第三話:魚の水を得たるが如し
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1月14日 午前10時46分
鬼風アジト
アジトではカタカタとパソコンを打つ杏里の背後で鬼風がふてくされていた。
「くそっ。結局蛍姫は組織に盗られてちまったってことかよ」
「まぁ、そうだろうな」
モミジは椅子の上で体育座りをして、くるくると椅子を回す。
椅子を回し続けながら、白いカードをじっと見つめた。
「『怪盗鬼風様
さて、このたび私どもスリー・スレッド・サーカスは
ショーを行う運びとなりました。
つきましては、左記の要領で開催したいと存じます。
諸事ご多用のことと存じますが、
何卒ご来臨を賜りますようご案内申し上げます。
草々
スリー・スレッド・サーカス 団長
記
日時 平成~~年1月17日 午後6時05分~
会場 ちゅらら水族館』……」
カードの内容をぼそぼそと読み上げてから、鬼風は杏里へと顔を向ける。
「なぁ、杏里これってどう考えても」
「あぁ、どう見ても」
顔を突き付けあいながら、互いに指をさす。
「「罠」」
ふぅと息をひとつ吐くと、二人は顔の方向を元に戻した。
「あんたはどうするんだい?」
杏里に問われ、鬼風はニタァッと嫌な笑みを口元に浮かべる。
「決まってんだろ?」
椅子から立ち上がり、挑発的な笑みを浮かべる。
「奴らからの挑戦状受けて立つさ」
鬼風はカードをぐしゃっと握りつぶす。
「それにさ、"犬も歩けば棒に当たる"ってね。じっとしてるより行動しなきゃ何も掴めんさ」
「"飛んで火に入る夏の虫"の間違いじゃねえの?」
「……やなこと言うなよ。」
パソコンに向かう相棒の背をげんなりした顔つきで睨む。
鬼風アジト
アジトではカタカタとパソコンを打つ杏里の背後で鬼風がふてくされていた。
「くそっ。結局蛍姫は組織に盗られてちまったってことかよ」
「まぁ、そうだろうな」
モミジは椅子の上で体育座りをして、くるくると椅子を回す。
椅子を回し続けながら、白いカードをじっと見つめた。
「『怪盗鬼風様
さて、このたび私どもスリー・スレッド・サーカスは
ショーを行う運びとなりました。
つきましては、左記の要領で開催したいと存じます。
諸事ご多用のことと存じますが、
何卒ご来臨を賜りますようご案内申し上げます。
草々
スリー・スレッド・サーカス 団長
記
日時 平成~~年1月17日 午後6時05分~
会場 ちゅらら水族館』……」
カードの内容をぼそぼそと読み上げてから、鬼風は杏里へと顔を向ける。
「なぁ、杏里これってどう考えても」
「あぁ、どう見ても」
顔を突き付けあいながら、互いに指をさす。
「「罠」」
ふぅと息をひとつ吐くと、二人は顔の方向を元に戻した。
「あんたはどうするんだい?」
杏里に問われ、鬼風はニタァッと嫌な笑みを口元に浮かべる。
「決まってんだろ?」
椅子から立ち上がり、挑発的な笑みを浮かべる。
「奴らからの挑戦状受けて立つさ」
鬼風はカードをぐしゃっと握りつぶす。
「それにさ、"犬も歩けば棒に当たる"ってね。じっとしてるより行動しなきゃ何も掴めんさ」
「"飛んで火に入る夏の虫"の間違いじゃねえの?」
「……やなこと言うなよ。」
パソコンに向かう相棒の背をげんなりした顔つきで睨む。