秘密の部屋
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ホグワーツ特急で、ナツキはハーマイオニーと一緒のコンパートメントにいた。
「私のお気に入りはこの場面よ。悪いトロールを華麗に吹き飛ばすの。素敵じゃない?」
「私も去年同じことしたよ。ハーマイオニーの目の前で。」
ハーマイオニーは終始ロックハートの話をしていて、ナツキは正直うんざりし始めていた。他の教科書はたくさん眺めたけれど、彼の本は結局最初に3ページほど見てからは一度も開いていなかった。アバーフォースが「受けるだけ時間の無駄」と言ったことで、新学期が始まる前から期待するのをやめたのだ。
「あ、フレッドとジョージだ。」
コンパートメントの外の通路を汗だくの双子たちが通っていった。多分ギリギリだったんだろう。ちょうど汽車が出発したところだった。
ハリーたちもそろそろくるだろうと思っていたが、一向に姿を現さなかった。
「他のコンパートメントにいるんじゃないかしら?」
「そうだね。まあそのうち会えるからいっか。あ、かぼちゃジュースください!」
車内販売に気を取られた。それに、途中から、パーバティ・パチルとラベンダー・ブラウンがやってきて盛り上がったことで、ナツキの頭からハリーとロンのことはすっぱ抜けたのだった。
しかしどうやらおかしいことにナツキは気づいた。大広間についてもハリーとロンの姿が見えない。ハーマイオニーとナツキはフレッドとジョージの隣に座って、こそっと話しかけた。
「ねえ、ハリーとロンは?一緒に来たんじゃないの?」
「ギリギリだったからな。乗り損ねたのかも。」
「なんですって!?」
フレッドの答えにハーマイオニーは悲鳴をあげた。
「まあなんとかして来るだろ。」
「・・・そうだね。ヘドウィグもいるし。新学期一発目から減点かな。これは。」
ジョージの言葉にナツキは心配することをやめた。遅れたとしても、ウィーズリー夫妻か、先生の誰かがなんとかしてくれるだろう。きっと遅刻したことでグリフィンドールは減点されるだろうけど。
そんなわけでナツキは彼らは忘れて、歓迎会に集中することにした。組み分けも終わり、ジニーが嬉しそうにナツキの向かいに座った。
「見て、ナツキ。ロックハート先生よ。」
「そうだね。」
またはじまった、とナツキは思ったが、グッと堪えた。適当に相槌を打ちながら、目の前のご馳走にかぶりついた。
宴が終わろうとする頃に、ハリーとロンの噂が耳に入ってきた。どうやら空飛ぶ車でホグワーツの暴れ柳に墜落して、退校処分になったというのだ。
「退校!?」
なんということだ。そのうち来るだろうとのんびり待っているべきではなかった。ナツキとハーマイオニーは噂の真偽を知るべく、マクゴナガル先生に会おうと、宴が終わってから城内を走り回ったがそういう時に限って先生は見つからない。
ハーマイオニーと一度寮に戻ろうとしたら、太ったレディの肖像画の前に、ロンとハリーがいた。
「ハリー!ロン!」
「どこに行っていたの!」
会えたことに喜ぶナツキとは裏腹にハーマイオニーはカンカンだ。どうやら退校処分は免れたらしく、ナツキはホッとした。
四人で談話室へ入ると、グリフィンドール生たちは大いに盛り上がった。正確には、ハーマイオニーとパーシー以外が、ハリーとロンを称えた。
ロンが武勇伝を語っている間、ナツキはハリーと隅で話をした。
「柵を通れなかった?」
「うん。衝突しちゃったんだ。」
「あの柵はホグワーツ特急の便がない時でも、いつでも通れるって聞いたことがあるけど・・・・魔法の調子が悪かったのかな?先生には伝えた?」
「うん。一応。ウィーズリーおじさんの車ってことは言わなかったけど、多分、ダンブルドア先生は気づいていると思う。」
ナツキはそこで気づいたことが一つあった。このことが明るみに出たら、ウィーズリーおじさんが不利な立場になってしまうに違いない。
「マグルに見られたんだよね?」
「うん。そうみたい。」
「もしかして、ちょっと、まずいことが起きるかも。」
「え?でも、退校処分にはならないって・・・・」
ナツキはこれを言うか悩んだ。ハリーはマグルの世界での生活の方が長いから、気づいていないんだ。けれど、伝えた方が、ハリーのためかもしれないと思って、ナツキは口を開いた。
「マグルに見られたってことは、魔法省はその記憶を処理しないといけないの。ウィーズリーおじさんは、その魔法省に勤めてるから、車の所有者だってバレたら、処罰を受けるかもしれない。」
「なんだって!?」
「今まで時々そういうのを新聞で見たことはあるけど、職を失うほどではないと思う。私も法律とかは詳しいわけじゃないけど、減俸とかはあるかも。」
ハリーの顔は青ざめた。ウィーズリー家の懐は決して暖かくない。
「ど、どうしよう。僕、あんなに良くしてもらったのに・・・!」
「そうなったら、精一杯謝るしかないと思う。」
ナツキはハリーに酷なことを言ってしまったと反省した。でも、自分を暖かく迎えてくれたウィーズリー夫妻には、真摯に向き合いたかった。きっとハリーもそうだろうと思ったのだ。
「その時は、私もそばにいてあげる。」
「・・・うん・・・・」
「今はとりあえず、魔法省にバレないことを祈ろう。」
しかし、翌日、結局ウィーズリーおじさんが役所で尋問を受けたのだと彼らは知ることになるのだ。ナツキはすぐさま図書館で「紳士諸君の真摯な謝罪:手紙編」という本を見つけハリーに渡した。
「私のお気に入りはこの場面よ。悪いトロールを華麗に吹き飛ばすの。素敵じゃない?」
「私も去年同じことしたよ。ハーマイオニーの目の前で。」
ハーマイオニーは終始ロックハートの話をしていて、ナツキは正直うんざりし始めていた。他の教科書はたくさん眺めたけれど、彼の本は結局最初に3ページほど見てからは一度も開いていなかった。アバーフォースが「受けるだけ時間の無駄」と言ったことで、新学期が始まる前から期待するのをやめたのだ。
「あ、フレッドとジョージだ。」
コンパートメントの外の通路を汗だくの双子たちが通っていった。多分ギリギリだったんだろう。ちょうど汽車が出発したところだった。
ハリーたちもそろそろくるだろうと思っていたが、一向に姿を現さなかった。
「他のコンパートメントにいるんじゃないかしら?」
「そうだね。まあそのうち会えるからいっか。あ、かぼちゃジュースください!」
車内販売に気を取られた。それに、途中から、パーバティ・パチルとラベンダー・ブラウンがやってきて盛り上がったことで、ナツキの頭からハリーとロンのことはすっぱ抜けたのだった。
しかしどうやらおかしいことにナツキは気づいた。大広間についてもハリーとロンの姿が見えない。ハーマイオニーとナツキはフレッドとジョージの隣に座って、こそっと話しかけた。
「ねえ、ハリーとロンは?一緒に来たんじゃないの?」
「ギリギリだったからな。乗り損ねたのかも。」
「なんですって!?」
フレッドの答えにハーマイオニーは悲鳴をあげた。
「まあなんとかして来るだろ。」
「・・・そうだね。ヘドウィグもいるし。新学期一発目から減点かな。これは。」
ジョージの言葉にナツキは心配することをやめた。遅れたとしても、ウィーズリー夫妻か、先生の誰かがなんとかしてくれるだろう。きっと遅刻したことでグリフィンドールは減点されるだろうけど。
そんなわけでナツキは彼らは忘れて、歓迎会に集中することにした。組み分けも終わり、ジニーが嬉しそうにナツキの向かいに座った。
「見て、ナツキ。ロックハート先生よ。」
「そうだね。」
またはじまった、とナツキは思ったが、グッと堪えた。適当に相槌を打ちながら、目の前のご馳走にかぶりついた。
宴が終わろうとする頃に、ハリーとロンの噂が耳に入ってきた。どうやら空飛ぶ車でホグワーツの暴れ柳に墜落して、退校処分になったというのだ。
「退校!?」
なんということだ。そのうち来るだろうとのんびり待っているべきではなかった。ナツキとハーマイオニーは噂の真偽を知るべく、マクゴナガル先生に会おうと、宴が終わってから城内を走り回ったがそういう時に限って先生は見つからない。
ハーマイオニーと一度寮に戻ろうとしたら、太ったレディの肖像画の前に、ロンとハリーがいた。
「ハリー!ロン!」
「どこに行っていたの!」
会えたことに喜ぶナツキとは裏腹にハーマイオニーはカンカンだ。どうやら退校処分は免れたらしく、ナツキはホッとした。
四人で談話室へ入ると、グリフィンドール生たちは大いに盛り上がった。正確には、ハーマイオニーとパーシー以外が、ハリーとロンを称えた。
ロンが武勇伝を語っている間、ナツキはハリーと隅で話をした。
「柵を通れなかった?」
「うん。衝突しちゃったんだ。」
「あの柵はホグワーツ特急の便がない時でも、いつでも通れるって聞いたことがあるけど・・・・魔法の調子が悪かったのかな?先生には伝えた?」
「うん。一応。ウィーズリーおじさんの車ってことは言わなかったけど、多分、ダンブルドア先生は気づいていると思う。」
ナツキはそこで気づいたことが一つあった。このことが明るみに出たら、ウィーズリーおじさんが不利な立場になってしまうに違いない。
「マグルに見られたんだよね?」
「うん。そうみたい。」
「もしかして、ちょっと、まずいことが起きるかも。」
「え?でも、退校処分にはならないって・・・・」
ナツキはこれを言うか悩んだ。ハリーはマグルの世界での生活の方が長いから、気づいていないんだ。けれど、伝えた方が、ハリーのためかもしれないと思って、ナツキは口を開いた。
「マグルに見られたってことは、魔法省はその記憶を処理しないといけないの。ウィーズリーおじさんは、その魔法省に勤めてるから、車の所有者だってバレたら、処罰を受けるかもしれない。」
「なんだって!?」
「今まで時々そういうのを新聞で見たことはあるけど、職を失うほどではないと思う。私も法律とかは詳しいわけじゃないけど、減俸とかはあるかも。」
ハリーの顔は青ざめた。ウィーズリー家の懐は決して暖かくない。
「ど、どうしよう。僕、あんなに良くしてもらったのに・・・!」
「そうなったら、精一杯謝るしかないと思う。」
ナツキはハリーに酷なことを言ってしまったと反省した。でも、自分を暖かく迎えてくれたウィーズリー夫妻には、真摯に向き合いたかった。きっとハリーもそうだろうと思ったのだ。
「その時は、私もそばにいてあげる。」
「・・・うん・・・・」
「今はとりあえず、魔法省にバレないことを祈ろう。」
しかし、翌日、結局ウィーズリーおじさんが役所で尋問を受けたのだと彼らは知ることになるのだ。ナツキはすぐさま図書館で「紳士諸君の真摯な謝罪:手紙編」という本を見つけハリーに渡した。