炎のゴブレット
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ウィーズリーおばさんに揺り動かされてナツキは目を覚ました。
「・・・・・・・あ、クィディッチか・・・。おばさん、おはようございます。」
「おはよう、ナツキ。起きられるかしら?みんな、もう支度してるのよ。」
横ではハーマイオニーとジニーも寝ぼけた顔で体を起こしていた。三人とも目元に眠気をにじませながら、顔を見合わせる。
「ふわぁ、ナツキ、そうだわ、あなたにプレゼントがあるの。」
大きなあくびをしながら、ハーマイオニーがベッドの下から袋を取り出した。そして中から取り出したのは、ふんわりした白のブラウス、膝上丈のフレアスカートだった。
「かわいい!!」
ナツキは目を見開いた。思わず抱きしめたくなるようなやわらかい色合いと、マグルの女の子らしい可憐な雰囲気。
「サイズはぴったりだと思うの。ナツキに似合うと思って。」
「すっごく嬉しい!ありがとう、ハーマイオニー!」
ナツキはぱっちりと目を覚まし、早速その服に着替えた。ローブとは違う感触に最初は戸惑ったが、鏡の前に立った自分を見て、思わずくるりと回ってしまう。ちょっとだけ恥ずかしいけれど、ほんの少し背筋が伸びるような、そんな服だった。
ジニーとハーマイオニーが眠たげにふらふらと階段を下りていくのに反して、ナツキは軽やかな足取りでキッチンへ向かった。
「マグルに見えますか?」
そう言って入っていくと、朝食を囲んでいたウィーズリーおじさんが目を丸くし、すぐに優しい笑みを浮かべた。
「ああ、すっかりマグルの女の子だ。可愛いよ。とてもよく似合ってる。」
ナツキは照れながら頷き、用意されたオートミールをスプーンでひと口。
そのとき、
「ジョージ!ポケットにあるものは何!?」
ウィーズリーおばさんの声がキッチンに響き渡り、全員が一瞬凍りついた。ジョージはギクリとしながらも笑ってごまかそうとしたが、おばさんはすぐさま杖を抜き、「アクシオ!」と連呼した。
ジョージのポケットから怪しげ何か次々に空中へ吸い上げられていった。それだけではなかった。フレッドのジーンズの折り返し部分からも、忍ばせていた品々が飛び出していく。
そんな騒動もあり、出発はまったく“和やか”とはいかなかった。
玄関先でモリーおばさんは、半ば諦めたような顔で言った。
「それじゃ、楽しんでらっしゃい。お行儀よくするのよ。」
しかし、双子は振り返ることも返事もしなかった。
「ビルとチャーリー、それにパーシーは、お昼ごろそっちへやりますから。」
ウィーズリーおばさんはおじさんに伝えた。おじさんはしっかり頷き、ナツキたちを促す。
ナツキはおじさんと一緒に、双子たちに続いて外へ出た。ひんやりとした早朝の空気が肌に触れる。空にはまだ星が残っていて、草露の光が靴の先を濡らした。
マグル達にみられないように「移動キー」を使うらしかった。
村に向かって、一行はただひたすら歩いた。ストーツヘッド・ヒルを登り始めると、息切れで話をするどころではなくなった。ウサギの穴につまずいたり、草の塊に足を取られたりした。
そしてナツキ達はようやく平らな地面を踏み締めた。
「やれやれ、ちょうどいい時間だ。あと十分ある。」
おじさんはメガネを外してセーターの裾で拭いた。
「ハーマイオニー、大丈夫?」
「はあはあ・・だ、大丈夫よ・・・」
おじさんはメガネを掛け直した。
「さあ、あとは『移動キー』があればいい。さあ、探して・・・」
ナツキ達はそれっぽいのを探した。数分もしないうちに、大きな声が響いた。
「ここだ、アーサー!息子や、こっちだ。見つけたぞ!」
「エイモス!」
ウィーズリーおじさんは、声の方へと足早に向かいながら、笑顔を見せた。
「みんな、エイモス・ディゴリーさんだよ。『魔法生物規制管理部』にお勤めだ。みんな、息子さんのセドリックは知ってるね?」
ああ、セドリックのお父さんだ、とナツキは思った。でも、顔立ちはそれほど似ていない。
そのとき、セドリックがこちらに歩いてきてナツキの姿を見た。
「やあ。あれ、ナツキ、なんだかいつもと雰囲気が違うね。」
「ハーマイオニーにマグルの服をプレゼントしてもらったの。」
「そうなんだ。とっても似合ってるよ。えっと、その、可愛いと思う。」
ちょっと照れたような笑顔に、ナツキは思わず頬を緩めた。
「ありがとう。」
そのやり取りを見ていたエイモス・ディゴリーは、周囲の子どもたちを眺めながら言った。
「全部君の子かね、アーサー?」
「まさか。赤毛の子だけだよ。この子はハーマイオニー、ロンの友達だ。この子がナツキ、こっちがハリー、やっぱり友達だ。」
「ハリー・ポッターかい?」
エイモス・ディゴリーはハリーを見て目を丸くした。
「セドが、君のことを話してくれたよ。去年、君と対戦したことも詳しく話してくれた。私は息子に言ったね、こういった。セド、そりゃ、孫子にまで語り伝えることだ。そうだとも、お前はハリー・ポッターに勝ったんだ。」
ナツキは内心、ちょっと顔をしかめた。横でセドリックも気まずそうに眉をひそめる。
「父さん、ハリーは、箒から落ちたんだよ。そう言ったでしょう・・・事故だったって・・・・」
「ああ。でもお前は落ちなかったろ。どうだろうが?」
そう言って、エイモスはセドリックの背中を誇らしげにバシンと叩いた。
「うちのセドはいつも謙虚なんだ。いつだってジェントルマンだ。しかし、最高のものが勝つんだ。ハリーだってそう言うさ。一人は箒から落ち、一人は落ちなかった。天才じゃなくたって、どっちがうまい乗り手かわかるってもんだ!」
ナツキは前半には同意できるが、後半は同意できなかった。ハリーこそが、最高の乗り手なのに。
「そろそろ時間だ。」
ウィーズリーおじさんがそう言うので、みんなエイモスが掲げた古ブーツに手を触れた。
ナツキはハリーやロン、ハーマイオニーと並んで手を差し出した。風が止まり、空が静まり返る。そして、時間がぴたりと合った瞬間、ブーツがぐっと引っ張られるような感覚に包まれた。
空気がねじれるような感覚とともに、ナツキは地面に足をついた。
その瞬間、ぐらりと体が傾いだ。移動キーの衝撃でバランスを崩したのだ。
「あっ!」
倒れかけたナツキを支えたのは、すぐそばにいたセドリックだった。しっかりとした腕に支えられ、ナツキは思わず顔を上げた。
「大丈夫?」
優しい声。まっすぐな瞳。
「あ、ありがとう。ごめんね、私、移動キー、初めてで。」
ナツキが照れながら立ち直ると、セドリックはにこりと笑って手を離した。
「初めてじゃ仕方ないよ。僕も最初は転がったから。」
確かによく見ると、ハリー達もみんな地べたに転がっていた。
その様子を、少し離れた場所で見ていたジョージはというと、手にした荷物を乱暴に地面に置き、そっぽを向いていた。
「おーっと、プリンスが登場だな。そろそろ白馬にでも乗ってくるんじゃないか?」
フレッドが隣でニヤリとしながら呟いたが、ジョージは無言だった。
「5時7ふーん。ストーツヘッド・ヒルからとうちゃーく。」
アナウンスの声が聞こえた。
「・・・・・・・あ、クィディッチか・・・。おばさん、おはようございます。」
「おはよう、ナツキ。起きられるかしら?みんな、もう支度してるのよ。」
横ではハーマイオニーとジニーも寝ぼけた顔で体を起こしていた。三人とも目元に眠気をにじませながら、顔を見合わせる。
「ふわぁ、ナツキ、そうだわ、あなたにプレゼントがあるの。」
大きなあくびをしながら、ハーマイオニーがベッドの下から袋を取り出した。そして中から取り出したのは、ふんわりした白のブラウス、膝上丈のフレアスカートだった。
「かわいい!!」
ナツキは目を見開いた。思わず抱きしめたくなるようなやわらかい色合いと、マグルの女の子らしい可憐な雰囲気。
「サイズはぴったりだと思うの。ナツキに似合うと思って。」
「すっごく嬉しい!ありがとう、ハーマイオニー!」
ナツキはぱっちりと目を覚まし、早速その服に着替えた。ローブとは違う感触に最初は戸惑ったが、鏡の前に立った自分を見て、思わずくるりと回ってしまう。ちょっとだけ恥ずかしいけれど、ほんの少し背筋が伸びるような、そんな服だった。
ジニーとハーマイオニーが眠たげにふらふらと階段を下りていくのに反して、ナツキは軽やかな足取りでキッチンへ向かった。
「マグルに見えますか?」
そう言って入っていくと、朝食を囲んでいたウィーズリーおじさんが目を丸くし、すぐに優しい笑みを浮かべた。
「ああ、すっかりマグルの女の子だ。可愛いよ。とてもよく似合ってる。」
ナツキは照れながら頷き、用意されたオートミールをスプーンでひと口。
そのとき、
「ジョージ!ポケットにあるものは何!?」
ウィーズリーおばさんの声がキッチンに響き渡り、全員が一瞬凍りついた。ジョージはギクリとしながらも笑ってごまかそうとしたが、おばさんはすぐさま杖を抜き、「アクシオ!」と連呼した。
ジョージのポケットから怪しげ何か次々に空中へ吸い上げられていった。それだけではなかった。フレッドのジーンズの折り返し部分からも、忍ばせていた品々が飛び出していく。
そんな騒動もあり、出発はまったく“和やか”とはいかなかった。
玄関先でモリーおばさんは、半ば諦めたような顔で言った。
「それじゃ、楽しんでらっしゃい。お行儀よくするのよ。」
しかし、双子は振り返ることも返事もしなかった。
「ビルとチャーリー、それにパーシーは、お昼ごろそっちへやりますから。」
ウィーズリーおばさんはおじさんに伝えた。おじさんはしっかり頷き、ナツキたちを促す。
ナツキはおじさんと一緒に、双子たちに続いて外へ出た。ひんやりとした早朝の空気が肌に触れる。空にはまだ星が残っていて、草露の光が靴の先を濡らした。
マグル達にみられないように「移動キー」を使うらしかった。
村に向かって、一行はただひたすら歩いた。ストーツヘッド・ヒルを登り始めると、息切れで話をするどころではなくなった。ウサギの穴につまずいたり、草の塊に足を取られたりした。
そしてナツキ達はようやく平らな地面を踏み締めた。
「やれやれ、ちょうどいい時間だ。あと十分ある。」
おじさんはメガネを外してセーターの裾で拭いた。
「ハーマイオニー、大丈夫?」
「はあはあ・・だ、大丈夫よ・・・」
おじさんはメガネを掛け直した。
「さあ、あとは『移動キー』があればいい。さあ、探して・・・」
ナツキ達はそれっぽいのを探した。数分もしないうちに、大きな声が響いた。
「ここだ、アーサー!息子や、こっちだ。見つけたぞ!」
「エイモス!」
ウィーズリーおじさんは、声の方へと足早に向かいながら、笑顔を見せた。
「みんな、エイモス・ディゴリーさんだよ。『魔法生物規制管理部』にお勤めだ。みんな、息子さんのセドリックは知ってるね?」
ああ、セドリックのお父さんだ、とナツキは思った。でも、顔立ちはそれほど似ていない。
そのとき、セドリックがこちらに歩いてきてナツキの姿を見た。
「やあ。あれ、ナツキ、なんだかいつもと雰囲気が違うね。」
「ハーマイオニーにマグルの服をプレゼントしてもらったの。」
「そうなんだ。とっても似合ってるよ。えっと、その、可愛いと思う。」
ちょっと照れたような笑顔に、ナツキは思わず頬を緩めた。
「ありがとう。」
そのやり取りを見ていたエイモス・ディゴリーは、周囲の子どもたちを眺めながら言った。
「全部君の子かね、アーサー?」
「まさか。赤毛の子だけだよ。この子はハーマイオニー、ロンの友達だ。この子がナツキ、こっちがハリー、やっぱり友達だ。」
「ハリー・ポッターかい?」
エイモス・ディゴリーはハリーを見て目を丸くした。
「セドが、君のことを話してくれたよ。去年、君と対戦したことも詳しく話してくれた。私は息子に言ったね、こういった。セド、そりゃ、孫子にまで語り伝えることだ。そうだとも、お前はハリー・ポッターに勝ったんだ。」
ナツキは内心、ちょっと顔をしかめた。横でセドリックも気まずそうに眉をひそめる。
「父さん、ハリーは、箒から落ちたんだよ。そう言ったでしょう・・・事故だったって・・・・」
「ああ。でもお前は落ちなかったろ。どうだろうが?」
そう言って、エイモスはセドリックの背中を誇らしげにバシンと叩いた。
「うちのセドはいつも謙虚なんだ。いつだってジェントルマンだ。しかし、最高のものが勝つんだ。ハリーだってそう言うさ。一人は箒から落ち、一人は落ちなかった。天才じゃなくたって、どっちがうまい乗り手かわかるってもんだ!」
ナツキは前半には同意できるが、後半は同意できなかった。ハリーこそが、最高の乗り手なのに。
「そろそろ時間だ。」
ウィーズリーおじさんがそう言うので、みんなエイモスが掲げた古ブーツに手を触れた。
ナツキはハリーやロン、ハーマイオニーと並んで手を差し出した。風が止まり、空が静まり返る。そして、時間がぴたりと合った瞬間、ブーツがぐっと引っ張られるような感覚に包まれた。
空気がねじれるような感覚とともに、ナツキは地面に足をついた。
その瞬間、ぐらりと体が傾いだ。移動キーの衝撃でバランスを崩したのだ。
「あっ!」
倒れかけたナツキを支えたのは、すぐそばにいたセドリックだった。しっかりとした腕に支えられ、ナツキは思わず顔を上げた。
「大丈夫?」
優しい声。まっすぐな瞳。
「あ、ありがとう。ごめんね、私、移動キー、初めてで。」
ナツキが照れながら立ち直ると、セドリックはにこりと笑って手を離した。
「初めてじゃ仕方ないよ。僕も最初は転がったから。」
確かによく見ると、ハリー達もみんな地べたに転がっていた。
その様子を、少し離れた場所で見ていたジョージはというと、手にした荷物を乱暴に地面に置き、そっぽを向いていた。
「おーっと、プリンスが登場だな。そろそろ白馬にでも乗ってくるんじゃないか?」
フレッドが隣でニヤリとしながら呟いたが、ジョージは無言だった。
「5時7ふーん。ストーツヘッド・ヒルからとうちゃーく。」
アナウンスの声が聞こえた。