第二話:紅葉に置けば紅の露
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12月4日 午前10時12分
ヒノクレホテル・ささやき美術館
「検事!48階のトイレに牙琉検事の顔と思われるマスクが捨てられていました!」
牙琉は挑発的な笑みを口元に浮かべながら、警官の報告を聞いていた。
「歓迎しようじゃないか。袋の鼠になりにきた現代のネズミ小僧を」
「それと奥沢警部」
「なんだ」
「47階と48階の階段踊り場で刑事が倒れているのを発見しました。」
「紗針のヤロウ……なにしてやがるんだ……」
警部が額を押さえた。
「そのアホをすぐにここへ連れてこい!」
ハッと敬礼をして警官が現場へ向かう。