね。色男を助けるために攻撃をくらうなんて」
「なーに。そんじょそこらの毒がこの鬼風サマに通用するかよ。こんな注射器に入ったようなチンケな毒、屁でもねえさ」
水蜘蛛はくっくっくと可笑しそうに笑い声をあげる。
「なにがおかしい?」
「アンタが毒の効きやしないゴキブリ並みの丈夫さは知ってるわよ。」
「どういうことだよ?」
「それは毒なんかじゃないわ。」
ドクンッと心臓が大きく跳ねるのを鬼風は感じた。
鬼は身体の血流が逆流するような感覚に襲われる。
にやと蜘蛛が唇の端をあげる。
「―――――≪解毒薬≫さ。」
うわぁあああああ!!
体を炎で焼かれているかのような尋常でない叫び声を鬼があげた。