「おかえり」をあなたに/二宮
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ガチャっと玄関の鍵が開く音が聞こえた。
料理の手を止めてパタパタとスリッパを鳴らして玄関へと彼を迎えに行く。
「まさくんおかえりー!」
「ただいま」
靴からスリッパへと履き替える彼の両手には荷物がいっぱいだ。
左手にはトイレットペーパー、右手には長ネギが飛び出たエコバッグ。
「あれ?トイレットペーパー買ってきてくれたの?」
トイレットペーパーを受け取りながら彼に聞く。
「もうすぐなくなりそうだったからな」
「そうだったの、ありがとう!」
誰が想像出来るだろう。トイレットペーパーとネギを買って帰ってくる二宮匡貴を。
私とまさくんはボーダーの同期でもあり、同じ学部に通うもの同士でもあり、恋人でもある。
お互い講義に防衛任務にとなかなか一緒に過ごす時間が取れないからと、3か月前から同棲を始めたのだ。
トイレットペーパーをストック場所に置いてる間にまさくんはエコバッグをキッチンに運んでくれていた。
その彼に後ろから抱きつく。
「なんだ?」
お腹に回した手にまさくんの手が重なる。
「えへへ…さっき荷物持ってたからさ」
つい顔が緩む私の頭をポンポンと撫でてくれる。私は背伸びしてまさくんの頬にキスをした。
「ただいま」
もう一度そう言うと私の頬を手を添えてそっと唇同士が触れた。
「どうぞ召し上がれ!」
「いただきます」
ダイニングテーブルに並べた食事に手を伸ばす。まさくんがさっき買ってきてくれたネギも食卓にのっている。
私が作った料理をまさくんが食べている。何回見ても幸せな光景だ。
「なんだ?ニヤニヤして」
視線に気付いたまさくんがこちらを見る。
「ううん、なんでもない。美味しい?」
「ああ、美味い」
なんてことのない光景。それでも私は堪らなく幸せだ。一緒に囲む食卓、一緒に寝起きする生活、くだらないことで笑える日々。
まさくんはもしかしたらもうすぐ近界に遠征に行くかもしれない。一体どれだけの日数離れる事になるのか。無事に帰ってきてくれるのか。私はただ、いつまでもこの日常が続くように祈りを捧げる。
ただ彼に「おかえり」を言える日々が続くよう_____……。
料理の手を止めてパタパタとスリッパを鳴らして玄関へと彼を迎えに行く。
「まさくんおかえりー!」
「ただいま」
靴からスリッパへと履き替える彼の両手には荷物がいっぱいだ。
左手にはトイレットペーパー、右手には長ネギが飛び出たエコバッグ。
「あれ?トイレットペーパー買ってきてくれたの?」
トイレットペーパーを受け取りながら彼に聞く。
「もうすぐなくなりそうだったからな」
「そうだったの、ありがとう!」
誰が想像出来るだろう。トイレットペーパーとネギを買って帰ってくる二宮匡貴を。
私とまさくんはボーダーの同期でもあり、同じ学部に通うもの同士でもあり、恋人でもある。
お互い講義に防衛任務にとなかなか一緒に過ごす時間が取れないからと、3か月前から同棲を始めたのだ。
トイレットペーパーをストック場所に置いてる間にまさくんはエコバッグをキッチンに運んでくれていた。
その彼に後ろから抱きつく。
「なんだ?」
お腹に回した手にまさくんの手が重なる。
「えへへ…さっき荷物持ってたからさ」
つい顔が緩む私の頭をポンポンと撫でてくれる。私は背伸びしてまさくんの頬にキスをした。
「ただいま」
もう一度そう言うと私の頬を手を添えてそっと唇同士が触れた。
「どうぞ召し上がれ!」
「いただきます」
ダイニングテーブルに並べた食事に手を伸ばす。まさくんがさっき買ってきてくれたネギも食卓にのっている。
私が作った料理をまさくんが食べている。何回見ても幸せな光景だ。
「なんだ?ニヤニヤして」
視線に気付いたまさくんがこちらを見る。
「ううん、なんでもない。美味しい?」
「ああ、美味い」
なんてことのない光景。それでも私は堪らなく幸せだ。一緒に囲む食卓、一緒に寝起きする生活、くだらないことで笑える日々。
まさくんはもしかしたらもうすぐ近界に遠征に行くかもしれない。一体どれだけの日数離れる事になるのか。無事に帰ってきてくれるのか。私はただ、いつまでもこの日常が続くように祈りを捧げる。
ただ彼に「おかえり」を言える日々が続くよう_____……。