第二話:紅葉に置けば紅の露
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12月4日 午後19時58分
ささやき美術館・東展示室
牙琉は美術館の壁にかかっている時計をじっと見つめている。
「現在19時58分。」
「そろそろですぞ。」
「紗針のやつはなにしてんだ……」
警部は現場に遅れた刑事にイラ立ちを募らせる。
だが、本人が来ないのは仕方ない、今は仕事に専念することにした。
秒針の時計が12時に触れ、20時をしめす。
突如、視界が黒で覆い尽くされ、窓から見える街灯がはっきり存在を主張する。
目が慣れてくれば窓に映るきらびやかな街灯でなんとか周りは見えた。
「なっなんだ!?」
「てっ停電!?」
闇に包まれ、警官たちが動揺する。
「どうやら、今回の主役がやってくれたようだね」
「もっ紅葉姫は!?」
「大丈夫です!まだあります!」
館長の視線の先にはガラスケースに入れられた紅葉の人形があった。
ほっと現場に居た全員が安堵した。
パンパンパン!!
連続した耳を刺すような破裂音が隣の部屋から聞こえてくる。
「なっなんだ!?」
「隣の展示室からだぞ!?」
「様子を見てきます!」
警官は展示室抜けようとしたが、ホールへの扉を開けた瞬間、白い煙が体に襲いかかる。
「ふにゃっ」
「ガスが!催眠がすっへにゃ」
牙琉は無線で隣の展示室の警官に呼びかける。
「どうした!?」
無線の砂嵐の音に舌打ちをする。
「一体どうなってるんだ」
だが、砂嵐の中からかすかに声が聞こえてくる。
「たっ大変です!」
ささやき美術館・東展示室
牙琉は美術館の壁にかかっている時計をじっと見つめている。
「現在19時58分。」
「そろそろですぞ。」
「紗針のやつはなにしてんだ……」
警部は現場に遅れた刑事にイラ立ちを募らせる。
だが、本人が来ないのは仕方ない、今は仕事に専念することにした。
秒針の時計が12時に触れ、20時をしめす。
突如、視界が黒で覆い尽くされ、窓から見える街灯がはっきり存在を主張する。
目が慣れてくれば窓に映るきらびやかな街灯でなんとか周りは見えた。
「なっなんだ!?」
「てっ停電!?」
闇に包まれ、警官たちが動揺する。
「どうやら、今回の主役がやってくれたようだね」
「もっ紅葉姫は!?」
「大丈夫です!まだあります!」
館長の視線の先にはガラスケースに入れられた紅葉の人形があった。
ほっと現場に居た全員が安堵した。
パンパンパン!!
連続した耳を刺すような破裂音が隣の部屋から聞こえてくる。
「なっなんだ!?」
「隣の展示室からだぞ!?」
「様子を見てきます!」
警官は展示室抜けようとしたが、ホールへの扉を開けた瞬間、白い煙が体に襲いかかる。
「ふにゃっ」
「ガスが!催眠がすっへにゃ」
牙琉は無線で隣の展示室の警官に呼びかける。
「どうした!?」
無線の砂嵐の音に舌打ちをする。
「一体どうなってるんだ」
だが、砂嵐の中からかすかに声が聞こえてくる。
「たっ大変です!」