第三話:魚の水を得たるが如し
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同日 午後18時12分
ちゅらら水族館
館全体に響き渡る避難誘導のアナウンスを無視して、トイレの物置に身を潜めている鬼風が相棒に囁きかける。
「どうだ?杏里。≪蛍姫≫の在り処はわかりそう?」
『……』
「えっ。おいちょっと。あんだけ発煙装置しかけてわからないってこたぁないよね?」
私の労力どうなんの!?と涙目になりながら、通信の相手に訴えかける鬼風。
『……』
「……本当にわかんないの?」
モミジが不安げに声をかける。
「ハッキングして館内のカメラを見てるんだろ?目星すらつきそうにない?」
『あぁ、カメラ全部見てるが、奴らまったくお宝を隠す気配を見せねえ』
「それってもしかしてお宝はここじゃない安全な場所に隠してあるってこと?」
うわぁあああ!骨折り損のくたびれ儲けかよぉおおお!
モミジが頭を抱えているが、ふと杏里はモミジの言葉により脳裏にある可能性が浮かぶ。
『安全……。なるほど。』
「やっぱりここじゃないのか!」
『いんやぁ。絶対ここにあるぜ。』
「はぁ?なんでわかるんだよ」
『頭の悪い鬼娘に問題だ。火はどんな風に燃えるでしょう?』
「どんな風って、こう上に向かってメラメラと燃え上がるんじゃないの?」
『その通り。なら、火事のとき火が出たら上に逃げますか下に逃げますか?』
「そんなの下に……ってあああ!」
くっくっくと嫌味な笑いが鬼風の耳に響く。
『火の届かないところに隠してあるのさ』
そういわれ、鬼風は手に持っている仕事用の地図を見ながら言った。
「≪地下≫にあるんだな!?」
ちゅらら水族館
館全体に響き渡る避難誘導のアナウンスを無視して、トイレの物置に身を潜めている鬼風が相棒に囁きかける。
「どうだ?杏里。≪蛍姫≫の在り処はわかりそう?」
『……』
「えっ。おいちょっと。あんだけ発煙装置しかけてわからないってこたぁないよね?」
私の労力どうなんの!?と涙目になりながら、通信の相手に訴えかける鬼風。
『……』
「……本当にわかんないの?」
モミジが不安げに声をかける。
「ハッキングして館内のカメラを見てるんだろ?目星すらつきそうにない?」
『あぁ、カメラ全部見てるが、奴らまったくお宝を隠す気配を見せねえ』
「それってもしかしてお宝はここじゃない安全な場所に隠してあるってこと?」
うわぁあああ!骨折り損のくたびれ儲けかよぉおおお!
モミジが頭を抱えているが、ふと杏里はモミジの言葉により脳裏にある可能性が浮かぶ。
『安全……。なるほど。』
「やっぱりここじゃないのか!」
『いんやぁ。絶対ここにあるぜ。』
「はぁ?なんでわかるんだよ」
『頭の悪い鬼娘に問題だ。火はどんな風に燃えるでしょう?』
「どんな風って、こう上に向かってメラメラと燃え上がるんじゃないの?」
『その通り。なら、火事のとき火が出たら上に逃げますか下に逃げますか?』
「そんなの下に……ってあああ!」
くっくっくと嫌味な笑いが鬼風の耳に響く。
『火の届かないところに隠してあるのさ』
そういわれ、鬼風は手に持っている仕事用の地図を見ながら言った。
「≪地下≫にあるんだな!?」