第一話:嘘吐きは泥棒のはじまり
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「……この離れ家にあると思ったんだけどな。」
「……結局現場の部屋に戻ってきちゃいましたね。」
離れ家はすべて探したが、オドロキたちは凶器の拳銃および像を見つけられなかった。
「一回探したけど、もしかしたら見落としがあるかもしれない。もう一度探してみよう。」
「ううぅ。死体があるので、あまり探したくなかったんだけどな」
ココネがこっそりとブツブツ呟いた。
ココネは死体と仏壇に目を向けながら、はっと目を見開く。
「センパイ。この死体、なんかおかしくないですか?」
顔に白い布を被せてある死体を見てココネが考え込む。
「なにか気づいたの?」
「今野さんは被害者が心臓を撃たれて、即死って言っていたじゃないですか。
それなら、仏壇にこんな血の手形がつくのは変ですよ」
「撃たれたあと、体がよろけたから仏壇に手を付いたんじゃないんですか?」
ゆめみの疑問に心音は答える。
「それなら死体と仏壇の間に血が一滴も落ちてないのはおかしいよ」
心音の言葉により、じっと死体と仏壇を観察する。
「どうしてこの仏壇と死体の間に距離があるのかな?」
あっとゆめみが声をあげると、なにやらゴソゴソと袴から何かを取り出そうとする。
「あのっ弁護士さん。そういえば、この家を探しているときに見つけたんですが…」
そう言って、一枚の紙切れをゆめみは二人に差し出す。
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「ここの見取り図です。捜査に役に立ちますか?」
ゆめみはお盆で顔の下を隠しながら、彼らの様子を伺う。
「ありがとう!ゆめみちゃん!すごい役に立つよ!」
「ほっ本当ですか?」
ココネの言葉にゆめみはホッと顔を緩めた。
「じゃあ、この図を使ってちょっと事件を整理してみよう」
ゆめみにお礼を言ってから、オドロキが畳の上に見取り図を置いた。
「この仏壇のある部屋で事件は起きた。
https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/fpplus-material/7/d/0/7d0ae46967c8f4b124521b6e507b5080af76f48d-11086/1538789771/design.jpg
被害者は鬼切り像を守ろうとして、仏壇に手を触れる。
そのときに、この血の手形がついた。
https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/fpplus-material/0/9/3/093082edcb6c2f45a69de39790f0cd36815da419-11087/1538789817/design.jpg
もし、それが本当なら、事件現場はこうなるはず。
https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/fpplus-material/5/3/6/536b198553f230451185b51baaa7f7e8415d54bd-11088/1538789869/design.jpg
けど、実際の現場では死体はこの位置にあった。」
https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/fpplus-material/5/0/9/509e8d81a9882113f4834c5581ae966dcf32bc3d-11089/1538789897/design.jpg
「わざと仏壇に手形をつけたんでしょうか?」
「それなら、畳に死体を引きずった血の跡がつくはずだよ。
死体の状態から、死体が倒れた位置は確かだ」
オドロキたちは顔を突き合わせて、見取り図と仏壇をじっと睨む。
「でも、この仏壇の手形。変というか……指の先がないですよね」
「指先が不自然に途切れてます。」
ゆめみがしゃがみながら、仏壇の手形を見つめる。
「……結局現場の部屋に戻ってきちゃいましたね。」
離れ家はすべて探したが、オドロキたちは凶器の拳銃および像を見つけられなかった。
「一回探したけど、もしかしたら見落としがあるかもしれない。もう一度探してみよう。」
「ううぅ。死体があるので、あまり探したくなかったんだけどな」
ココネがこっそりとブツブツ呟いた。
ココネは死体と仏壇に目を向けながら、はっと目を見開く。
「センパイ。この死体、なんかおかしくないですか?」
顔に白い布を被せてある死体を見てココネが考え込む。
「なにか気づいたの?」
「今野さんは被害者が心臓を撃たれて、即死って言っていたじゃないですか。
それなら、仏壇にこんな血の手形がつくのは変ですよ」
「撃たれたあと、体がよろけたから仏壇に手を付いたんじゃないんですか?」
ゆめみの疑問に心音は答える。
「それなら死体と仏壇の間に血が一滴も落ちてないのはおかしいよ」
心音の言葉により、じっと死体と仏壇を観察する。
「どうしてこの仏壇と死体の間に距離があるのかな?」
あっとゆめみが声をあげると、なにやらゴソゴソと袴から何かを取り出そうとする。
「あのっ弁護士さん。そういえば、この家を探しているときに見つけたんですが…」
そう言って、一枚の紙切れをゆめみは二人に差し出す。
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「ここの見取り図です。捜査に役に立ちますか?」
ゆめみはお盆で顔の下を隠しながら、彼らの様子を伺う。
「ありがとう!ゆめみちゃん!すごい役に立つよ!」
「ほっ本当ですか?」
ココネの言葉にゆめみはホッと顔を緩めた。
「じゃあ、この図を使ってちょっと事件を整理してみよう」
ゆめみにお礼を言ってから、オドロキが畳の上に見取り図を置いた。
「この仏壇のある部屋で事件は起きた。
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被害者は鬼切り像を守ろうとして、仏壇に手を触れる。
そのときに、この血の手形がついた。
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もし、それが本当なら、事件現場はこうなるはず。
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けど、実際の現場では死体はこの位置にあった。」
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「わざと仏壇に手形をつけたんでしょうか?」
「それなら、畳に死体を引きずった血の跡がつくはずだよ。
死体の状態から、死体が倒れた位置は確かだ」
オドロキたちは顔を突き合わせて、見取り図と仏壇をじっと睨む。
「でも、この仏壇の手形。変というか……指の先がないですよね」
「指先が不自然に途切れてます。」
ゆめみがしゃがみながら、仏壇の手形を見つめる。